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新しき絆

「シロよ… 元気そうで何よりじゃ… ところで、今日はどうしたのじゃ?」

長老は元気そうなシロを見て笑顔になっていた


「それは私から説明するわ」

シロではうまく説明出来ないと思ったタマモが話し出した


「お主は妖狐じゃな?」

長老はタマモを見て静かに聞いた


「ええ… 私は金毛白面九尾の妖狐、タマモよ。 横島に助けられて、今は美神の事務所に居るわ」

タマモの正体に人狼達は驚きや動揺をする


「タマモは拙者の仲間でござる!」

シロはすぐに人狼達にはっきりと言い切った


長老は一人冷静にシロとタマモを見ていた……


「まあ、それはよい。 では話を聞こうかの…」

長老はタマモの正体に驚きも動揺もせずに話を進める


「長老!?」

若い人狼の一人が、長老がタマモの正体をスルーしたのに驚いて声をかけた


「うろたえるな! シロが仲間と認めたなら、我らの仲間も同じ… わざわざここまで来たのだ。 理由を聞くのが先じゃろう…」

長老は人狼達を一喝してタマモを見た


「すまんの… 我らは外との繋がりをもたん。 本当か嘘かもわからない伝説を信じてる者も多い…」

長老はタマモに優しく話した


「別にいいわ。 人間もみんな同じだから… 話を聞いてくれるなら十分よ」

タマモは長老を見て感心していた

完全に信用はしてないだろうが…

それでも妖狐のタマモに謝ったのだ

その判断力に感心したのだ



そうして、タマモは話しだした…


話は自分が横島に助けられた時のから始まった…

そして、美神と横島の考えの違いや

現状まで、細かく話した


ただ、アシュタロス戦の事は話さなかった

シロが知らないし、第三者に気軽に話せる内容ではないのだから…


現在横島が美神を嫌ってまで事務所に居るのは自分とシロの為だと…


そして、横島が時期に美神の事務所を離れるにあたり、自分とシロを一緒に連れていきたいと考えてること

タマモは詳しく話した


そこで魔鈴が話し出した

「私は魔鈴めぐみ… レストランを経営して、GSも副業でしてます。 私と横島さんで一緒に、シロちゃんとタマモちゃんを預かりたいと思ってます…」

魔鈴は長老に頭を下げて話した


人狼達は驚きをもって聞いていた

横島は知っているが、前に会った時と印象がだいぶ違った為だ…

そして静かに長老の判断を待っている


長老は無言で考え込んでいた


「すまないが、シロとお前達は席を外してくれんか?」

長老は人狼達とシロを見て言った


「長老! タマモは嘘をついてないでござる!」

シロは長老が疑ってると思って必死に言った

「別に何もせんよ。 もう少し詳しく聞きたいだけじゃ… 個人的な話じゃから、席を外して欲しいんじゃよ…」

長老は必死なシロに苦笑いして話した


シロは少し不満な思ったが…

仕方なく外に行った

他の人狼達も居なくなり、部屋には魔鈴とタマモと長老だけになった


静かになった部屋で長老は魔鈴とタマモに話しだした


「横島殿が美神殿を信用してないのは理解した。 じゃが、わしが知る横島殿とはだいぶ違う… すまないが、横島殿が変わった原因を知りたいのじゃが…」


長老は気がついていた

タマモの話に嘘は無いだろう

だが、肝心の令子と横島が変わったキッカケが無かったのに……


魔鈴とタマモは今日初めて困った顔になった…

キッカケはアシュタロス戦だ


やはり話さなくてはならないのかと…


二人の様子を見て長老は、やはり原因があると思った…


「わしが知る横島殿はまだ子供じゃった… 確かに何者も差別しないし、優しい… シロを美神殿に預けたのも、横島殿がいるのが理由の一つじゃ… それに美神殿の危険性はわしも知っておる。 じゃからこそ、何があったか知りたいのじゃ…」

長老は悩む魔鈴とタマモに本心を話していた
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