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私はワノ国を歩きながらブルックに電伝虫を繋げる。
プルプルプル……プルプルプル……ガチャ
「ヨホホホ〜、こちらブルックです!」
「ブルック! 鳴海だけど! 今ワノ国ついたところなの!」
「ヨホホホ、今はどこに居るんです? 私、お迎えに行きますよ〜!」
「ほんと? 今は白舞にいるの!」
「では白舞の有名な甘味処、影庵で待ち合わせしましょう! 町の人に聞けばすぐに教えてくれますので、聞いてみて下さい。」
「分かった! じゃあまた後で!」
「えぇ、後で!」
ガチャリ
電伝虫を切ると、私は早速町の人に影庵というお店がどこにあるか聞く。
そのお店は白舞の中心部にあるらしく、ここから少し歩くようだ。
言われた通りの道を進んでいれば、影庵というお店の木製の看板を見つける事ができた。
ブルックはまだ来てないみたいだ。
何か注文して彼を待つことにする。
私はここの定番商品らしいおはぎを注文した。
うん、これは美味しい。絶品だ。
ドレークへのお土産はここのおはぎにしようかな。
私は店の可愛い女の子を捕まえ、持ち帰りができるかを聞く。すると女の子は感じ良く持ち帰りができると教えてくれた。
よし、ここのおはぎにしよう。
そう思っていると、聞き覚えのある声が私を呼んだ。
「お久しぶりです。鳴海さん。」
そちらを振り向けば、ブルックが立っていた。
「ブルック〜!!」
気付けば私は彼に抱きついていた。
「ヨホホホ〜!! あぁ! 鳴海さん! そんな熱い抱擁をされると! 私! 恥ずかしいー!」
「久しぶり!! 元気にしてた!?」
言いながら私は自分の席につく。
ブルックも私の目の前の席に座り、話出す。
「えぇ、もちろん。相変わらずゾロさんの迷子っぷりにはほとほと困り果ててますがね! ヨホホ!」
「ははは! やっぱりまだあの迷子癖治ってないんだ! そろそろチョッパーに迷子に効く薬開発してもらわなきゃね〜。」
「いや本当ですよ、もう。」
そんなことを話していると、先ほどの可愛い女の子がブルックの注文を取りにこちらに来る。
ブルックは私と同じものを注文した。
私はお茶のおかわりをお願いする。
「それにしても、一体なにがあったんです? 急に船に乗ってここまで来るなんて。 もしかして、私が恋しくなっーー」
ブルックの言葉を遮って私は話出す。
「海兵のドレークって覚えてる?」
「……えっと、たしか、ソードとかいう秘密特殊部隊の隊長さんでしたっけ? 鳴海さんが会うとよく話していた……。」
「そうそう、その彼がね、海兵やめて昔の部下達と船で旅してるの。そこに乗せてもらうことになってね。」
「へ〜。彼、海軍辞めたんですか?」
「そう。ほんの1周間くらい前に私の島で偶然会って、数日前に一緒に島を出たばっかりなの。」
「そうだっんですか。いや〜驚きましたよ。2日前にゾロさんから貴方が来ると聞いて。もちろん、嬉しかったですよ。ヨホホ。」
「ふふ、ブルックも変わってなくて安心した。」
私はそう言いながら、おはぎを口に運ぶ。
そしてふと気になった事を問う。
「そういえば、ゾロは?」
「あぁ、ゾロさんなら花の都の近くで道場を開いているんです。今日も午前中は稽古があるので、お昼を3人で食べませんか?」
「お昼はもちろん、良いけど……。それより大丈夫?? その道場、死人とか出てない??」
「ヨホホホ!! ほんっと、私も同じ事思いましたよ。でも、なんだかんだ彼も上手くやっていますよ。私もたまにお手伝いするんです。」
「ブルックなら優しく教えてくれそうだけど、ゾロはなぁ……。」
私は彼のストイックさを知っているからこそ、その道場の教え子達のことを思って身震いした。
「ところで鳴海さん、貴方、今日は何時まで大丈夫なんです?」
「何時まででも!」
「それは良い。実は、モモの助君に貴方が来る話をしたら、日和さんやお侍さん方も貴方に会いたいと仰ってましてね? お昼を食べたらお城に行きませんか?」
「本当!? うわ〜、嬉しい!! 私も皆んなに会いたいと思ってたんだよね!!」
「ヨホホホ! えぇ、そうでしょう。では決まりですね。」
その後、私達は鈴後に向かいゾロの稽古をお昼まで見学した。
ゾロは至極鬱陶しそうに私たちを見ていたが。
