甚三紅の想紅
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女店主に促され、
杏寿郎さんの方を振り返ると
杏寿郎さんは大きな目を更に大きく見開いたまま
真っ赤になって固まっている。
「おやおや。何とも初心なことですねぇ、ふふふっ」
「//////よ、よもや!これは、いかん!」
「?…似合いませんか、そうですよね。私にはまだ紅など…」
「いや、そうではなく!//////…澪!これは家の中に居る時だけ付けることにしよう!」
家の中だけ?それはやはり外に出せないくらい
似合っていないからということでは?
「あら、嫌だよ旦那様。そんな野暮で狭量なことお言いでないよ。」
「むぅ…、しかし!」
「広い度量と気概を持ちな!」
結局、そう言って包んだ品を渡されながら
ほらほらと店を追い出される。
「あの…杏寿郎さん。」
「…何だ!」
「先ほど買った手巾を下さい。それで拭えば、紅も取れますから。」
「何故取るんだ?」
「えぇ…?だって似合わないんですよね?」
「そうではないと言ったはずだ!」
「でも…先ほどから杏寿郎さん、こちらを見て下さらないじゃないですか。」
「っ…//////それはっ」
「ですから、手巾を。拭えばお見苦しくなくなりま…っきゃ!」
ぐいっ