烏羽の絆
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烏羽の絆_1
【杏寿郎柱就任後】【澪と杏寿郎祝言後】
朝、台所で朝食の準備をしていると
杏寿郎さんが帰宅した。
「澪、おはよう!いま戻ったぞ!」
「っ!杏寿郎さん、おはようございます!お疲れ様でした。お怪我はないですか?」
「あぁ、今日は見廻りだけだったからな!」
「それは何よりです。今、仕度しておりますので先に湯浴みなさいますか?」
「そうしよう!ところで澪、今日は何か予定があるか?」
「…?予定ですか?特にありませんが…。」
「そうか!それなら、朝食が終わったら瀬尾の家へ参ろう!」
「家に…?」
「お義父上が臥せっておられると聞いてな!見舞いだ!」
「!?な、なぜそれを…、…あっ」
突然、実家の方に出向くと言い出す杏寿郎さんに驚いていたら
更に驚く情報を杏寿郎さんが言った。
内緒にしていたはずなのに、
何故父のことを…と思ってすぐに犯人(?)に思い至り、
台所の勝手口から庭へ飛び出して、
屋根に向かって叫ぶ。
「ちょっと、要!犯人は貴方ね!?報告する必要はないと言ったでしょう!」
「ワカッタトハ返シテナイ!澪ノ言ウコト聞ク必要ナイ、キョウジュロ1番、澪ハ2番!キョウジュロ1番、澪ハ2番!!」
「そんな当たり前のこと分かってるわよ!杏寿郎さんが1番なら、こんなことを伝えて杏寿郎さんを煩わせる必要ないでしょ!良いからこちらへ降りてきなさい!」
「ヤダネ!」
「はははっ澪も要も相変わらず仲が良くて結構なことだな!しかし無駄な争いは止めなさい。要の1番は俺でもなくてお館様の命(メイ)だろう?」
杏寿郎さんの鎹烏である要と大人げなく言い合っていると、
私の後を追ってきた杏寿郎さんが諫める。
「どこを見て仲が良いと言ってるのです!」
「ソウダソウダ!!キョウジュロ目節穴!」
「そら仲が良いじゃないか!ははは!」
杏寿郎さんは笑って楽しそうな様子だが、
私と要は屋根の上と下で目を逸らさないまま
にらみ合っている。
「まぁその様子を見る限り、お義父上も大したことは無さそうで一安心だな!」
「っ、そうですよ。父様はただの食あたりです!見舞いも必要ありません!!」
「食イ意地張ッテル、澪ニソックリ!カカカ!」
「何ですって!?」
「少し落ち着きなさい、澪。今日は瀬尾の家に向かいがてら、久しぶりに共に甘味処にでも行こう。手土産も買わねばならんしな!」
「え、本当ですか!?それなら、この前蜜璃さんに教えて頂いたお店に行きたいです!」
「うむ!…いや、しかし食あたりで臥せっておられるのに、手土産に菓子はまずくないか?」
「関係ありませんよ、父様が食べれなくても家人たちに渡せば良いのです。わぁ…、蜜璃さんが美味しいと言っていたので楽しみです!」
「ホラ見ロ、食イ意地張ッテル!」
「ちょっと、要!」
「…やれやれ、俺は湯を浴びてくるぞ?」
【杏寿郎柱就任後】【澪と杏寿郎祝言後】
朝、台所で朝食の準備をしていると
杏寿郎さんが帰宅した。
「澪、おはよう!いま戻ったぞ!」
「っ!杏寿郎さん、おはようございます!お疲れ様でした。お怪我はないですか?」
「あぁ、今日は見廻りだけだったからな!」
「それは何よりです。今、仕度しておりますので先に湯浴みなさいますか?」
「そうしよう!ところで澪、今日は何か予定があるか?」
「…?予定ですか?特にありませんが…。」
「そうか!それなら、朝食が終わったら瀬尾の家へ参ろう!」
「家に…?」
「お義父上が臥せっておられると聞いてな!見舞いだ!」
「!?な、なぜそれを…、…あっ」
突然、実家の方に出向くと言い出す杏寿郎さんに驚いていたら
更に驚く情報を杏寿郎さんが言った。
内緒にしていたはずなのに、
何故父のことを…と思ってすぐに犯人(?)に思い至り、
台所の勝手口から庭へ飛び出して、
屋根に向かって叫ぶ。
「ちょっと、要!犯人は貴方ね!?報告する必要はないと言ったでしょう!」
「ワカッタトハ返シテナイ!澪ノ言ウコト聞ク必要ナイ、キョウジュロ1番、澪ハ2番!キョウジュロ1番、澪ハ2番!!」
「そんな当たり前のこと分かってるわよ!杏寿郎さんが1番なら、こんなことを伝えて杏寿郎さんを煩わせる必要ないでしょ!良いからこちらへ降りてきなさい!」
「ヤダネ!」
「はははっ澪も要も相変わらず仲が良くて結構なことだな!しかし無駄な争いは止めなさい。要の1番は俺でもなくてお館様の命(メイ)だろう?」
杏寿郎さんの鎹烏である要と大人げなく言い合っていると、
私の後を追ってきた杏寿郎さんが諫める。
「どこを見て仲が良いと言ってるのです!」
「ソウダソウダ!!キョウジュロ目節穴!」
「そら仲が良いじゃないか!ははは!」
杏寿郎さんは笑って楽しそうな様子だが、
私と要は屋根の上と下で目を逸らさないまま
にらみ合っている。
「まぁその様子を見る限り、お義父上も大したことは無さそうで一安心だな!」
「っ、そうですよ。父様はただの食あたりです!見舞いも必要ありません!!」
「食イ意地張ッテル、澪ニソックリ!カカカ!」
「何ですって!?」
「少し落ち着きなさい、澪。今日は瀬尾の家に向かいがてら、久しぶりに共に甘味処にでも行こう。手土産も買わねばならんしな!」
「え、本当ですか!?それなら、この前蜜璃さんに教えて頂いたお店に行きたいです!」
「うむ!…いや、しかし食あたりで臥せっておられるのに、手土産に菓子はまずくないか?」
「関係ありませんよ、父様が食べれなくても家人たちに渡せば良いのです。わぁ…、蜜璃さんが美味しいと言っていたので楽しみです!」
「ホラ見ロ、食イ意地張ッテル!」
「ちょっと、要!」
「…やれやれ、俺は湯を浴びてくるぞ?」