その後3人でお昼を食べ、お城へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
お城へ着き中へ入ろうとした、その時だった。
日和ちゃんの声がしたのだ。
「ゾロ十郎さーん!!」
彼女は城の中から猛スピードでゾロの方へ向かってくると、彼に勢いよく飛びついた。
「おぉ、日和か。」
ゾロはそれを当たり前かのように受け止める。
私はブルックにコソコソと話しかける。
「なにこの2人。デキてるの?」
「いやぁ、それがまだ……。」
なるほど、"まだ"、か。
たぶん、日和ちゃんはゾロが好きだけど、鈍感なゾロがそれに気付いてない、というところか。
「あら! 鳴海さん! 園路はるばるようこそ!」
日和ちゃんはゾロに抱き付いたままこちらに顔を向けて笑顔で言う。
「ふふ、久しぶりだね、日和ちゃん。」
そう言ってニコニコしていると、ふと城の奥から錦えもんとモモ君の声が聞こえてきた。
「鳴海殿ーーー!!!」
「鳴海ーーー!!!」
「あっ! 錦えもん! モモ君!」
城から2人が走って出てくる。
今度はモモ君が私に勢いよく抱き付いた。
「ぐぇ!」
モモ君は中身はまだ子供だが、体は立派な大人の男だ。
その体に押しつぶされそうになる。
「こら兄上! 女性にそう簡単に抱きつくもんじゃありませんよ!!」
「はっ! そうであった!! 拙者もう"大人"なのだった!!」
私がモモ君に抱きつかれているところを、まさかドレークの仲間達に見られていたとこを、この時の私はまだ知らない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後、城に案内されて、お酒を振る舞われながら皆でどんちゃん騒ぎをした。
時刻はすでに夜の7時をまわっている。
長居しすぎてしまったと思った私がゾロとブルックに"そろそろ出よう"と提案すれば、2人も頷いた。
その後はゾロとブルックの家兼道場にお邪魔して、飲み直していた。
「それにしても、お前があのソードの隊長とねぇ。」
ゾロがニヤリと揶揄うように私を見ながら言う。
「何よ?」
「いや? そう言えばお前ら、出くわす度によく話してたよなぁ? 俺ぁてっきりお前は奴に惚れてんのかと思ってたぜ。」
「んなっ! そんな、わけ! いや! そうだけど! あの頃はそうじゃなかった!!」
「へぇ? 意外と素直に認めたな。」
「ヨホホホ! 春ですねぇ。彼のどんな所に惹かれたんです?」
「そ! それは! せ、誠実な所とか……優しいところとか……。」
「スパイが誠実、ねぇ。まぁ、スパイに向いてない奴なのは確かだ。」
「何よ、そう言うゾロこそ、日和ちゃんとはどうなわけ!?」
「な"!! 何でもねぇよ!! アイツとは!!」
「へぇ〜、その割には反応が大袈裟。ちょっと顔も赤くなった。」
私はゾロに反撃と言わんばかりに彼を揶揄う。
「これは酒のせいだ!」
「嘘つけ、アンタが酒で顔赤くしてるとこなんて見たことないわ。」
「ヨホホホ! ゾロさん! 一本とられましたね!」
「うるっセーぞ、ブルック!!」
ゾロはガシガシと後頭部をかくと、ボソリとつぶやく。
「だいたい、身分がちげぇだろうがよ。俺とアイツじゃあ。」
私とブルックはゾロの言葉にポカンとする。
「……何だ。気付いてるんじゃん。日和ちゃんの気持ちにも、自分の気持ちにも。」
私は意外だった。
彼のことだから、日和ちゃんの気持ちにすら気付いてないのかと思っていた。
「ヨホホホ! 意外でした、貴方がそんなこと気にするなんて。」
「そうよ。私達、元海賊よ? 欲しいなら奪っちゃえば?」
「勝手なこと言ってんじゃねぇ。そうしたらアイツの幸せはどうなる。」
「日和ちゃんの幸せを決めるのは、ゾロじゃない。日和ちゃん自身だよ。」
私の言葉にゾロはグッと眉を顰めた。
「まっ、せいぜい頑張んなさいよ。」
「うるっせ。」
そう言いながら、彼は酒を煽った。
「で? ブルックはいないの? 良い人♡」
「ヨホホホ! 実は私も………ーーいないんですー!! 良い人!! 私も巡り会いたいー!!」
「「いないんかい!!」」
私とゾロのツッコミが夜空に響いた。
気付けばもう夜中の1時を回っている。
「私、そろそろ一旦船に戻ろうかな。」
「何だ、泊まってかねぇのか?」
ゾロが不思議そうに問いかける。
「一度戻るってことになってるから。」
「そうですか、また明日もお顔見せに来て下さいね。」
