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どうしよう。
ドレークにまた会う約束をされたが、いつここに来るかなどの詳細は全く言っていかなかった。
私も私で、呆気に取られて完全に聞きそびれた。
彼を家に招いてからもう3日経つ。
この3日間、いつ彼が来ても良いように、少しの掃除と毎朝のメイクを欠かさずにしている。
なんだかソワソワするし、次に会うのがいつかやけに気になる。
これじゃあまるで、私が早く彼に会いたがってるみたいだ。
いや、決してそんな事はないが。
ドレークとは元海兵と元海賊の顔見知りというだけの間柄だ。
前回は彼が海兵を辞めたと言っていたからつい家に誘ってしまったが……。
そういえば、急に家に誘ったりして引かれてなかっただろうか。
家に来た時ぎこちなかった。
もしかして、簡単に男を家に呼ぶような軽い女だと思われた??
どうしよう……。
しかも悩みの種はそれだけではない。
船に乗らないかと誘われたことも私の頭を悩ませている。
急な誘いだったから、余計に。
昔の仲間には会いたい。
しかしそんな簡単に人様の船に乗らせてもらっていいものか。
船旅がどれだけ厳しいものかイヤと言うほど知ってる私は、簡単に乗せてもらうことに躊躇してしまう。
なにせ乗せてもらっても、お礼できることがほとんどない。
私にできることといえば、忍術を使った戦闘と治療
くらいだ。
ドレークは昔の部下と一緒に船に乗っていると言っていた。ドレークを慕う人達に、私みたいな元海賊が受け入れられるだろうか。
いや、受け入れられるわけがない。
ドレークは"言って聞かせる"と言っていたが、最初はそれで良くても後から必ず不満が出てくるだろう。
それだけじゃない。私は異世界から来た人間だ。
これはサニー号に乗っていた仲間しか知らないことだ。
今後ドレークの船に乗ったらどうなる?
秘密を隠し通せるだろうか。
"忍だから何でも出来るの"なんて言って騙す事もできるが、それはそれで少しばかり良心が痛む。
それに万が一秘密が新政府なんかに漏れた時、彼らに迷惑がかかるかもしれない。
だがしかし、正直なところ仲間には会いたいから船にも出来るなら乗りたい。
「う〜〜〜ん……!! 葛藤……!!」
その時、家のベルがなった。
「(もしかしてドレーク……!?)」
驚いた私はテーブルの脚に、自分の足の小指をぶつけながら玄関に向かう。
「いった!……はーい!」
玄関の扉を開ければ、そこにはドレークが居心地悪そうに立っていた。
そして彼の左右からひょっこり顔を覗かせる人達が2人。
「この方が、鳴海さんですかいのう……?」
「本当だ!! ルフィさんのお仲間の鳴海さんだ!!」
可愛らしい女の子と、ドレークほどではないが、がっちりした男の子。彼らは確か……。
「ドレークの部下の人達?」
彼はため息混じりに答えた。
「はぁ、"元"部下だ。俺が君に会いに行くと言ったら着いて行くと言って聞かなかったんだ。こっちがコビーでこっちがひばりだ。すまん、迷惑ならすぐ帰らせる。」
「君がコビー君! ルフィの友達の!」
「はい!」
私の言葉にコビー君は元気よく返事をする。
「はは、大丈夫だよ、上がってく?」
そうドレークに問えば、彼は頷く。
「あぁ、そうさせてもらっても?」
「もちろん!」
彼らは3人で来たらしい。
なぜ元部下の彼らまでここに来たがったのだろうか。もしかして、私に船に乗って欲しくないからそれを言いに来たのかな……?
