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真の歴史へ・その二

雪之丞にある程度説明を終えた頃、ジークが部屋にやって来る

このホテルの部屋はワルキューレ達が借りてる部屋だった


「ご苦労様です」

ジークは横島達に挨拶をしたが、雪之丞を見て言葉が止まる

何処まで話していいか悩んでるようだ


「雪之丞もこの作戦に参加することになった。 詳しく話してくれて構わないよ」

「はい、現在行方不明になった風水師は25名です。 なお生死は不明。 風水師の誘拐自体は昨日で止まっています」

横島が雪之丞が加わったことを告げると、ジークは最新情報を説明した


「予備のイケニエを含めても、針の作成には十分ね」

ノートパソコンに情報を打ち込んで整理をしていくルシオラ


「ただ事前の情報と食い違う点もあります。 大量のゾンビの姿が確認出来ませんでした。 さすがに地下はわかりませんが、外に出るのは黒岩他2名しか動きません」

この情報にはルシオラの手が止まり考え込んでしまう

同じく横島達も何故ゾンビが居ないのを不思議に感じる


「どういうことでしょうか?」

小竜姫は腕組みして考え込む
 
決して強いゾンビではないのだが、数が集まればそれなりに厄介である

何故メドーサがゾンビを使わないのか引っかかるものを感じていた


「確かにメドーサにしては妙だな… 俺達が来るのを予測してると思うんだけど……」

「今考えられる可能性は大きく分けて二つね。 使える駒が多いから人目に付く場所に出さないか、必要無いと判断したか」

横島の言葉に答えるように、タマモは直感から来る推測を言う


「姉上は外に出さないのではないかと言ってました。 いくら変装させてもゾンビはゾンビですからね。 人間の霊能者でも見破れます」

ジークも自分達の考えを話すが、結局判断するだけの情報が足りない


「もう少し情報を集めましょう。 ジークさん達は引き続きお願い。 私達は協力者側を調べてみるわ」

ルシオラの言葉でジークは部屋を後にする

横島達は次の満月ギリギリまで泳がせて、情報を集めることにした

肝心の次の満月まであと三日、残り少ない時間で一つでも多く情報を集めたいのである



その後横島は小竜姫と、タマモは雪之丞と組み、それぞれ街に情報収集に向かうことにした

残るルシオラとヒャクメは、パソコンでの情報収集と分析の為にホテルに残っている


「予想通りだな…」

裏通りの酒場や賭博場など、それらしい情報が集まりそうな場所で情報を集める横島と小竜姫だが成果は無かった


「風水師の権利争い説に、マフィアによる抗争説。 果ては某国による拉致の陰謀説までありますからね。 噂が噂を呼んでるのでしょう」

根も葉も無い無い噂の数々に、小竜姫もため息をはく


「黒岩とこの二人に関しては全く情報が無いしな…」

横島達は風水師の失踪の情報と、黒岩と他の二人について情報を集めていたが成果が全く無いのだ


「時間はまだあります。 もう少し調べましょう」

小竜姫の言葉に横島は頷いて、二人は怪しげな場所を歩いては情報を集めて行く
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