約束の終わりが当たり前の終わり
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約束の恋人_約束の終わりが当たり前の終わり
「兄上、お帰りなさい!今日はいつもより大分遅かったですね。」
「あぁ千寿郎、ただいま!新人戦の大会が近いからな、つい練習に熱が入ってしまった!」
「今度の連休ですもんね。兄上の試合は午後からと聞いたので、外でお昼食べてから会場に向かおうと母上が仰っていました!澪さんもお昼ご一緒されるかどうか、兄上から確認してみて頂けますか?」
「あぁ分かった、聞いておこう!」
「よろしくお願いしますね!もうすぐ夕飯ですから先に行っています!」
千寿郎が部屋を出て行ってすぐ
忘れないうちに…とメッセージアプリを立ち上げて、
澪にメッセージを送る。
思えば、澪へメッセージを送るのは久しぶりのことだな、
と気付いた。
前回送ったメッセージの日付は先月の10日。
(卒業式の前日だな。)
互いのホームルームが終わったら、いつもの場所で会って話そう、
という内容だ。
何となくそのやり取りを見たくないような気がして、
スッと指を下にフリックすると
卒業式前日のやり取りの更に数日前、澪から
『杏寿郎くんに似たお花が咲いたよ。』
というメッセージと共に送られた花の写真が表示された。
(あぁそうか…)
卒業式からの1ヶ月の間に花開いたのであろう、
去年澪が植えたチューリップ。
花を見逃してしまったのは、
澪からの『咲いたよ。』というメッセージが無かったからなんだなということに気付く。
ピコン
メッセージ着信と共に、最新のメッセージが映し出された。
『煉獄くん連絡ありがとう。だけど、ごめんね…。その日はもう陸上部の大会を応援しに行く約束をしちゃったんだ。千寿郎くんによろしく伝えてね。新人戦、頑張ってね!』
なるほど、陸上部と日程がかぶっているという話は聞いた気がするな
と思いながら、
承知したという返事と激励へのお礼のメッセージを送信する。
制服から部屋着に着替えながら、
千寿郎にどう伝えたものかな…と珍しくため息を吐く。
そして、
ミニトマトの収穫を自分が知ることは出来るのだろうか…と、
ふと思った。
「兄上、お帰りなさい!今日はいつもより大分遅かったですね。」
「あぁ千寿郎、ただいま!新人戦の大会が近いからな、つい練習に熱が入ってしまった!」
「今度の連休ですもんね。兄上の試合は午後からと聞いたので、外でお昼食べてから会場に向かおうと母上が仰っていました!澪さんもお昼ご一緒されるかどうか、兄上から確認してみて頂けますか?」
「あぁ分かった、聞いておこう!」
「よろしくお願いしますね!もうすぐ夕飯ですから先に行っています!」
千寿郎が部屋を出て行ってすぐ
忘れないうちに…とメッセージアプリを立ち上げて、
澪にメッセージを送る。
思えば、澪へメッセージを送るのは久しぶりのことだな、
と気付いた。
前回送ったメッセージの日付は先月の10日。
(卒業式の前日だな。)
互いのホームルームが終わったら、いつもの場所で会って話そう、
という内容だ。
何となくそのやり取りを見たくないような気がして、
スッと指を下にフリックすると
卒業式前日のやり取りの更に数日前、澪から
『杏寿郎くんに似たお花が咲いたよ。』
というメッセージと共に送られた花の写真が表示された。
(あぁそうか…)
卒業式からの1ヶ月の間に花開いたのであろう、
去年澪が植えたチューリップ。
花を見逃してしまったのは、
澪からの『咲いたよ。』というメッセージが無かったからなんだなということに気付く。
ピコン
メッセージ着信と共に、最新のメッセージが映し出された。
『煉獄くん連絡ありがとう。だけど、ごめんね…。その日はもう陸上部の大会を応援しに行く約束をしちゃったんだ。千寿郎くんによろしく伝えてね。新人戦、頑張ってね!』
なるほど、陸上部と日程がかぶっているという話は聞いた気がするな
と思いながら、
承知したという返事と激励へのお礼のメッセージを送信する。
制服から部屋着に着替えながら、
千寿郎にどう伝えたものかな…と珍しくため息を吐く。
そして、
ミニトマトの収穫を自分が知ることは出来るのだろうか…と、
ふと思った。