そんな事を思いながら、私は彼らに椅子に座るよう促す。
キッチンでお茶の準備をしていれば、いつのまにかドレークが隣に立っていた。
コビー君とひばりちゃんはテーブルで談笑している。
「鳴海、本当に大丈夫か? 君が嫌だったらアイツらは帰らせるが……。」
彼は私の顔色を伺う様子を見せながらそう言った。
しまった、不安が顔に出てたかもしれない。
私はドレークに誤解されたくはなかったので、本当のことを言うことにした。
「いや、そういうことじゃないの。ただ、私みたいなのがドレークの船に乗るの、みんな反対だろうから、それを言いにきたのかなぁ、とか、思っちゃって。」
言いながらヘラリと笑う。
「いや、実を言うと、その逆なんだ。」
「へ、逆?」
「あぁ。俺1人じゃあ君の勧誘には力不足だと言って、アイツらまで君を勧誘に……。」
そう言って恥ずかしそうに自身の頭をガシガシする彼。
「勧誘……。」
「その……すまん。」
「あっはははは! そうだったんだ!」
ひとしきり笑った私は、彼に問う。
「でも、彼ら以外には居るんじゃない? 不満な人。元海賊なんて、普通旅船に入れたくないじゃん。」
「……いや、それが不思議なことに、1人もいない。」
彼は再び少々恥ずかしそうにしながら言った。
なぜそんな顔をするのか不思議だったが、本当に1人もいないのだろうか。
意外だった私は、ポカンとした顔をしているだろう。
「何て言うか、ドレークの船員たち大丈夫? 危機感ある?」
「そこは大丈夫だ。」
そこには胸張って言うドレークに、ますます不思議が募る。
しかし私が船に乗るのことに対して不満が少ないのは嬉しい誤算だ。
ドレークは棚からティーカップを見つけて"これで良いか"と私に問う。
私はそれに頷き、2人でティーパックをカップにセットする。
丁度お湯が沸き、それをカップの中に注いでいく。
「"私が船に乗るの反対勢力"が少ないみたいで、それは素直に嬉しいよ。」
「あぁ。"君が船に乗るのに賛成勢力"ばかりだ。というか、皆がそうだ。海賊王の元クルーに乗って欲しいと思っている。」
「一応確認するけど、貴方たち元海兵なんだよね?」
「あぁ、そうだ。」
私は"意味がわからない"と笑いながら、テーブルに紅茶の乗ったトレーを持って行こうとする。
すると彼が横から手を伸ばしてそれを阻止した。
「俺が持って行こう。」
「え、ありがとう。」
そうして彼によって持って行かれたティーカップ達を、私がコビー君やひばりちゃんに渡していく。
空になったトレーをドレークがキッキンへ持って行った。
それに着いて行き、私は紅茶のお供になるお菓子をキッキンの棚から持ち出す。
再びテーブルに戻り、ドレークと私が椅子に腰掛けた。
するとコビー君が待ってましたと言わんばかりに私に目を向ける。
「鳴海さん、ぜひ一緒に僕たちの船に乗りましょう! ルフィさん達に会うのにも好都合だし、僕たちの仲間もいい人ばかりだし!」
「ははは、ありがとコビー君。誘ってくれて本当に嬉しい。」
そう言うと、コビー君はパァと顔を明るくさせた。
「じゃ、じゃあ! 乗ってくれるんですね!?」
「コ、コビーさん、鳴海さんにも、考える時間が必要じゃけん、答えはもう少し待った方が……。」
ひばりちゃんがフォローを入れてくれる。
「そうだね。決めるのは、もう少し待ってもらっても良いかな? でも、前向きに考えてるよ。」
「ほ、本当ですか!? 嬉しいです!!」
ガッツポーズをしながら喜びコビー君にこちらまで笑顔になってくる。
「あ、そうだ。1ヶ月くらい前かな? ルフィと電伝虫で話したよ。」
私はふと思い出したことをコビー君に伝える。
「えっ! ルフィさん!? 元気にしてました!?」
「もちろん。元気じゃないルフィなんて、ルフィじゃないでしょ?」
「そ、そうですよね!! 楽しみだなぁ〜、ルフィさんに会えるの!!」
「おい、コビー。まだ会えると決まった訳じゃない。」
コビー君の気の早い発言に、ドレークが苦笑いしながら待ったをかけた。
「あっ、そうでした……!!」
ははは、と笑いながら彼は自分の頭をかいた。
その後も4人で談笑し、彼らが帰る頃だった。
コビー君とひばりちゃんがソワソワし始める。
その様子に私が疑問符を浮かべていると、コビー君がドレークに耳打ちする。
「ド、ドレークさん、いつになったら言うんです……!?」
「なっ!! 分かっている!!」
残念ながら前の世界での職業柄、耳は良いので全て聞こえているが。
彼らを見つめていれば、ドレークが畏まった様子で私に向き直る。
「そ、そのだな、鳴海。」
「うん?」
「今日か明日の夕食でも、一緒にどうだろうか? 俺とふ、2人で。良かったら君のオススメの店を教えて欲しい。」
私はその言葉にぽかんとする。
2人。2人で、夕食。……………つまり、デート?
