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▼狐の夢・第2話の弐

タマモとルシオラはその後さらに横島の話で盛り上がっていたが、やがてルシオラの身体がぶれ始める。

「そろそろタマモちゃんの目が覚めるみたい。もう行かないと」

「またね、ルシオラさん」

「えぇ、また会いましょうタマモちゃん」

「あ、そうそう。 ヨコシマって妙に鋭いくせに、自分に向けられる好意にはとことん鈍いでしょ。
たからね、恋をしたら躊躇っちゃだめよ?」

最後にそう言い残し、ルシオラは光の中へと溶け込んでいった。

…………

……

SIDE:横島

「…きて、………マ。起き…、ヨ……シマ」

横島の耳元で彼を呼ぶ声が聞こえる。
彼にとっては懐かしい、そして忘れる筈の無い声。
横島はゆっくり目を開いた。

「知らない天「言わせないわよ」…」

ここ一番の横島のボケは、大好きな彼女の『MY HOMEな三人組』ばりのツッコミで封殺されてしまった。
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