生き残りの私達
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あれから2年以上が経つ。
私たちは多くの島を冒険した。
アラバスタ王国やウォーターセブン、エニエスロビーにスリラーバーク、シャボンディ諸島にも行った。
そこで一度、一味のみんなとはバラバラになったりもしたけど、もう一度シャボンディで再会し、魚人島へ向かった。
その後私としては嫌な思い出のあるパンクハザードに戻り、侍と出会い、ドレスローザで戦った。
そして私たちは、ゾウを経て今ワノ国にいる。
いや、正確に言えば、鬼ヶ島に居るのだ。
そう、カイドウからワノ国を守るため、鬼ヶ島へ討ち入りに来ている!
ロビンとジンベエと、何とかライブフロアまで潜入したのは良いが、まだ戦いの火蓋は落とされていない。
このまま身を潜めていようと思っていれば、舞台の上に張りつけにされたモモの助くんが現れる。
ジンベエの言葉で、まだ動く時ではないと判断するも、居ても立っても居られない状況だ。
そんな中次はビッグマムが壁を突き破ってライブフロアへ現れた。
ナミとキャロットはビッグマムに捕まっているようだ。
オロチを殺したカイドウはこれからの計画を声高々に言っている。
この鬼ヶ島を花の都に移す計画らしい。
その名も"新鬼ヶ島計画"。
そしてカイドウはモモの助に向き直った。
「お前がもし、光月おでんとトキの息子じゃねぇんなら、すぐに処刑は取りやめよう!! 面目ねぇ、それはとんだ濡れ衣だ。」
カイドウは一呼吸おき、再び口を開いた。
「もう一度質問するぞ小僧。……お前の、名は?」
「……"モモ"は、天下無敵を表すことば!! ……!! 拙者の名は!! 光月モモの助!! ワノ国の、将軍になる男でござる!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後モモの助くんを助けようとしのぶちゃんが動くも、大看板に見つかり投げ飛ばされるしのぶちゃん。
しかし彼女の能力で鎖が解けモモの助くんが宙に浮いたのは良いが、それを黒ずくめの大看板が蹴ろうとしている。
「まずい!」
私は翼を出して、モモの助の元に瞬時に向かう。
彼を抱き抱え、大看板の蹴りを自身の足で受け止める。
と、同時に隣にいる味方と目が合った。
「サンジ!?」
「鳴海 ちゃん!」
「ガキを渡せ。鳴海。消えねばならん奴だ。」
黒ずくめの大看板が私に向かって話しかける。
「!? ずいぶん馴れ馴れしいじゃない。どこかで会ったことある?」
「お前のことならよく知っているさ。昔からな。」
画面の下で、その目が細くなるのを私は見逃さなかった。
そして、その瞳の色も。
「!?」
まさか、ね。
「鳴海ちゃんはモモを頼む! おい! モモ!! さっきの名乗り、痺れたぜ。」
彼はそう言って親指を立てると、大看板に攻撃を始めた。
しかしサンジは大看板の嘴の攻撃を受けて建物へと突き飛ばされる。
今の威力はやばい。
そう思って辺りを見渡すと、建物から落ちて行くしのぶちゃんと目があった。
「しのぶちゃん! モモ君をお願い!」
私は彼女にモモの助を任せ、サンジのところに向かう。
建物の瓦礫をどければ、その中からサンジが出てくる。
「大丈夫!?」
私が聞けば彼は頷く。
「あぁ。なんとかな。それより鳴海ちゃん、奴とは知り合いか何かか?」
「顔を隠しているから、分からない。あんな高身長な知り合いは居ないはずなんだけど。」
「そうか。」
そう言いながら立ちあがるサンジ。
私達はとりあえず広間へ行くことにする。
どうやらルフィとゾロがカイドウと戦うために上へ行こうとするも、阻まれたようだ。
気付けば仲間が全員揃っている。
「上だな、とにかく。」
ゾロが上を見上げながら言う。
「くっそー甘くねぇなぁ!! もう一回だ!!」
ルフィはやる気満々だ。
「あれ全部飛行能力者か?」
周りをしっかり観察しているサンジ。
すると、私達の目の前に、先ほどサンジを吹き飛ばした大看板が降り立った。
「麦わらの一味の鳴海。お前は俺と共に来い。お前だけは仲間に勧誘しても良いと、カイドウさんに許可を取っている。」
「あぁ!?」
「鳴海はやらねぇぞ!!」
睨みを効かせるゾロと、大声で反抗するルフィ。
「……!?……どういうつもり?」
私の問いかけに、黒ずくめの男が答える。
「約束しただろう、昔。迎えに行くと。」
「……!?」
……そんな、まさか、やっぱり。
私の中に一つの可能性が浮かんだ。
「俺と共にくれば分かる。お互い正体は出来るだけ隠したいだろ? まぁ、お前はあまり気にしていないようだが。」
「……まさかーー」
アルベルなの?