「い、いや! 無理なら良いんだ!! 船に乗ることだけでも考えてーー」
私は彼の言葉を遮りテーブルを両手でバンッと叩きながら立ち上がってドレークの方に身を乗り出す。
「無理じゃない!! 全っ然!! 行く!!」
今度は彼がぽかんとする番だった。
ひばりちゃんは隣で"きゃー!!"と言っているし、コビー君は顔がふにゃりと崩れている。
しかしそんな事はどうでもいい。
これはきっとデートの誘いだ!
ドレークとじっと見つめ合ってていれば、彼ははっとしたように私に言う。
「そ、そうか! 良かった!!」
ホッとしたように言う彼に、私は胸がキュンと締め付けられる。
そしてもっと身を乗り出して彼にお願いする。
「今日が良い!」
「わ、分かった。では今日の夜またここに迎えに来よう。」
「………ありがとう!」
今日1番いい笑顔をしている自覚がある。
そうして、私は夜まで浮き足だった気分を楽しむのだった。
ドレークにまた会う約束をされたが、いつここに来るかなどの詳細は全く言っていかなかった。
私も私で、呆気に取られて完全に聞きそびれた。
彼を家に招いてからもう3日経つ。
この3日間、いつ彼が来ても良いように、少しの掃除と毎朝のメイクを欠かさずにしている。
なんだかソワソワするし、次に会うのがいつかやけに気になる。
これじゃあまるで、私が早く彼に会いたがってるみたいだ。
いや、決してそんな事はないが。
ドレークとは元海兵と元海賊の顔見知りというだけの間柄だ。
前回は彼が海兵を辞めたと言っていたからつい家に誘ってしまったが……。
そういえば、急に家に誘ったりして引かれてなかっただろうか。
家に来た時ぎこちなかった。
もしかして、簡単に男を家に呼ぶような軽い女だと思われた??
どうしよう……。
しかも悩みの種はそれだけではない。
船に乗らないかと誘われたことも私の頭を悩ませている。
急な誘いだったから、余計に。
昔の仲間には会いたい。
しかしそんな簡単に人様の船に乗らせてもらっていいものか。
船旅がどれだけ厳しいものかイヤと言うほど知ってる私は、簡単に乗せてもらうことに躊躇してしまう。
なにせ乗せてもらっても、お礼できることがほとんどない。
私にできることといえば、忍術を使った戦闘と治療
くらいだ。
ドレークは昔の部下と一緒に船に乗っていると言っていた。ドレークを慕う人達に、私みたいな元海賊が受け入れられるだろうか。
いや、受け入れられるわけがない。
ドレークは"言って聞かせる"と言っていたが、最初はそれで良くても後から必ず不満が出てくるだろう。
それだけじゃない。私は異世界から来た人間だ。
これはサニー号に乗っていた仲間しか知らないことだ。
今後ドレークの船に乗ったらどうなる?
