漁夫の利狙いの眼差し
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漁夫の利狙いの眼差し
「ところで、瑠火さんのお加減は?」
教室で友だちに揶揄われ反応に困っていた杏寿郎くんを
購買に誘い出して、2人で廊下を歩きながら尋ねる。
「朝一番で病院に行き、処方された薬を飲んだら熱も下がったと先ほど連絡が来ていた!」
「それなら良かった…早く完治するといいね。」
軽い風邪だったようだと聞いて、安心した。
今朝方、杏寿郎くんのお母さんである瑠火さんの体調が思わしくなかったようで
いつも瑠火さんのお手製弁当を食べている杏寿郎くんは
今日は通学途中で買ったコンビニのおにぎりを食べていた。
揶揄われていた杏寿郎くんを助け出すために声を掛けたのだが、
おにぎりだけではとてもじゃないけど足りないだろうから購買で何か買ってこようか?と声を掛けた理由も嘘ではなかった。
「うむ!熱は下がっても、まだ身体がツラいだろうから明日の昼は最初から食堂だな!澪も一緒にどうだ?」
「そうだねぇ。久しぶりに食堂のカレー食べたいかも。お母さんに聞いてm
「煉獄さぁーーーーーん!!」
「ん?」
「?」
明日は杏寿郎くんと一緒に食堂でランチできるかな、と
想像して、顔を綻ばせていると
後ろの方から杏寿郎くんを呼ぶ声がした。
「はぁ…はぁ、れん、煉獄さんどうして教室にいてくれないんですかぁ…はぁ、はぁ」
「どうした?剣道部のミーティングは顧問の先生の都合で放課後にすると聞いたが…」
声を掛けてきたのは、杏寿郎くんの剣道部の後輩だ。
元々今日は昼休みに剣道部のミーティングがある予定で、
だからこそ杏寿郎くんは今日、食堂に行くことはできないと考え
朝コンビニでおにぎりを買って持参していたのだった。
朝起きたら最愛の母の体調が思わしくなかったことに加え、
たまたま立ち寄ったコンビニの品揃えが驚くほど悪く、
おにぎりしか買えなかった上、
登校した後に顧問の都合で昼休みのミーティング自体が流れるという
杏寿郎くんにとっては何とも不幸な1日だった。
「ところで、瑠火さんのお加減は?」
教室で友だちに揶揄われ反応に困っていた杏寿郎くんを
購買に誘い出して、2人で廊下を歩きながら尋ねる。
「朝一番で病院に行き、処方された薬を飲んだら熱も下がったと先ほど連絡が来ていた!」
「それなら良かった…早く完治するといいね。」
軽い風邪だったようだと聞いて、安心した。
今朝方、杏寿郎くんのお母さんである瑠火さんの体調が思わしくなかったようで
いつも瑠火さんのお手製弁当を食べている杏寿郎くんは
今日は通学途中で買ったコンビニのおにぎりを食べていた。
揶揄われていた杏寿郎くんを助け出すために声を掛けたのだが、
おにぎりだけではとてもじゃないけど足りないだろうから購買で何か買ってこようか?と声を掛けた理由も嘘ではなかった。
「うむ!熱は下がっても、まだ身体がツラいだろうから明日の昼は最初から食堂だな!澪も一緒にどうだ?」
「そうだねぇ。久しぶりに食堂のカレー食べたいかも。お母さんに聞いてm
「煉獄さぁーーーーーん!!」
「ん?」
「?」
明日は杏寿郎くんと一緒に食堂でランチできるかな、と
想像して、顔を綻ばせていると
後ろの方から杏寿郎くんを呼ぶ声がした。
「はぁ…はぁ、れん、煉獄さんどうして教室にいてくれないんですかぁ…はぁ、はぁ」
「どうした?剣道部のミーティングは顧問の先生の都合で放課後にすると聞いたが…」
声を掛けてきたのは、杏寿郎くんの剣道部の後輩だ。
元々今日は昼休みに剣道部のミーティングがある予定で、
だからこそ杏寿郎くんは今日、食堂に行くことはできないと考え
朝コンビニでおにぎりを買って持参していたのだった。
朝起きたら最愛の母の体調が思わしくなかったことに加え、
たまたま立ち寄ったコンビニの品揃えが驚くほど悪く、
おにぎりしか買えなかった上、
登校した後に顧問の都合で昼休みのミーティング自体が流れるという
杏寿郎くんにとっては何とも不幸な1日だった。