そう言おうとした言葉は仲間達に遮られた。
「ダメよ! 何者が知らないけれど、モモ君を蹴り殺そうとするような奴に、彼女は渡さないわ。」
「その通りですよ! 鳴海さんは我々の仲間なんですから!!」
「ロビン……ブルック……。」
2人が私の前に出て、庇うように戦闘のポーズをとる。
「ふん、まぁいい。考えておけ、鳴海。」
そう言いながら、大看板は上空へ羽ばたいて行った。
「鳴海! おめぇ、アイツと知り合いなのか?」
ルフィの問いかけは皆の疑問を代弁しているようだった。
でも、仮に彼がアルベルだっとして、今の私はどうしたらいいの……?
「……分からない。」
私はそう答えるしかなった。
「そうか。知り合いじゃねぇんなら俺がぶった斬るが、良いな?」
「………。」
ゾロの問いかけに答えられないほど、私の心中は穏やかではない。
サンジがこちらをじっと見ていることにも、気付かないでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
広間で戦闘が始まっても、私は混乱する頭を整理できないでいる。
しかしナミとウソップが飛び六胞とかいう幹部の二人組に追われているのに気づきハッとした。
「頼むぞウソップ俺のナミさんを♡」
そう言うサンジに、気付けば足が勝手に動いていた。
「わ、私も行くから、大丈夫!」
「おお、それは心強いぜ鳴海ちゃん!」
私の言葉に彼は笑顔を見せた。
そうだ、私は麦わらの一味なんだから。
戦わなきゃ。
そうして私VSウルティの戦いが始まった。
私は高速移動で多人数を一瞬で瞬殺する技の応用を使い彼女を攻撃する。
「国ノ沙霧 !」
「ぐ…!!」
武装色の覇気を使って攻撃したのである程度ダメージは受けたようだが、まだ彼女は立っている。
もし私がここで倒れたら、次は後ろに隠れているナミとウソップが狙われる。絶対に、倒れるわけにはいかない。
彼女を確実にここでノックアウトさせなければ。
私は翼を広げて飛び立った。
「鎌鼬!」
「ぎゃあぁああ!」
かなりの威力の鎌鼬をお見舞いしてやったから、当分は動けないだろう。
そう思い地上に降りたのが間違いだった。
なんと、彼女は倒れてもすぐに起き上がったのだ。
「(これは苦労するかもね……。)」
そう思った、その時。
通路の奥から狛ちよとそれに乗ったお玉ちゃんが現れた。
「行けー! 狛ちよー!!」
狛ちよはバクリとウルティを咥えたかと思うと、ポイっと壁に投げつけた。
「良いところに! ナミとウソップを連れて逃げて!」
私はお玉ちゃんにそう言い、ウルティに向き直る。
「お玉! 何でこんな所に!?」
「おいおい、あぶねぇぞ!」
ナミとウソップはそう言いながらも無事に狛ちよの背に乗る。
「行って!」
「分かったでやんす! 狛ちよ!」
私の言葉に頷いたお玉は、そのまま狛ちよに命じてこの場を去るのだった。
「大丈夫か、姉貴!」
「ぺーたん! あの犬噛み潰して!」
「テメェでやれよ!」
どうやら彼女には弟がいたらしい。彼も恐竜になる能力者だろうか。
だとしたら厄介極まりない。
あんな頑丈な生物を一度に2体も相手にしなきゃならないなんて。
でも、やるしかない。
私と飛び六胞姉弟との、戦いが再び始まるのだった。
私たちは多くの島を冒険した。
アラバスタ王国やウォーターセブン、エニエスロビーにスリラーバーク、シャボンディ諸島にも行った。
そこで一度、一味のみんなとはバラバラになったりもしたけど、もう一度シャボンディで再会し、魚人島へ向かった。
その後私としては嫌な思い出のあるパンクハザードに戻り、侍と出会い、ドレスローザで戦った。
そして私たちは、ゾウを経て今ワノ国にいる。
いや、正確に言えば、鬼ヶ島に居るのだ。
そう、カイドウからワノ国を守るため、鬼ヶ島へ討ち入りに来ている!
