夏の誘いは秘密裏に
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約束の恋人_夏の誘いは秘密裏に
夏休み前、終業式の日
「澪~!お客さんだよ~!」
そう言われて澪が教室を出て行って、約30分後。
少し疲れた顔をした澪が教室に駆け戻ってきた。
「みんな、待たせてごめんね!先に行っててくれても良かったのに…」
「大丈夫だよ~無駄話してたらあっという間だったし。」
「お疲れ~、最近また酷くなってきたねぇ…。」
「夏休みを澪と過ごしたいという夢を見た愚か者共がわんさか沸いてくれちゃったからねぇ(笑)」
「それにしたって終業式の日に駆け込み告白多すぎでしょ、本当に…。」
「最終日に言った方が、断られた後に学校で気まずい想いしなくて済むからじゃない?」
「夏休みを挟むことで、その気まずさを少しでも緩和させようってことかぁ。」
「えー何それ!そんな考えしてるようなやつが澪と付き合えると思うなよ!?」
「あんたは澪の何なのよ(笑)」
「澪っ!で!?断ったんでしょうね!?」
「えっなに?何の話??」
この後、最寄り駅の商店街に新しくできたアイスクリーム屋さんで
アイスを食べながら夏休みの計画を話そうという予定であったにも関わらず、
帰り支度をする前に呼び出されてしまった澪は、これ以上友人を待たせてはいけないと
必死に教科書などを鞄に詰めていたため全く話を聞いていなかったようだった。
「告白よ、告白ぅ~!」
「テスト明けから今日まですごい数だったよね~。」
「あ…えっと、でも別に全部が全部、告白ってわけじゃあ…」
「え、そうだったの?」
「うん。好きだとか付き合ってほしいって話じゃなくて…今月末の花火大会一緒に行かないかとか、夏祭りとか海とかプールとか映画とかその他諸々…(苦笑)」
「…何でそれをわざわざ呼び出して言うわけぇ?告白じゃないならデートの誘いくらいパパっとしないさいよね、男らしくない!」
「煉獄くんと別れたって話出た直後の告白ラッシュ時に『しばらくは誰かと付き合ったりするつもりはない』って澪がバッサリ言ってたからみんな作戦変えてきてまずはデートの約束を…ってなったんでしょ?」
「あぁ…“山田の変”を巻き起こしたあの山田が『よく知らないなら、知ってくれたら付き合ってくれるってことですか!?』とか廊下で叫んじゃったのもあって、ただデートに誘うことすら人前でしにくくなった感じはあるよねぇ。」
「あ~あん時、煉獄くん山田のことガン見してたもんね。あのでっかい目で。」
「…え!?ちょっと待って、そうだったの!?」
「やだ、澪知らなかったの?」
「澪、あの時目の前にいる山田の暴走おさえるのに必死だったもんね(笑)」
「いや、マジであの時は一瞬空気凍り付いたよね(笑)山田、このタイミングかつこの場所で言う!?!?ってみんな思ってワタワタしたもん。」
「え、あ、そうだったんだ。何かごめんね…!」
「何で澪が謝るのよ、澪は煉獄くんと今も普通に接してくれてるから、普段は私たちも気まずく思ったり気遣ったりする必要ないもん、謝る必要ないのよ!」
「そう、あれは山田が悪い。」
「いや、そんな…(苦笑)山田くんあの時はまだ入学したばっかりで慣れてなかっただろうし…、」
「慣れてる慣れてないの問題じゃないでしょ、山田にデリカシーがないだけの問題よ。」
「未だに諦めずにしょっちゅう話しかけてくるもんね、山田ある意味強い(笑)」
「まぁだからそれもあって、皆んな山田のように面と向かって声かけないんでしょうね。」
「でもあの時、煉獄くんだってガン見してただけで別にその場もその後も何かあったわけじゃないでしょ?」
「そうだけど…澪と煉獄くんが何で別れたのか頑なに言わないからさぁ~。振ったのは澪で、まだ澪のこと好きな煉獄くんが山田を粛清したって噂が一時流れたよね。」
「えぇっと…。煉獄くんはそんなことする人じゃ…、」
「そんなの皆分かってるわよ(笑)もう全員4年目の付き合いなんだから。」
「普通に山田が叫んだから目が向いちゃっただけだろうけど、煉獄くんの目力半端ないからさ。間近で真顔で見たら未だにちょっとビビる時あるよね(笑)」
「4年目の付き合いとか言っといて?(笑)」
「煉獄くんが誰かに何かするような人じゃないって知ってるけど。それはそれ、これはこれよ!」
「まぁあの迫力はなかなかねぇ~。澪は見慣れてるだろうけど、はじめはビビったりしなかったの?」
「え?うーん…初めて見たとき、は…きれいな目だなぁって思ったのを覚えてるよ。」
「「「「…。」」」」
「…え!?な、なにっ…?」
「…ふぅん。」
「へぇ~…。」
「あ、そう…。」
「なるほどねぇ…。」
「え、ちょ、みんな何、」
「ね、ていうかそろそろ出ない?」
「賛成―!お腹空いちゃった、ホラ行こう、澪!」
「あ、えと…うん!本当にお待たせしました!!」
(何、アレ。何、あの顔。めっちゃ可愛いじゃん。今でもガンガン好きじゃん、澪。)
(…ね。ということはやっぱり煉獄が…あいつ…許すまじ…。)
(でもさぁ、山田の時のこともそうだけど…煉獄くんってよく澪のこと見てるよね?澪の近くにいるとよく視線感じるんだよね。)
(最近は話しかけてくるのあっちからだけだしね?)
