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真の歴史へ

二人がビッグイーターを見るとすでにルシオラとタマモとイーム、ヤームの攻撃で倒されていた


横島と小竜姫はみんなの元に降りていった

「横島と小竜姫さん大丈夫?」

タマモが二人に聞いた

「ああ大丈夫だよ」

横島がみんなに笑顔で答えた

「殿下ご無事ですか?」

小竜姫が天龍を見て話すと天龍がみんなを見て頭を下げた

「皆の者 すまなかった。 余がわがままを言ったばかりに…」

実戦の危険とみんなの戦いを見て天龍は素直に謝った

そして力の無い自分を嘆いた

それを見ていた唐巣がその場を収める

「殿下、頭を上げてください。 みんな無事でしたし」

多少怪我をしている唐巣が苦笑いしながら天龍に話す


「天龍、今からデジャブーランドに行くか? 時間はあんまり無いけどな」

それを見ていた横島がそう言い出した

唐巣やピートやイームヤームは驚いて横島を見る

横島は念話で小竜姫に話しかける

(小竜姫、今ならメドーサも襲ってこないし、俺達が護衛すればいいだろ?)

小竜姫は少し困った顔をしたが
(いいでしょう。 殿下がデジャブーランドに行くチャンスはめったにありませんしね)

(やっぱりヨコシマは優しいわね)

(それでこそ横島ね 私達もデジャブーランド初めてだしね)

横島の優しさに惚れ直している小竜姫とルシオラとタマモだった

そんな微妙な甘い空気の中天龍が恐る恐る小竜姫に聞く

「いいのか? 小竜姫?」


「ええ、いいでしょう。」

小竜姫も笑顔で天龍に話した
天龍は本当に嬉しそうに笑った

それから怪我をした唐巣とピートは帰ったが
横島達と人間に化けたイームとヤームと天龍が一緒にデジャブーランドに行った
時間が無いので、途中までは小竜姫の瞬間移動で行き、横島は文珠【消】【臭】を天龍に持たせて、万が一敵が居ても見つからないようにした


着いたのは昼過ぎだが天龍は喜んで、横島やイーム、ヤームを連れていろいろ乗り物に乗っていた
その日は閉園まで居て夜の花火も見て天龍は喜んで帰っていった

帰り際に天龍は横島達に話しかけた

「横島とルシオラとタマモ、そなた達のお陰でいい思い出が出来た。 余は今日のことは生涯忘れない! そして立派な王になってみせる。 もし困った事があればいつでも余を頼って参れ!」

それは今日1日で大人と子供、両方の思い出が出来て
1日で成長した天龍の姿があった
この様子なら、こちらでも角がはえ変わり大人になるのも近いだろう…


横島はかつて過去に逆行する前の時、天龍が寂しそうにしていたのを思い出して、喜んで帰った天龍を見て嬉しかった


そして一緒に行った小竜姫、ルシオラ、タマモの女性達も楽しそうにしていたのを見て、今度は4人で来たいと思った

小竜姫とルシオラとタマモは初めてだった


そうして
天龍暗殺事件は無事におわった

が…
後日妙神山を抜け出したことは別問題として、天龍はしっかりと罰を受けたがこのくらいならしかたないだろう

そして今回の一件で、天龍と横島達は仲間として強い絆で結ばれた




天龍暗殺事件からしばらくは平穏な日々だった

その日横島達は除霊を終えて
事務所でくつろいでいた

ルシオラと小竜姫はテレビの昼ドラを熱心に見ていた

タマモは子狐の姿で横島の膝の上でお昼寝中だった

「オーナー、来客です。」

ゆったりとした時間の中で人工幽霊が話しかけた

「客か? 通していいよ」

横島がそう言うとルシオラと小竜姫は、少し残念そうにお茶の用意をしに行った

横島は入ってきた客に内心驚いた

それは今姿を表すはずのない女性だった

「ようこそいらっしゃいました。当事務所の所長横島です。」

横島は平静を装って女性に話す

そこにお茶を持ったルシオラと小竜姫が現れた

「粗茶ですが。」

ルシオラはそう話して女性の顔を見て驚いた。
女性もルシオラの顔を見て驚きを隠せないようだった

ルシオラと小竜姫は横島の両脇に座り女性と向かい合った

「久しぶりね。 横島君、ルシオラさん」

女性は静かに話した
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