First Love
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First Love
(参ったなぁ…ここどこだろう…)
携帯の地図アプリを見つめながら、オレは途方に暮れている。
土曜の昼下がり。
再来週に迫った高校受験のため、当日スムーズに行けるようにと
事前に下見をしようと試験会場である高校へ向かっていたはずだったオレは
大きい公園のベンチでため息を吐いた。
勉強はそれなりに出来る方なのに、どうにもこうにもオレは地図の読めない男だった。
まぁだからこそ今日も、母から事前に下見しておけという指令の元
こうして出向いているわけだけど。
世間一般で言うと女性の方が地図を読むのが苦手なようだが、
オレのように男にだって苦手なやつはいるのだから
そういった性別の偏見はこの世の中から撤廃すべきだと思う。
周りを見回しても、遊んでいる小さな子どもしかおらず
道を聞こうにも聞けない現状に思考回路も迷走中だ。
「男の子だからって、そんなこと気にする必要ないのよ。」
そんな時にふっと耳に入ってきた言葉は、まるでオレの思考に返事をしているようで
携帯を意味もなく睨みつけていた視線を巡らせ
声の発信源を探す。
「だって…、母さんはいつも『男の子なんだから泣かないの』って言う…」
「感じる痛みは人それぞれなんだから、痛かったら痛いと言わないと余計怪我が酷くなってしまったら大変よ。お母さんにもちゃんと伝えてみて。」
見つけたのは、オレの座るベンチから数十メートル先にある手洗い場で
話す小学生くらいの男の子と、同い年くらいの女の子だった。
(…って!!あれ、キメツ学園中等部の制服!?!?)
そして、その女の子が着ている制服は
オレが今まさに向かおうとしている学校の制服だった。
彼女に聞けば、学校の場所が分かる!!と
奇跡的な遭遇に嬉しさが爆発する。
(参ったなぁ…ここどこだろう…)
携帯の地図アプリを見つめながら、オレは途方に暮れている。
土曜の昼下がり。
再来週に迫った高校受験のため、当日スムーズに行けるようにと
事前に下見をしようと試験会場である高校へ向かっていたはずだったオレは
大きい公園のベンチでため息を吐いた。
勉強はそれなりに出来る方なのに、どうにもこうにもオレは地図の読めない男だった。
まぁだからこそ今日も、母から事前に下見しておけという指令の元
こうして出向いているわけだけど。
世間一般で言うと女性の方が地図を読むのが苦手なようだが、
オレのように男にだって苦手なやつはいるのだから
そういった性別の偏見はこの世の中から撤廃すべきだと思う。
周りを見回しても、遊んでいる小さな子どもしかおらず
道を聞こうにも聞けない現状に思考回路も迷走中だ。
「男の子だからって、そんなこと気にする必要ないのよ。」
そんな時にふっと耳に入ってきた言葉は、まるでオレの思考に返事をしているようで
携帯を意味もなく睨みつけていた視線を巡らせ
声の発信源を探す。
「だって…、母さんはいつも『男の子なんだから泣かないの』って言う…」
「感じる痛みは人それぞれなんだから、痛かったら痛いと言わないと余計怪我が酷くなってしまったら大変よ。お母さんにもちゃんと伝えてみて。」
見つけたのは、オレの座るベンチから数十メートル先にある手洗い場で
話す小学生くらいの男の子と、同い年くらいの女の子だった。
(…って!!あれ、キメツ学園中等部の制服!?!?)
そして、その女の子が着ている制服は
オレが今まさに向かおうとしている学校の制服だった。
彼女に聞けば、学校の場所が分かる!!と
奇跡的な遭遇に嬉しさが爆発する。