「うん、そうする。」
そうして私は船に戻るのだった。
プルプルプル……プルプルプル……ガチャ
「ヨホホホ〜、こちらブルックです!」
「ブルック! 鳴海だけど! 今ワノ国ついたところなの!」
「ヨホホホ、今はどこに居るんです? 私、お迎えに行きますよ〜!」
「ほんと? 今は白舞にいるの!」
「では白舞の有名な甘味処、影庵で待ち合わせしましょう! 町の人に聞けばすぐに教えてくれますので、聞いてみて下さい。」
「分かった! じゃあまた後で!」
「えぇ、後で!」
ガチャリ
電伝虫を切ると、私は早速町の人に影庵というお店がどこにあるか聞く。
そのお店は白舞の中心部にあるらしく、ここから少し歩くようだ。
言われた通りの道を進んでいれば、影庵というお店の木製の看板を見つける事ができた。
ブルックはまだ来てないみたいだ。
何か注文して彼を待つことにする。
私はここの定番商品らしいおはぎを注文した。
うん、これは美味しい。絶品だ。
ドレークへのお土産はここのおはぎにしようかな。
私は店の可愛い女の子を捕まえ、持ち帰りができるかを聞く。すると女の子は感じ良く持ち帰りができると教えてくれた。
よし、ここのおはぎにしよう。
そう思っていると、聞き覚えのある声が私を呼んだ。
「お久しぶりです。鳴海さん。」
そちらを振り向けば、ブルックが立っていた。
「ブルック〜!!」
気付けば私は彼に抱きついていた。
「ヨホホホ〜!! あぁ! 鳴海さん! そんな熱い抱擁をされると! 私! 恥ずかしいー!」
「久しぶり!! 元気にしてた!?」
言いながら私は自分の席につく。
ブルックも私の目の前の席に座り、話出す。
「えぇ、もちろん。相変わらずゾロさんの迷子っぷりにはほとほと困り果ててますがね! ヨホホ!」
「ははは! やっぱりまだあの迷子癖治ってないんだ! そろそろチョッパーに迷子に効く薬開発してもらわなきゃね〜。」
「いや本当ですよ、もう。」
そんなことを話していると、先ほどの可愛い女の子がブルックの注文を取りにこちらに来る。
ブルックは私と同じものを注文した。
私はお茶のおかわりをお願いする。
「それにしても、一体なにがあったんです? 急に船に乗ってここまで来るなんて。 もしかして、私が恋しくなっーー」
ブルックの言葉を遮って私は話出す。
「海兵のドレークって覚えてる?」
「……えっと、たしか、ソードとかいう秘密特殊部隊の隊長さんでしたっけ? 鳴海さんが会うとよく話していた……。」
「そうそう、その彼がね、海兵やめて昔の部下達と船で旅してるの。そこに乗せてもらうことになってね。」
「へ〜。彼、海軍辞めたんですか?」
「そう。ほんの1周間くらい前に私の島で偶然会って、数日前に一緒に島を出たばっかりなの。」
「そうだっんですか。いや〜驚きましたよ。2日前にゾロさんから貴方が来ると聞いて。もちろん、嬉しかったですよ。ヨホホ。」
「ふふ、ブルックも変わってなくて安心した。」
私はそう言いながら、おはぎを口に運ぶ。
そしてふと気になった事を問う。
「そういえば、ゾロは?」
「あぁ、ゾロさんなら花の都の近くで道場を開いているんです。今日も午前中は稽古があるので、お昼を3人で食べませんか?」
「お昼はもちろん、良いけど……。それより大丈夫?? その道場、死人とか出てない??」
「ヨホホホ!! ほんっと、私も同じ事思いましたよ。でも、なんだかんだ彼も上手くやっていますよ。私もたまにお手伝いするんです。」
「ブルックなら優しく教えてくれそうだけど、ゾロはなぁ……。」
私は彼のストイックさを知っているからこそ、その道場の教え子達のことを思って身震いした。
「ところで鳴海さん、貴方、今日は何時まで大丈夫なんです?」
「何時まででも!」
「それは良い。実は、モモの助君に貴方が来る話をしたら、日和さんやお侍さん方も貴方に会いたいと仰ってましてね? お昼を食べたらお城に行きませんか?」
「本当!? うわ〜、嬉しい!! 私も皆んなに会いたいと思ってたんだよね!!」
「ヨホホホ! えぇ、そうでしょう。では決まりですね。」
その後、私達は鈴後に向かいゾロの稽古をお昼まで見学した。
ゾロは至極鬱陶しそうに私たちを見ていたが。
その後3人でお昼を食べ、お城へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
