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GS横島 運命と戦う者

「ククク… 君は変わってるな」

ラプラスは横島の髪の毛を手にとり未来を見ようとした…


少ししてラプラスは面白そうにニヤリと笑った


「やはり未来は見えないな…」

ラプラスは嬉しそうだった


「じゃあ、約束通りこの日記に100年間の予知を書いてくれ」

横島はラプラスに日記を渡した


「書くのはいいが、変わった未来はほとんど見えないよ」

ラプラスは横島に確認するように話した


「別にいいよ。 書ける分書けばいいだろ? わからないものは仕方ないしな」

横島はあまり興味が無いように話した


そして、横島はラプラスから予知を書いた日記を受け取って、ラプラスの元から去っていった



「さらばだ… 運命と戦う者よ」


ラプラスは横島達が去った後に小さく呟いた


ラプラスが未来を見えないのは本当だった…

だが、全て見えない訳ではない


この先起きる悲劇の争いまでは見えたのだった


そして、横島の未来もそこにあった


運命と戦う横島の姿が……


戦いの結果はラプラスにも見えなかった


「さて、どんな未来になるのかね…」

ラプラスは嬉しそうに呟いていた



一方、バチカン宮殿を出た横島達は…


「ラプラスの話は本当でしょうか?」

小竜姫は少し心配そうに話した


「わからないのねー あの結界の中にいるラプラスの頭の中は、私にも見えなかったのねー」

ヒャクメは小竜姫の話につまらなそうに答えた


ヒャクメは密かに、ラプラスの頭の中を覗くのを楽しみにしていたのだった


「全部が真実では無いでしょうね…」

タマモは複雑な表情で呟いた

タマモの超感覚を持ってしても、事の真偽はわからなかった


「美神美智恵が危険だと言うことはわかったな…」

ワルキューレはほとんど信じて無いようだ

だが、話の内容と現実を重ね合わせて、美智恵の危険性に気が付いていた


「ルシオラ大丈夫か?」

横島は顔色が悪いルシオラを心配していた


「大丈夫よ。 ただ、あまりにリアルな話だったから… 美智恵さんが、美神さんの代わりに私を犠牲にしようとした。 あれは多分本当だからね…」

ルシオラは怒りや悲しみが混じった表情で話していた


「俺もそれは真実な気がする。 隊長はあまりに美神さんに都合よすぎるタイミングで現れて、事件を解決に導いた。 恐らく、全てを知って戦いに挑んだんだろう… ルシオラはその犠牲にされた訳だ」

横島の顔は怒りに満ちていた


「知らなかったら、ずっと美神親子にいいように使われてたってことね」

タマモはラプラスが話した、変わる前の未来を想像していた

優しく甘い横島なら、ずっと美神親子に利用され続けるだろうと…


「二度と美神親子とは関わりたくないですね…」

小竜姫は横島やルシオラの表情を見て心底思った

あの二人は危険だと…


そして小竜姫の言葉に、横島達はみな同じように願った


だが、彼らの願いは叶わない…


そして横島達は、後に自分達の甘さを後悔することになる


この時点で、美神親子にしっかりと過去の精算をさせておけば良かったと……

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