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真の歴史へ

「すぐに美神さんと自衛隊が来ました。 美神さんはすぐに封印したお札を燃やすように言って私達はお札を燃やしました。 その時オカルトGメンだった美智恵さん、あなたが現れました。 害の無い妖弧を退治した美神さんをあなたは責めました。 その時美神さんは言ったんです。 『だって、お金好きなんだものしょうがないじゃない! 契約しちゃったし、高い違約金払わなきゃだめなのよ! それに退治したのはあんた達なんだから恨まれるのはあんた達ってことで…』 その言葉を聞いて私達は美神さんと縁を切ることを決めたんです。」


美智恵は話を聞いて顔色が更に悪くなった

「その九尾がその子狐なのね?」

美智恵はショックを受けながらも横島の膝の上のタマモを見た

タマモは横島の上から降りると変化した

「ええ、私が金毛白面九尾のタマモよ。 横島とルシオラさんが居なかったら私は殺されてたわ…」

タマモは美智恵を冷たく見つめていた


「その後、俺達はタマモの安全の為と俺の修行の為に妙神山に移り住みました。 そして俺達は今神魔の最高指導者の依頼で過去へ戻って生きています」
 
横島はハルマゲドンなどは話さなかった

一方美智恵は話の内容に困り果てていた…
娘を強く一人で生きていけるように育てたのは自分だが、それによって他人を蔑ろにして常識の無い守銭奴にしてしまった

横島達が未来から来たのは推測出来ていた
その為、令子を守る為の協力をして欲しかった
だが話を聞いた限りでは横島達が協力するのは難しいだろう…

そんな美智恵を見ていた横島が静に話す

「美神さんを守りたかったら隊長が守って下さい。 俺達はアシュタロス一派とは戦いますが、美神さんの命の保証はしませんよ。 歴史はすでに前回と変わっています。 この先どうなるかはわかりません。 俺はこれから生まれてくるベスパやパピリオの方が大切です」


「そう… わかったわ… よく考えてみるわ」

美智恵は力無くそう話して帰っていった

美智恵が帰った後
ずっと黙っていた小竜姫が口を開いた

「横島さんにしては冷たいですね?」

「まあね あの人に気を許したら利用されるからな~ 美神さんが生きるか死ぬから本人次第だしね。 側に居て守る義理も無いしな…」
 
 
横島は苦笑いしながら話した

「逆な立場なら美神さんは守ってくれないと思うわ。 他人には冷たいから…」

ルシオラは当たり前のように言った

「人間としては普通なんじゃないの? 横島みたいな人間が珍しいのよ」

タマモがそう言って妖艶な笑みを浮かべて横島に抱きついた

「横島さんですしね」

「当然よ。 私達の旦那さまなんだから」

ルシオラと小竜姫も顔を赤らめながら横島に抱きつく
横島は前にタマモ、両隣からルシオラと小竜姫に抱きつかれていた


「あ~ そんなに抱きつかれたら理性が……」


三人の甘い香りと柔らかい体に横島の体は正直だった

いろいろあって成長した為、
普段は煩悩を出さないが、その分一旦煩悩が出ると凄まじかった

正直
ルシオラ、小竜姫、タマモも一人では受け止めきれなかった

神魔や妖弧の彼女達でさえそんな感じなのだから
横島の煩悩は並では無かったのだろう


「もう、我慢出来ん!!」

横島は三人を抱えて寝室に走った


「「「もう~ 好きなんだから~」」」

ルシオラ達は困ったように話したが、特に抵抗はしないし、顔を赤らめていた


その日は
そのまま日が暮れるまで横島達が寝室を出ることは無かった……


日が暮れてお腹が空いた横島達が夕食を外に食べに行くと
すっきりした顔の横島に、腰の辺りが充実した感じのルシオラ達がいた



一方
帰った美智恵は困り果てていた

神魔の最高指導者が未来を知っている
その事実は衝撃的だった…

神魔がどう動くかわからないが
令子の命を守る保証は無かった

未来でアシュタロス戦の時、令子のことを徹底的に調べたが、金に汚い令子には人望が無かった

令子が仲がいいのは六道冥子くらいだろう

本人は認めないだろうが、令子にとって横島は非常に大切な存在だった

横島は人当たりがよく優しい

未来では横島がずっと側で支えた為、ある程度他人に対して柔らかくなったが、今の令子には居ない…

令子に欠けた対人面を補い、精神的に支えていた

そして強い霊能力…

若くて暴走する場面もあるが…
ここ一番に強い人物

考えれば考えるほど欲しい人物だった


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