お城へ着き中へ入ろうとした、その時だった。
日和ちゃんの声がしたのだ。
「ゾロ十郎さーん!!」
彼女は城の中から猛スピードでゾロの方へ向かってくると、彼に勢いよく飛びついた。
「おぉ、日和か。」
ゾロはそれを当たり前かのように受け止める。
私はブルックにコソコソと話しかける。
「なにこの2人。デキてるの?」
「いやぁ、それがまだ……。」
なるほど、"まだ"、か。
たぶん、日和ちゃんはゾロが好きだけど、鈍感なゾロがそれに気付いてない、というところか。
「あら! 鳴海さん! 園路はるばるようこそ!」
日和ちゃんはゾロに抱き付いたままこちらに顔を向けて笑顔で言う。
「ふふ、久しぶりだね、日和ちゃん。」
そう言ってニコニコしていると、ふと城の奥から錦えもんとモモ君の声が聞こえてきた。
「鳴海殿ーーー!!!」
「鳴海ーーー!!!」
「あっ! 錦えもん! モモ君!」
城から2人が走って出てくる。
今度はモモ君が私に勢いよく抱き付いた。
「ぐぇ!」
モモ君は中身はまだ子供だが、体は立派な大人の男だ。
その体に押しつぶされそうになる。
「こら兄上! 女性にそう簡単に抱きつくもんじゃありませんよ!!」
「はっ! そうであった!! 拙者もう"大人"なのだった!!」
私がモモ君に抱きつかれているところを、まさかドレークの仲間達に見られていたとこを、この時の私はまだ知らない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後、城に案内されて、お酒を振る舞われながら皆でどんちゃん騒ぎをした。
時刻はすでに夜の7時をまわっている。
長居しすぎてしまったと思った私がゾロとブルックに"そろそろ出よう"と提案すれば、2人も頷いた。
その後はゾロとブルックの家兼道場にお邪魔して、飲み直していた。
「それにしても、お前があのソードの隊長とねぇ。」
ゾロがニヤリと揶揄うように私を見ながら言う。
「何よ?」
「いや? そう言えばお前ら、出くわす度によく話してたよなぁ? 俺ぁてっきりお前は奴に惚れてんのかと思ってたぜ。」
「んなっ! そんな、わけ! いや! そうだけど! あの頃はそうじゃなかった!!」
「へぇ? 意外と素直に認めたな。」
「ヨホホホ! 春ですねぇ。彼のどんな所に惹かれたんです?」
「そ! それは! せ、誠実な所とか……優しいところとか……。」
「スパイが誠実、ねぇ。まぁ、スパイに向いてない奴なのは確かだ。」
「何よ、そう言うゾロこそ、日和ちゃんとはどうなわけ!?」
「な"!! 何でもねぇよ!! アイツとは!!」
「へぇ〜、その割には反応が大袈裟。ちょっと顔も赤くなった。」
私はゾロに反撃と言わんばかりに彼を揶揄う。
「これは酒のせいだ!」
「嘘つけ、アンタが酒で顔赤くしてるとこなんて見たことないわ。」
「ヨホホホ! ゾロさん! 一本とられましたね!」
「うるっセーぞ、ブルック!!」
ゾロはガシガシと後頭部をかくと、ボソリとつぶやく。
「だいたい、身分がちげぇだろうがよ。俺とアイツじゃあ。」
私とブルックはゾロの言葉にポカンとする。
「……何だ。気付いてるんじゃん。日和ちゃんの気持ちにも、自分の気持ちにも。」
私は意外だった。
彼のことだから、日和ちゃんの気持ちにすら気付いてないのかと思っていた。
「ヨホホホ! 意外でした、貴方がそんなこと気にするなんて。」
「そうよ。私達、元海賊よ? 欲しいなら奪っちゃえば?」
「勝手なこと言ってんじゃねぇ。そうしたらアイツの幸せはどうなる。」
「日和ちゃんの幸せを決めるのは、ゾロじゃない。日和ちゃん自身だよ。」
私の言葉にゾロはグッと眉を顰めた。
「まっ、せいぜい頑張んなさいよ。」
「うるっせ。」
そう言いながら、彼は酒を煽った。
「で? ブルックはいないの? 良い人♡」
「ヨホホホ! 実は私も………ーーいないんですー!! 良い人!! 私も巡り会いたいー!!」
「「いないんかい!!」」
私とゾロのツッコミが夜空に響いた。
気付けばもう夜中の1時を回っている。
「私、そろそろ一旦船に戻ろうかな。」
「何だ、泊まってかねぇのか?」
ゾロが不思議そうに問いかける。
「一度戻るってことになってるから。」
「そうですか、また明日もお顔見せに来て下さいね。」
「うん、そうする。」
そうして私は船に戻るのだった。