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その一

そして木曜日

午後にアスナが横島の家にやってきた


「こんにちは、横島さん」


「おう、アスナちゃんいらっしゃい」

アスナは多少すっきりした顔で横島の家に来た


「横島さん… 私はネギをほっとけないんです。 私に何処まで出来るかわからないけど、ネギは危なっかしくて…」


アスナは真面目な顔で話した

「なら戦ってみたらいいよ。 今回はネギも、アスナちゃんも、エヴァちゃんも、茶々丸ちゃんも誰も死なせないからさ 俺を信じてくれ アスナちゃんも戦いがどんなものか体験してみたらいい」


横島は優しくしっかりした口調で話した

「ネギには内緒な! あいつには自分で考えて体験させないとだめだからな」


横島の話を聞いたアスナは笑顔になり

「ありがとう。 せいいっぱいやってみます!」


アスナは笑顔で決意したようだった



次の日
いよいよ決戦の金曜日になった…


横島は世界樹の上で一人夕日を見ていた

偶然それを見つけた茶々丸は横島に近寄り話かけた


「横島さん 何をしてるんですか?」


「おう! 茶々丸ちゃんか。 夕日を見てるんだ…」


横島の夕日を見る表情は儚く悲しい感じが茶々丸にはした

自分も夕日と横島の表情に見惚れてしまった


「綺麗ですね… 横島さんは夕日が好きなんですか?」

茶々丸は自然とそんな言葉がでた


「昼と夜の狭間… 短い時間しか見れないからこそ… 美しい…」


横島はふとその言葉を口にしていた
夕日が好きだった彼女……
横島を愛して
横島に未来を託して消えた女性の言葉を……


この言葉は茶々丸の心に深く残ることになった……


「夕日はさ… 俺の恋人が好きだったんだ… 今の言葉も彼女の言葉なんだ… 俺は時間があれば夕日を見てるんだ 彼女との約束だからな……」


茶々丸には横島が彼女と会う為に、夕日を見てるとわかった


それはなぜか
悲しく感じ自分の体が不思議な感じだった……


「今日はネギとの戦いだな… 誰にも死なせないからさ 茶々丸ちゃんもな」


横島は茶々丸を見て優しく話した


「はい…」茶々丸はこの時間が終わらなければいい

そう感じた


「横島さんはなぜそこまでするのですか?」

茶々丸は前からの疑問を聞いた


「俺はさ 茶々丸ちゃんも、エヴァちゃんも、アスナちゃんも友達なんだ… 友達が傷つき悲しむのは見たくないからな… ちょっとお節介だけどな」

横島は苦笑いして話した


「夕日が沈みましたね… お邪魔してすいませんでした」


茶々丸の言葉に横島が言う


「いや、いいよ。 誰かと一緒に夕日を見るのは本当に久しぶりだからな… 楽しかったよ じゃあ夜に会おうな」



横島と茶々丸はそうして別れた



夜になり
ネギとエヴァは戦いを始めていた

横島は遠くから見ていた


「ネギも考えたな~ 自分なりに殺さずに相手を倒すように考えたか…」


ネギとエヴァは
戦いを橋の上に移し戦っていた

横島も近くに移動し見ていると
アスナがやってきて

茶々丸とアスナが戦っている

エヴァとネギは魔法の打ち合いになっていた


「ラス・テル・マ・スキル マギステル 来たれ雷精 風の精!!」


「リク・ラクラ・ラック ライラック 来たれ氷精 闇の精!!」


「雷を纏いて 吹きすさべ 南洋の風」


「闇を従え 吹雪け 常夜の氷雪」


「雷の暴風!!!」


「闇の吹雪!!!」

ドン!!


ズバァァァァッ!!


ネギの魔法とエヴァの魔法がぶつかる!

両者同種の魔法を打ち合う!


「すげーな~ あれが魔法か? ネギも強えな~」


横島は魔法の強さに驚いていた


「ハックション!」

ネギのくしゃみで魔力が一時的に増えて、ネギの魔法がエヴァを飲み込む!


エヴァは全裸になっていた

「やりおったな小僧… さすがは奴の息子だな…」


エヴァは多少ダメージを受けながら、話していた



その時茶々丸が叫んだ!

「いけない マスター! 戻って!! 予定より7分27秒も停電の復旧が早い!! マスター!!」


エヴァは再び魔力が封印される

「きゃんっ」


茶々丸は飛んでいくが、間に合わない

ネギはダメージで立てなかった



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