1ヶ月目
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仕事帰り。
いつものホームに立って、自分の乗る電車を待っていた。
首を横に振れば、この駅を通り過ぎる電車がやってきている。
その時。
ーードンッ
「……!?」
私は、後ろから誰かに突き飛ばされた。
ドサリと音を立てて線路に落ちる。
正面を見れば、けたたましい音とともに目の前に電車が迫っていた。
私、こんな所で死ぬの?
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ、嫌だ!!!
その瞬間、私の周りが光に包まれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「綱手様!」
バンッと言う音を立てて火影室の扉が開かれる。
「何だシズネ。」
「書庫から、光と共に古い巻物が現れたんです。確認したところ、他里からの伝書等ではないとのことです。」
「光と共にぃ? なんだその怪しい巻き物は。」
五代目火影、綱手は顔をしかめた。
「攻撃の可能性もあるため巻き物を開けて良いのか判断しかねている状態です。」
それを聞き、しばし考える綱手。
「……私が見る。」
「しかし!」
「その巻き物とやらを、屋上に持って来い!」
「わ、わかりました。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
火影室の屋上でシズネから巻き物を受け取った綱手。
「この家紋は…!」
「はい、千手一族の家紋です。しかしその下に。」
「……これは。」
綱手は巻き物に記された千手の家紋の下にある、もう一つの家紋に見覚えがなかった。
「とにかく開ける。少し離れていろ。」
「は、はい!」
「………!」
綱手は意を決してバッと巻き物を開いた。
少しの沈黙が流れる。
その巻き物には、ただ文字が記されているだけだった。
「何だ。ただの、書物じゃないか。」
その言葉を聞いて、シズネは安堵した。
「しかし何と書いてあるか、だな。どれどれ。」
そう言って巻き物に目を通しだす綱手。
「……なんだと……!?」
「つ、綱手様? なんと記されているのですか?」
「少し待て!」
綱手のその顔は、驚いたものから、だんだんと険しいものになっていった。
「どうやら。この里、いや世界に、危機が訪れているようだ。」
巻き物の内容はこうだ。
ーーこの巻き物は、千手柱間と
この巻き物が現れるのは、木の葉の里およびこの世界に危機が迫った時、その危機の約1年前に現れることになっている。
高槻一族は未来予知の能力の強さが危険と判断した故、異世界へ身を隠す事を決めた一族である。
しかし木の葉の里、およびこの世界が危機に陥る時、この巻き物のそばに未来を変える可能性のある高槻一族の者が異世界から戻ってくる。
決してその者を傷付けることなきように。ーー
「高槻…ガクガン…!? それって、かつて千手柱間やうちはマダラと争ったと言う伝説の一族の初代高槻ですか!?」
「そうなるな。だが正確には、千手一族と高槻一族は木の葉の里ができる前から同盟関係にあった。お爺様から一度聞いたことがある。未来を予知する、それはそれは強い男だったとな。」
「未来を予知…ですか…。」
「これが本当にお爺様と、高槻ガクガンによって残された巻き物なのだとしたら……。近いうち、木の葉の里に高槻の者が現れるぞ。」