夢でも貴方と
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次の日。
その日もジンベエはある島へ向かって航海していた。
「(それにしても昨日の奇妙な夢は何じゃったのかのう。)
その夜。彼はいつも通り船長室のベッドに入り眠りにつく。
意識がゆっくりと遠のいていき、気付けば昨日と同じように白い空間が辺りを埋め尽くしていた。
目の前に鳴海という人間の女がいることも変わらない。
「またか。」
「だね。」
鳴海は困ったように笑った。
しかしそれは一瞬で、すぐに友好的な表情でジンベエに話しかける。
「それよりさ! 昨日の話の続き聞かせてよ! 他にどんな悪魔の実の能力者と戦ったの!? ジンベエ達以外には、どんな海賊がいるの!?」
「これ、質問をいっぺんにするな。」
「ごめんごめん。」
彼女は胸の前で手を合わせて謝った。
「そうじゃのう。」
ジンベエは顎に手を当て話出す。
ーーーーーーーーーーーーーーー
私がジンベエという魚人と夢の中で会うようになって、1週間が経った。
毎日、体感的には1〜2時間ほど話し、意識が遠のく感じがしたと思ったら気づくと目覚めている。
だが不思議なことに、朝の目覚めはそれまでより格段に良くなっていた。
ジンベエの方も私と全く同じ状況らしい。
彼は私の常識ではあり得ない存在だ。
魚人で、海賊。
なんて可笑しな設定だろう。
そんなのは夢物語の中だけの話だ。
でも、彼は確かに彼の世界で生きて、生活しているらしい。
彼が私の夢の作り出した幻でなければ、一度でいいからあちらの世界に行ってみたいと思う。
それくらい、ジンベエの世界は自由で刺激的だった。
私なんて、行ったら一瞬で殺されるだろうけど。
彼はマフィアのような鋭い視線と口から飛び出た牙が特徴的で、手に水かきがついている。
最初こそその見た目に驚いたが、話していると彼が面倒見のいい兄貴分なタイプなことはすぐ分かった。
私が魚人だったらきっと惚れていただろう。
そう思うくらいには、私は彼に懐いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ワシが夢の中で鳴海という人間に会うようになってしばらくが経つ。
毎日毎日、いったい誰の仕業なのか。
しかしそれを嫌だとか迷惑だとか思っていない自分もいる。
ワシは思いの外あの人間の女、鳴海を気に入っているようじゃ。
最初こそワシを見て驚いた表情をしたが、そこに恐れや嫌悪はなかった。
その時点で、変な人間じゃと思うた。
しかし彼女は話せば話すほど、ワシに心を開いていくように見える。
あそこが夢の中という特殊な空間であることも、彼女をそうさせる要因のひとつなのかもしれんが。
とにかく、この生活も悪くないと思っとった、その矢先。
不思議なことが起きた。
甲板で煙管を吸っている時だった。
少しのめまいがしたと思い、目を瞑ったその瞬間。
一瞬だけ体に浮遊感が起こる。
目を開ければ知らない部屋。
数秒、呆然としていれば、部屋の向こうでガチャリと音がする。
足音が近づき、この部屋の扉がパタリと開いた。
そこにいた人物に、ワシは驚く。
向こうも同じように目をまん丸にして驚いとるようじゃった。
しばしの沈黙の後、2人の声が重なった。
「……鳴海か…?」
「……ジンベエ…?」
その日もジンベエはある島へ向かって航海していた。
「(それにしても昨日の奇妙な夢は何じゃったのかのう。)
その夜。彼はいつも通り船長室のベッドに入り眠りにつく。
意識がゆっくりと遠のいていき、気付けば昨日と同じように白い空間が辺りを埋め尽くしていた。
目の前に鳴海という人間の女がいることも変わらない。
「またか。」
「だね。」
鳴海は困ったように笑った。
しかしそれは一瞬で、すぐに友好的な表情でジンベエに話しかける。
「それよりさ! 昨日の話の続き聞かせてよ! 他にどんな悪魔の実の能力者と戦ったの!? ジンベエ達以外には、どんな海賊がいるの!?」
「これ、質問をいっぺんにするな。」
「ごめんごめん。」
彼女は胸の前で手を合わせて謝った。
「そうじゃのう。」
ジンベエは顎に手を当て話出す。
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私がジンベエという魚人と夢の中で会うようになって、1週間が経った。
毎日、体感的には1〜2時間ほど話し、意識が遠のく感じがしたと思ったら気づくと目覚めている。
だが不思議なことに、朝の目覚めはそれまでより格段に良くなっていた。
ジンベエの方も私と全く同じ状況らしい。
彼は私の常識ではあり得ない存在だ。
魚人で、海賊。
なんて可笑しな設定だろう。
そんなのは夢物語の中だけの話だ。
でも、彼は確かに彼の世界で生きて、生活しているらしい。
彼が私の夢の作り出した幻でなければ、一度でいいからあちらの世界に行ってみたいと思う。
それくらい、ジンベエの世界は自由で刺激的だった。
私なんて、行ったら一瞬で殺されるだろうけど。
彼はマフィアのような鋭い視線と口から飛び出た牙が特徴的で、手に水かきがついている。
最初こそその見た目に驚いたが、話していると彼が面倒見のいい兄貴分なタイプなことはすぐ分かった。
私が魚人だったらきっと惚れていただろう。
そう思うくらいには、私は彼に懐いていた。
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ワシが夢の中で鳴海という人間に会うようになってしばらくが経つ。
毎日毎日、いったい誰の仕業なのか。
しかしそれを嫌だとか迷惑だとか思っていない自分もいる。
ワシは思いの外あの人間の女、鳴海を気に入っているようじゃ。
最初こそワシを見て驚いた表情をしたが、そこに恐れや嫌悪はなかった。
その時点で、変な人間じゃと思うた。
しかし彼女は話せば話すほど、ワシに心を開いていくように見える。
あそこが夢の中という特殊な空間であることも、彼女をそうさせる要因のひとつなのかもしれんが。
とにかく、この生活も悪くないと思っとった、その矢先。
不思議なことが起きた。
甲板で煙管を吸っている時だった。
少しのめまいがしたと思い、目を瞑ったその瞬間。
一瞬だけ体に浮遊感が起こる。
目を開ければ知らない部屋。
数秒、呆然としていれば、部屋の向こうでガチャリと音がする。
足音が近づき、この部屋の扉がパタリと開いた。
そこにいた人物に、ワシは驚く。
向こうも同じように目をまん丸にして驚いとるようじゃった。
しばしの沈黙の後、2人の声が重なった。
「……鳴海か…?」
「……ジンベエ…?」