(えー…それってじゃあ…そういう、こと?…え、でもそしたらさぁ…)
(…うん。ね。)
((((いや…本当、何で別れたの…、あの子ら…。))))
夏休み前、終業式の日
「澪~!お客さんだよ~!」
そう言われて澪が教室を出て行って、約30分後。
少し疲れた顔をした澪が教室に駆け戻ってきた。
「みんな、待たせてごめんね!先に行っててくれても良かったのに…」
「大丈夫だよ~無駄話してたらあっという間だったし。」
「お疲れ~、最近また酷くなってきたねぇ…。」
「夏休みを澪と過ごしたいという夢を見た愚か者共がわんさか沸いてくれちゃったからねぇ(笑)」
「それにしたって終業式の日に駆け込み告白多すぎでしょ、本当に…。」
「最終日に言った方が、断られた後に学校で気まずい想いしなくて済むからじゃない?」
「夏休みを挟むことで、その気まずさを少しでも緩和させようってことかぁ。」
「えー何それ!そんな考えしてるようなやつが澪と付き合えると思うなよ!?」
「あんたは澪の何なのよ(笑)」
「澪っ!で!?断ったんでしょうね!?」
「えっなに?何の話??」
この後、最寄り駅の商店街に新しくできたアイスクリーム屋さんで
アイスを食べながら夏休みの計画を話そうという予定であったにも関わらず、
帰り支度をする前に呼び出されてしまった澪は、これ以上友人を待たせてはいけないと
必死に教科書などを鞄に詰めていたため全く話を聞いていなかったようだった。
「告白よ、告白ぅ~!」
「テスト明けから今日まですごい数だったよね~。」
「あ…えっと、でも別に全部が全部、告白ってわけじゃあ…」
「え、そうだったの?」
「うん。好きだとか付き合ってほしいって話じゃなくて…今月末の花火大会一緒に行かないかとか、夏祭りとか海とかプールとか映画とかその他諸々…(苦笑)」
「…何でそれをわざわざ呼び出して言うわけぇ?告白じゃないならデートの誘いくらいパパっとしないさいよね、男らしくない!」
「煉獄くんと別れたって話出た直後の告白ラッシュ時に『しばらくは誰かと付き合ったりするつもりはない』って澪がバッサリ言ってたからみんな作戦変えてきてまずはデートの約束を…ってなったんでしょ?」
「あぁ…“山田の変”を巻き起こしたあの山田が『よく知らないなら、知ってくれたら付き合ってくれるってことですか!?』とか廊下で叫んじゃったのもあって、ただデートに誘うことすら人前でしにくくなった感じはあるよねぇ。」
「あ~あん時、煉獄くん山田のことガン見してたもんね。あのでっかい目で。」
「…え!?ちょっと待って、そうだったの!?」
「やだ、澪知らなかったの?」
「澪、あの時目の前にいる山田の暴走おさえるのに必死だったもんね(笑)」
「いや、マジであの時は一瞬空気凍り付いたよね(笑)山田、このタイミングかつこの場所で言う!?!?ってみんな思ってワタワタしたもん。」
「え、あ、そうだったんだ。何かごめんね…!」
「何で澪が謝るのよ、澪は煉獄くんと今も普通に接してくれてるから、普段は私たちも気まずく思ったり気遣ったりする必要ないもん、謝る必要ないのよ!」
「そう、あれは山田が悪い。」
「いや、そんな…(苦笑)山田くんあの時はまだ入学したばっかりで慣れてなかっただろうし…、」
「慣れてる慣れてないの問題じゃないでしょ、山田にデリカシーがないだけの問題よ。」
「未だに諦めずにしょっちゅう話しかけてくるもんね、山田ある意味強い(笑)」
「まぁだからそれもあって、皆んな山田のように面と向かって声かけないんでしょうね。」
「でもあの時、煉獄くんだってガン見してただけで別にその場もその後も何かあったわけじゃないでしょ?」
「そうだけど…澪と煉獄くんが何で別れたのか頑なに言わないからさぁ~。振ったのは澪で、まだ澪のこと好きな煉獄くんが山田を粛清したって噂が一時流れたよね。」
「えぇっと…。煉獄くんはそんなことする人じゃ…、」
「そんなの皆分かってるわよ(笑)もう全員4年目の付き合いなんだから。」
「普通に山田が叫んだから目が向いちゃっただけだろうけど、煉獄くんの目力半端ないからさ。間近で真顔で見たら未だにちょっとビビる時あるよね(笑)」
「4年目の付き合いとか言っといて?(笑)」
「煉獄くんが誰かに何かするような人じゃないって知ってるけど。それはそれ、これはこれよ!」
「まぁあの迫力はなかなかねぇ~。澪は見慣れてるだろうけど、はじめはビビったりしなかったの?」
「え?うーん…初めて見たとき、は…きれいな目だなぁって思ったのを覚えてるよ。」
「「「「…。」」」」
「…え!?な、なにっ…?」
「…ふぅん。」
「へぇ~…。」
「あ、そう…。」
「なるほどねぇ…。」
「え、ちょ、みんな何、」
「ね、ていうかそろそろ出ない?」
「賛成―!お腹空いちゃった、ホラ行こう、澪!」
「あ、えと…うん!本当にお待たせしました!!」
(何、アレ。何、あの顔。めっちゃ可愛いじゃん。今でもガンガン好きじゃん、澪。)
(…ね。ということはやっぱり煉獄が…あいつ…許すまじ…。)
(でもさぁ、山田の時のこともそうだけど…煉獄くんってよく澪のこと見てるよね?澪の近くにいるとよく視線感じるんだよね。)
(最近は話しかけてくるのあっちからだけだしね?)
(えー…それってじゃあ…そういう、こと?…え、でもそしたらさぁ…)
(…うん。ね。)
((((いや…本当、何で別れたの…、あの子ら…。))))