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▼狐の夢・第3話の弐

「待たせてゴメンね、小次郎。さ、一緒に帰ろう?」

「ア…、ゴ主…人……、連レ…テ……クレ…ル……?」

「ほら、何してんだよ。早く行くよ、小次郎!?」

「待……テ…、一緒……行…ク…」

チラッとタマモは横島の様子を見る。
横島は目を瞑り、何かをじっと堪えているようであった。

そして
「『安』らかに『眠』ってくれよ…」
そう言って横島は『安』『眠』の文珠をそっと魔物の背中に押し当てるのだった。

その瞬間文珠が光り輝き、魔物は子犬の姿となって空へと昇っていった。
途中何度も振り返り、嬉しそうに尻尾をパタパタと振りながら…
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