First Contact
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First contact
(急がないと…っ!)
窓から射す西日が、廊下に自分の影を作り出し
これほど陽が傾くまで残っているつもりはなかった…という焦りから
まるでその影に追い立てられているように感じる。
早足で教室へ向かい、
最近ようやく自分の領域だと感じられるようになったクラスの扉を開けた。
カラカラッ
「…ひゃ!」
「…うん?」
扉を開けてすぐに教室に飛び込むと同時に
大きな人影にぶつかりそうになって声をあげる。
「っ、れ、煉獄くん…」
「瀬尾か!どうした?忘れ物か?」
そこに居たのは、クラスメイトである煉獄杏寿郎だった。
「あ…ううん、私は図書室帰りで…」
「なるほど!確か君は読書が好きだと言っていたな!」
「っよ、よく覚えてるね。」
自分が自己紹介の時にした話をまさか記憶しているとは思わなくて
びっくりして返事をする。
「ほんの少しのつもりで行ったのに…この学園の図書館、すごく大きくてわくわくしてしまって…気が付いたらこんな時間になっちゃったの。」
「それで急いでいたのか!」
「うん。煉獄くんは…部活中?」
「あぁ!まだ仮入部という形だがな。教室に手ぬぐいの替えを忘れてしまって取りに来たんだ!」
「なるほど…だから、道着のままなんだね。」
そう言ってつい、煉獄くんの全身を眺め
(制服も似合っていると思ってたけど、道着の方がより似合ってるなぁ…)
と澪は思った。
(急がないと…っ!)
窓から射す西日が、廊下に自分の影を作り出し
これほど陽が傾くまで残っているつもりはなかった…という焦りから
まるでその影に追い立てられているように感じる。
早足で教室へ向かい、
最近ようやく自分の領域だと感じられるようになったクラスの扉を開けた。
カラカラッ
「…ひゃ!」
「…うん?」
扉を開けてすぐに教室に飛び込むと同時に
大きな人影にぶつかりそうになって声をあげる。
「っ、れ、煉獄くん…」
「瀬尾か!どうした?忘れ物か?」
そこに居たのは、クラスメイトである煉獄杏寿郎だった。
「あ…ううん、私は図書室帰りで…」
「なるほど!確か君は読書が好きだと言っていたな!」
「っよ、よく覚えてるね。」
自分が自己紹介の時にした話をまさか記憶しているとは思わなくて
びっくりして返事をする。
「ほんの少しのつもりで行ったのに…この学園の図書館、すごく大きくてわくわくしてしまって…気が付いたらこんな時間になっちゃったの。」
「それで急いでいたのか!」
「うん。煉獄くんは…部活中?」
「あぁ!まだ仮入部という形だがな。教室に手ぬぐいの替えを忘れてしまって取りに来たんだ!」
「なるほど…だから、道着のままなんだね。」
そう言ってつい、煉獄くんの全身を眺め
(制服も似合っていると思ってたけど、道着の方がより似合ってるなぁ…)
と澪は思った。