秘密を隠し通せるだろうか。
"忍だから何でも出来るの"なんて言って騙す事もできるが、それはそれで少しばかり良心が痛む。
それに万が一秘密が新政府なんかに漏れた時、彼らに迷惑がかかるかもしれない。
だがしかし、正直なところ仲間には会いたいから船にも出来るなら乗りたい。
「う〜〜〜ん……!! 葛藤……!!」
その時、家のベルがなった。
「(もしかしてドレーク……!?)」
驚いた私はテーブルの脚に、自分の足の小指をぶつけながら玄関に向かう。
「いった!……はーい!」
玄関の扉を開ければ、そこにはドレークが居心地悪そうに立っていた。
そして彼の左右からひょっこり顔を覗かせる人達が2人。
「この方が、鳴海さんですかいのう……?」
「本当だ!! ルフィさんのお仲間の鳴海さんだ!!」
可愛らしい女の子と、ドレークほどではないが、がっちりした男の子。彼らは確か……。
「ドレークの部下の人達?」
彼はため息混じりに答えた。
「はぁ、"元"部下だ。俺が君に会いに行くと言ったら着いて行くと言って聞かなかったんだ。こっちがコビーでこっちがひばりだ。すまん、迷惑ならすぐ帰らせる。」
「君がコビー君! ルフィの友達の!」
「はい!」
私の言葉にコビー君は元気よく返事をする。
「はは、大丈夫だよ、上がってく?」
そうドレークに問えば、彼は頷く。
「あぁ、そうさせてもらっても?」
「もちろん!」
彼らは3人で来たらしい。
なぜ元部下の彼らまでここに来たがったのだろうか。もしかして、私に船に乗って欲しくないからそれを言いに来たのかな……?
そんな事を思いながら、私は彼らに椅子に座るよう促す。
キッチンでお茶の準備をしていれば、いつのまにかドレークが隣に立っていた。
コビー君とひばりちゃんはテーブルで談笑している。
「鳴海、本当に大丈夫か? 君が嫌だったらアイツらは帰らせるが……。」
彼は私の顔色を伺う様子を見せながらそう言った。
しまった、不安が顔に出てたかもしれない。
私はドレークに誤解されたくはなかったので、本当のことを言うことにした。
「いや、そういうことじゃないの。ただ、私みたいなのがドレークの船に乗るの、みんな反対だろうから、それを言いにきたのかなぁ、とか、思っちゃって。」
言いながらヘラリと笑う。
「いや、実を言うと、その逆なんだ。」
「へ、逆?」
「あぁ。俺1人じゃあ君の勧誘には力不足だと言って、アイツらまで君を勧誘に……。」
そう言って恥ずかしそうに自身の頭をガシガシする彼。
「勧誘……。」
「その……すまん。」
「あっはははは! そうだったんだ!」
ひとしきり笑った私は、彼に問う。
「でも、彼ら以外には居るんじゃない? 不満な人。元海賊なんて、普通旅船に入れたくないじゃん。」
「……いや、それが不思議なことに、1人もいない。」
彼は再び少々恥ずかしそうにしながら言った。
なぜそんな顔をするのか不思議だったが、本当に1人もいないのだろうか。
意外だった私は、ポカンとした顔をしているだろう。
「何て言うか、ドレークの船員たち大丈夫? 危機感ある?」
「そこは大丈夫だ。」
そこには胸張って言うドレークに、ますます不思議が募る。
しかし私が船に乗るのことに対して不満が少ないのは嬉しい誤算だ。
ドレークは棚からティーカップを見つけて"これで良いか"と私に問う。
私はそれに頷き、2人でティーパックをカップにセットする。
丁度お湯が沸き、それをカップの中に注いでいく。
「"私が船に乗るの反対勢力"が少ないみたいで、それは素直に嬉しいよ。」
「あぁ。"君が船に乗るのに賛成勢力"ばかりだ。というか、皆がそうだ。海賊王の元クルーに乗って欲しいと思っている。」