ロビンとジンベエと、何とかライブフロアまで潜入したのは良いが、まだ戦いの火蓋は落とされていない。
このまま身を潜めていようと思っていれば、舞台の上に張りつけにされたモモの助くんが現れる。
ジンベエの言葉で、まだ動く時ではないと判断するも、居ても立っても居られない状況だ。
そんな中次はビッグマムが壁を突き破ってライブフロアへ現れた。
ナミとキャロットはビッグマムに捕まっているようだ。
オロチを殺したカイドウはこれからの計画を声高々に言っている。
この鬼ヶ島を花の都に移す計画らしい。
その名も"新鬼ヶ島計画"。
そしてカイドウはモモの助に向き直った。
「お前がもし、光月おでんとトキの息子じゃねぇんなら、すぐに処刑は取りやめよう!! 面目ねぇ、それはとんだ濡れ衣だ。」
カイドウは一呼吸おき、再び口を開いた。
「もう一度質問するぞ小僧。……お前の、名は?」
「……"モモ"は、天下無敵を表すことば!! ……!! 拙者の名は!! 光月モモの助!! ワノ国の、将軍になる男でござる!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後モモの助くんを助けようとしのぶちゃんが動くも、大看板に見つかり投げ飛ばされるしのぶちゃん。
しかし彼女の能力で鎖が解けモモの助くんが宙に浮いたのは良いが、それを黒ずくめの大看板が蹴ろうとしている。
「まずい!」
私は翼を出して、モモの助の元に瞬時に向かう。
彼を抱き抱え、大看板の蹴りを自身の足で受け止める。
と、同時に隣にいる味方と目が合った。
「サンジ!?」
「鳴海 ちゃん!」
「ガキを渡せ。鳴海。消えねばならん奴だ。」
黒ずくめの大看板が私に向かって話しかける。
「!? ずいぶん馴れ馴れしいじゃない。どこかで会ったことある?」
「お前のことならよく知っているさ。昔からな。」
画面の下で、その目が細くなるのを私は見逃さなかった。
そして、その瞳の色も。
「!?」
まさか、ね。
「鳴海ちゃんはモモを頼む! おい! モモ!! さっきの名乗り、痺れたぜ。」
彼はそう言って親指を立てると、大看板に攻撃を始めた。
しかしサンジは大看板の嘴の攻撃を受けて建物へと突き飛ばされる。
今の威力はやばい。
そう思って辺りを見渡すと、建物から落ちて行くしのぶちゃんと目があった。
「しのぶちゃん! モモ君をお願い!」
私は彼女にモモの助を任せ、サンジのところに向かう。
建物の瓦礫をどければ、その中からサンジが出てくる。
「大丈夫!?」
私が聞けば彼は頷く。
「あぁ。なんとかな。それより鳴海ちゃん、奴とは知り合いか何かか?」
「顔を隠しているから、分からない。あんな高身長な知り合いは居ないはずなんだけど。」
「そうか。」
そう言いながら立ちあがるサンジ。
私達はとりあえず広間へ行くことにする。
どうやらルフィとゾロがカイドウと戦うために上へ行こうとするも、阻まれたようだ。
気付けば仲間が全員揃っている。
「上だな、とにかく。」
ゾロが上を見上げながら言う。
「くっそー甘くねぇなぁ!! もう一回だ!!」
ルフィはやる気満々だ。
「あれ全部飛行能力者か?」
周りをしっかり観察しているサンジ。
すると、私達の目の前に、先ほどサンジを吹き飛ばした大看板が降り立った。
「麦わらの一味の鳴海。お前は俺と共に来い。お前だけは仲間に勧誘しても良いと、カイドウさんに許可を取っている。」
「あぁ!?」
「鳴海はやらねぇぞ!!」
睨みを効かせるゾロと、大声で反抗するルフィ。
「……!?……どういうつもり?」
私の問いかけに、黒ずくめの男が答える。
「約束しただろう、昔。迎えに行くと。」
「……!?」
……そんな、まさか、やっぱり。
私の中に一つの可能性が浮かんだ。
「俺と共にくれば分かる。お互い正体は出来るだけ隠したいだろ? まぁ、お前はあまり気にしていないようだが。」
「……まさかーー」
アルベルなの?
