躑躅の純真
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「…え!」
藤の家の方が食事を準備してくれたという部屋へ三人で向かうと
そこにはおよそ三人分には見えない大量の食事が準備されていた。
(わ、…わたしが大食いなのが知られてしまっていたのかしら!?!?)
内心でそう思い、だらだらと汗をかく蜜璃に気付かず
澪と杏寿郎が部屋に入る。
「これはうまそうだ!」
「私たちまでお世話になり…申し訳ないです。」
「いえ、瀬尾さんにはいつもいろいろな物を用立てて頂いておりますので、このくらいはお安い御用です。」
「ありがとうございます。…さぁ蜜璃さんも頂きましょう?」
「はい!」
「うまい!…うまい!…うまい!」
蜜璃はすぐに先ほどの考えが間違っていたことに気付く。
目の前の杏寿郎が、ものすごい勢いで平らげていくからだ。
「うまい!…ん?どうした!君は腹が減っていたのではなかったか?」
「蜜璃さん、お嫌いなものでもありましたか?」
「い、いいいえ!あのっ、そのっ、煉獄さんの食べっぷりに驚いてしまって…」
「あぁ!任務明けで腹が減っていたからな!しかし、もっともっといけるぞ!はははっ!」
「…足りなければまだございますので、遠慮なくお申し付け下さい。」
「かたじけない!」
「貴方様もご遠慮なくお召し上がり下さい。」
「…あ、はいっありがとうございます。…美味しいです!」
「すまないがお代わりを頂けるだろうか!」
「はい、ただいま。」
杏寿郎の食べっぷりを間近で見て、
藤の家の人も澪も、それを当たり前のように気にしていない様子を見た蜜璃は
これなら大丈夫だろうか…と勇気をもらい
今日は久しぶりに思い切り食べようと決意した。