「一応確認するけど、貴方たち元海兵なんだよね?」
「あぁ、そうだ。」
私は"意味がわからない"と笑いながら、テーブルに紅茶の乗ったトレーを持って行こうとする。
すると彼が横から手を伸ばしてそれを阻止した。
「俺が持って行こう。」
「え、ありがとう。」
そうして彼によって持って行かれたティーカップ達を、私がコビー君やひばりちゃんに渡していく。
空になったトレーをドレークがキッキンへ持って行った。
それに着いて行き、私は紅茶のお供になるお菓子をキッキンの棚から持ち出す。
再びテーブルに戻り、ドレークと私が椅子に腰掛けた。
するとコビー君が待ってましたと言わんばかりに私に目を向ける。
「鳴海さん、ぜひ一緒に僕たちの船に乗りましょう! ルフィさん達に会うのにも好都合だし、僕たちの仲間もいい人ばかりだし!」
「ははは、ありがとコビー君。誘ってくれて本当に嬉しい。」
そう言うと、コビー君はパァと顔を明るくさせた。
「じゃ、じゃあ! 乗ってくれるんですね!?」
「コ、コビーさん、鳴海さんにも、考える時間が必要じゃけん、答えはもう少し待った方が……。」
ひばりちゃんがフォローを入れてくれる。
「そうだね。決めるのは、もう少し待ってもらっても良いかな? でも、前向きに考えてるよ。」
「ほ、本当ですか!? 嬉しいです!!」
ガッツポーズをしながら喜びコビー君にこちらまで笑顔になってくる。
「あ、そうだ。1ヶ月くらい前かな? ルフィと電伝虫で話したよ。」
私はふと思い出したことをコビー君に伝える。
「えっ! ルフィさん!? 元気にしてました!?」
「もちろん。元気じゃないルフィなんて、ルフィじゃないでしょ?」
「そ、そうですよね!! 楽しみだなぁ〜、ルフィさんに会えるの!!」
「おい、コビー。まだ会えると決まった訳じゃない。」
コビー君の気の早い発言に、ドレークが苦笑いしながら待ったをかけた。
「あっ、そうでした……!!」
ははは、と笑いながら彼は自分の頭をかいた。
その後も4人で談笑し、彼らが帰る頃だった。
コビー君とひばりちゃんがソワソワし始める。
その様子に私が疑問符を浮かべていると、コビー君がドレークに耳打ちする。
「ド、ドレークさん、いつになったら言うんです……!?」
「なっ!! 分かっている!!」
残念ながら前の世界での職業柄、耳は良いので全て聞こえているが。
彼らを見つめていれば、ドレークが畏まった様子で私に向き直る。
「そ、そのだな、鳴海。」
「うん?」
「今日か明日の夕食でも、一緒にどうだろうか? 俺とふ、2人で。良かったら君のオススメの店を教えて欲しい。」
私はその言葉にぽかんとする。
2人。2人で、夕食。……………つまり、デート?
「い、いや! 無理なら良いんだ!! 船に乗ることだけでも考えてーー」
私は彼の言葉を遮りテーブルを両手でバンッと叩きながら立ち上がってドレークの方に身を乗り出す。
「無理じゃない!! 全っ然!! 行く!!」
今度は彼がぽかんとする番だった。
ひばりちゃんは隣で"きゃー!!"と言っているし、コビー君は顔がふにゃりと崩れている。
しかしそんな事はどうでもいい。
これはきっとデートの誘いだ!
ドレークとじっと見つめ合ってていれば、彼ははっとしたように私に言う。
「そ、そうか! 良かった!!」
ホッとしたように言う彼に、私は胸がキュンと締め付けられる。
そしてもっと身を乗り出して彼にお願いする。
「今日が良い!」
「わ、分かった。では今日の夜またここに迎えに来よう。」
「………ありがとう!」
今日1番いい笑顔をしている自覚がある。
そうして、私は夜まで浮き足だった気分を楽しむのだった。