そう言おうとした言葉は仲間達に遮られた。
「ダメよ! 何者が知らないけれど、モモ君を蹴り殺そうとするような奴に、彼女は渡さないわ。」
「その通りですよ! 鳴海さんは我々の仲間なんですから!!」
「ロビン……ブルック……。」
2人が私の前に出て、庇うように戦闘のポーズをとる。
「ふん、まぁいい。考えておけ、鳴海。」
そう言いながら、大看板は上空へ羽ばたいて行った。
「鳴海! おめぇ、アイツと知り合いなのか?」
ルフィの問いかけは皆の疑問を代弁しているようだった。
でも、仮に彼がアルベルだっとして、今の私はどうしたらいいの……?
「……分からない。」
私はそう答えるしかなった。
「そうか。知り合いじゃねぇんなら俺がぶった斬るが、良いな?」
「………。」
ゾロの問いかけに答えられないほど、私の心中は穏やかではない。
サンジがこちらをじっと見ていることにも、気付かないでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
広間で戦闘が始まっても、私は混乱する頭を整理できないでいる。
しかしナミとウソップが飛び六胞とかいう幹部の二人組に追われているのに気づきハッとした。
「頼むぞウソップ俺のナミさんを♡」
そう言うサンジに、気付けば足が勝手に動いていた。
「わ、私も行くから、大丈夫!」
「おお、それは心強いぜ鳴海ちゃん!」
私の言葉に彼は笑顔を見せた。
そうだ、私は麦わらの一味なんだから。
戦わなきゃ。
そうして私VSウルティの戦いが始まった。
私は高速移動で多人数を一瞬で瞬殺する技の応用を使い彼女を攻撃する。
「
「ぐ…!!」
武装色の覇気を使って攻撃したのである程度ダメージは受けたようだが、まだ彼女は立っている。
もし私がここで倒れたら、次は後ろに隠れているナミとウソップが狙われる。絶対に、倒れるわけにはいかない。
彼女を確実にここでノックアウトさせなければ。
私は翼を広げて飛び立った。
「鎌鼬!」
「ぎゃあぁああ!」
かなりの威力の鎌鼬をお見舞いしてやったから、当分は動けないだろう。
そう思い地上に降りたのが間違いだった。
なんと、彼女は倒れてもすぐに起き上がったのだ。
「(これは苦労するかもね……。)」
そう思った、その時。
通路の奥から狛ちよとそれに乗ったお玉ちゃんが現れた。
「行けー! 狛ちよー!!」
狛ちよはバクリとウルティを咥えたかと思うと、ポイっと壁に投げつけた。
「良いところに! ナミとウソップを連れて逃げて!」
私はお玉ちゃんにそう言い、ウルティに向き直る。
「お玉! 何でこんな所に!?」
「おいおい、あぶねぇぞ!」
ナミとウソップはそう言いながらも無事に狛ちよの背に乗る。
「行って!」
「分かったでやんす! 狛ちよ!」
私の言葉に頷いたお玉は、そのまま狛ちよに命じてこの場を去るのだった。
「大丈夫か、姉貴!」
「ぺーたん! あの犬噛み潰して!」
「テメェでやれよ!」
どうやら彼女には弟がいたらしい。彼も恐竜になる能力者だろうか。
だとしたら厄介極まりない。
あんな頑丈な生物を一度に2体も相手にしなきゃならないなんて。
でも、やるしかない。
私と飛び六胞姉弟との、戦いが再び始まるのだった。