藤紫の覚悟 -side杏寿郎-
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鬼との闘いを通して、
改めて俺は想った。
人生は選ぶことの繰り返しだ。
父上が言うように、俺には才能が無いのかもしれない。
だが、「誰かのために」己の力を使いたい。
その想いに才能の有無は関係ない。
例え死ぬ間際の極限の状態であろうと、
俺はそれを「選ぶ」だろう。
自分ではない「誰かのために」
最後まで戦う立派な人に、俺もいつかなりたいから。
その想いは揺らがないから。
だから…澪、君を煉獄家(ここ)から解放しよう。
俺から、解放しよう。
鬼からも、死からも、遠い場所へと。
俺は、澪を
手離す覚悟をした。