鳴海とテンテンが団子屋にいる間、俺は仕方なく外で2人を待つことにした。
それもこれもテンテンが駄々をこねるからだ。

しかしまぁ、たまにはこう言う時間があった方が鳴海にとっても良いだろう。
毎日毎日、俺が付きっきりの修行続きじゃあ飽きるだろうしな。

そういえば、彼女が修行で弱音を吐いたのを見たことがないな。
異世界から突然こちらにやってきて、心細いであろう中、こちらの都合で修行させられているというのに。
もしかしたら、俺が知らないだけで思い悩んでいる時もあるのかもしれない。

そんなことを思いながらふと彼女の方を見れば、その視線とかち合う。

彼女は微笑みながら俺を見ていた。
俺は特にそれに微笑み返すこともなく、視線を元に戻す。

彼女の息抜きに外に出してやってくれるテンテンにも、少しは感謝しなければならないかもしれない。



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テンテンとお団子を食べて、適当な雑談をしていたらなんだが気分が晴れたような気がする。

別に落ち込んでいたわけじゃないけれど、たまに分からなくなる時がある。

私は一体何のためにこんなに辛い訓練をしているのだろう、と。
私はこの世界の未来を変えるためにここへ来たらしいけれど、正直私には心当たりがない。

最初はずっと人違いなのではないかと思っていた。

しかし飛眼が開花し始めたらそんなことは言っていられなくなった。
きっと、私がこの世界の未来を変えなければならないんだ。

でも、何の恩も思い入れもないこの世界のために、どうして私がそんなことしなければならないの？
そう思ってしまう時があるのだ。

しかし今日テンテンとお団子屋さんに行って、少しはリフレッシュできたように思う。

分からないことは考えても仕方がない！
今はとにかく、私に出来ることをするしかないのだ。
いつか、元の世界に戻るためにも。