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新しき絆

精霊石でさえ数億を出しても、欲しがるGSはたくさんいるのだ

文珠のアクセサリーなどあれば、値段がつけられないだろうと…


しかし、魔鈴が嬉しかったのは、横島が自分のことを考えて、心配してくれていたことだった


「横島さん… 本当にありがとうございます。 私… 一生大切にしますね…」

魔鈴は嬉しさから涙がにじんでいた


「いや~ その気持ちは嬉しいっすけど、使って下さいね? 文珠はまた付けれますから」

横島は魔鈴が涙ぐみながら、喜んでいたので安心していた


魔鈴は涙を拭いて、満面の笑みで横島を見つめていた


「はい、ありがとうございます。 それじゃあ、私からのプレゼントは…… 私なんてどうです?」

魔鈴はふと思い付いて、少しイタズラっぽい笑顔をして話した


「ブッ!!」

横島は思わずワインを吹き出しそうになっていた


「ま… 魔鈴さん… あんまりからかわないで下さいよ~」

横島は反応に困って、オドオドしながら言っていた

さすがにセクハラをする訳にもいかないし、他人にそんなことを言われたことが無いため、反応に困ったのだった


「フフフ… 横島さんは、迫られるのに弱いんですね~」

魔鈴は妖艶とも見える笑みで横島を見つめていた


「魔鈴さ~ん! モテない男で遊ばんで下さいよ!」

横島は笑いながら抗議した


「あら、私は本当とも嘘とも言ってませんよ?」

魔鈴は先ほどと同じような笑みを浮かべて、本気とも冗談とも、わからないような言い方をしていた


「もう~ 魔鈴さんにはかなわないっすね~」

横島は魔鈴の妖艶とも見える笑みに顔を少し赤らめた


「横島さん次第ですよ?」

魔鈴は横島が少し顔を赤らめたのが嬉しかった


魔鈴は立ち上がって、自宅から一本のほうきを持ってきた


「これは私からのクリスマスプレゼントです。 横島さんの為に作った魔法のほうきです♪」

魔鈴は微笑んで横島に新しいほうきを渡した


「えっ!? 俺がもらっていいんすか!?」

今度は横島が目を丸くして驚いていた


まさか自分がプレゼントをもらうとは思っても見なかった


「横島さんは文珠があれば、空を飛べるでしょうが… 魔法のほうきの方が便利ですしね。 魔法のほうきと一緒に、必要な時にほうきを呼び出せる魔法も教えますよ。」

魔鈴は横島の驚いた顔に満足そうに笑って説明した


その魔法のほうきは魔鈴が新たに作った物だった

数日前、横島が魔鈴達にプレゼントを考えてる頃に、魔鈴は魔法のほうきを作成していた

魔法のほうきは非常に便利である

霊力もほとんど使わずに、念を込めれば自由自在に飛べるのだ

除霊から移動まで、使い道は多い


魔鈴が、横島への想いを込めて作った為、素晴らしい出来だった

ついでに、横島がいつもほうきを持ち歩くのが大変だと思った為、ほうきの召喚魔法も教えるのだ


「いや~ 魔鈴さんからプレゼントを貰えるなんて嬉しいっすね~」

横島は魔法のほうきを手に持ち嬉しそうに見ていた


「うふふ… ほうきの召喚魔法は簡単ですよ。 明日教えますね」

魔鈴は横島に喜んでもらえて嬉しかった


本当は、サプライズで横島にプレゼントしたかったのだが、先にサプライズをされてしまったのだ


横島と同じ事を考えていた魔鈴は、気持ちが通じたようで嬉しかった



それからお互い照れを隠すようにワインを飲んでいった


二人はまるで、初デートのカップルのようだった



そして時間は、4時近い頃になっていた


横島と魔鈴は二人でワイン2本半飲んでかなり酔っていた


「魔鈴さん、俺そろそろ帰るっす!」

横島は立ち上がり、ふらふらした足取りで、笑って魔鈴に話していた


「今からですか!? 酔って危ないので、泊まって下さい」

魔鈴は目を潤ませながら、横島を見上げてお願いしていた


目を潤ませてるのは、魔鈴もかなり酔っている為である

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