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その一

横島は次の日
学園長を訪ねた

「学園長、単刀直入に聞きますがなぜ吸血鬼を野放しにしているんですか?」

学園長は少し渋い顔をして

「いろいろ事情があるんじゃよ」

横島はさらに問い詰める

「10才の子供の魔法使いに先生をさせている理由は? まだ未熟みたいじゃないですか… 周りにバレるのは時間の問題ですよ?」


学園長は額に汗して困った顔をした


「う~ん、その子供先生がネギ君と言ってな。修行の為に吸血鬼の問題も今は黙認しておるのじゃよ それにその吸血鬼はエヴァンジェリンと言って生徒でな……」


学園長はエヴァンジェリンの過去を話して、エヴァンジェリンのストレス解消の為もあると言った


「知ってると思いますが、俺の家にはアスナちゃんと木乃香ちゃんが来ています。 もし彼女達に危害が及ぶようなら俺も介入しますからね。」


横島は学園長にそう言い切った

「出来るだけネギ君でやらせたいんじゃが…」


「どうせ、両方に説明してないんでしょう? 10才の子供が正確な判断出来るとは思いません。」

横島の気迫に学園長は折れる

「わかった。 でもギリギリまで様子をみてくれ、判断はまかせるでの」

学園長は疲れた顔をした


「わかりました」

横島は笑顔になり帰っていった


そしてある日
横島は猫に餌をあげている一人の少女に出会った

「いよ! 久しぶりだな~ この前夜以来かな?」

横島は軽い調子で話した


「やはり気がついていたんですね…」

少女は警戒した


「可愛い女の子にじっと見られたら気がつくよ~ 君の名前は?」

横島の軽い調子に少女は戸惑いを隠せない


「私は絡繰茶々丸です。」


「茶々丸ちゃんか~ 優しいんだな… 猫に餌をあげてさ」

横島は笑顔で言ったが茶々丸は戸惑いが止まらない


「私はガイノイドです。 優しいとかはありません」

茶々丸は冷静に話した


「俺には君が優しく見えるよ。 同じ生きているものに優しく出来る君は、立派な一つの命だ」

横島は優しく言うが茶々丸は困惑していた。

自分は優しいと言われて、生きていると言われるとモーターの回転が上がり、なぜか頭から離れない

「じゃあ、またな~ ツレの女の子にもよろしくな」


そうして横島は茶々丸と別れた


次の日
横島は再び茶々丸が餌をあげている場所に向かっていた


しかし
そこには茶々丸と対したアスナとネギがいた


アスナは茶々丸に攻撃を仕掛けて
ネギが呪文を詠唱している


「魔法の射手 連弾・光の11矢!!」

ネギが呪文を叫んだ

横島はその瞬間かつて自分を庇って消えた魂を持つロボットを思い出した
とっさにその威力を悟り超加速に入る



一方ネギは魔法を止めるか迷っていて、茶々丸は回避不可能を悟っていた


「マスター… 猫に餌を… 横島さん…」


茶々丸が最後に思い出したのが、昨日あった横島だった


ドカカカンッ!


茶々丸はくるはずの衝撃が来ないので薄く目を開けた

そこには光の壁と横島がいた


「横島さん…」

茶々丸はなぜ横島がいるのか理解出来なかった

「茶々丸ちゃん無事か? 間に合って良かった」

横島は振り向いて笑顔で話した


「横島さん! なんで?」

アスナも驚いていた

横島はゆっくり話した
「アスナちゃん、事情は知らないけど、今の魔法は当たれば死ぬ可能性があったよ。 理由はどうあれ、殺す必要はないだろ?」


横島はゆっくり話した

「そんな… 本当なのネギ!!」

アスナなネギを問い詰める


「やい貴様! なんでそいつを庇う! そいつは吸血鬼のパートナーだぜ!」

おこじょが影から現れて問題をつけてきた


「お前こそなんなんだ? 猫に餌をあげてる女の子を殺そうとする必要があるのか? 彼女は生きているんだぞ!」

横島はおこじょに殺気を込めて睨んだ


おこじょはネギの後ろに隠れた

「アスナちゃん、後で家に来てくれないか? 説明するよ」
横島はアスナに困ったような笑顔で話した

続けて迷い困ったような顔をしたネギを見て

「それとそこのガキ! 昼間から隠匿が必要な魔法使って殺人か? その様子だと悩んだんだろ? なぜもっと考え信頼出来る相手に相談しなかった…… 真に戦うということは命の奪い合いなんだ。 覚悟がないのに力を使うな!」
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