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二年目の春・6

その後は高畑や刀子達は基本的な修行をしばらく続けるがまき絵は高畑達に感化されたのか、自分も新体操の練習をするから見て欲しいと言い始めていて横島は高畑達の修行とまき絵の新体操の練習の双方をみることになる。

ちなみにまき絵と亜子を含めた一行の着替えについては今回は突然の来訪で着替えを用意してなかったのでハニワ兵達に昨夜のうちに用意してもらった物を着ていた。

最近横島達がよく来ることやインターネット通販にてハニワ兵が洋服販売をしている影響で、人間用の洋服の新規の生産が数は多くないがされていたことで着替えの下着なんかから寝間着のパジャマまですぐに届けられている。


「海ですか?」

「ここの海は最高よ! 綺麗だし混んでないしね。」

そして時間が完全に朝となると他の少女達もぽつぽつと起きてきたので朝食を食べながら今日の予定について話し合うが、まき絵と亜子のリクエストで海に行こうということに決まる。


「でもこう頻繁に来るとなると、こちらで着る着替えや荷物をこちらで保管した方がいい気もするね。 コインロッカーとかないのかな?」

「それだー!!」

海となれば当然水着が必要だが今までにこちらでは二回水着を貰ったが両方とも麻帆良に持ち帰ったので今はなく、取りに帰るかまた新しい水着を貰うかで少し議論になるが最終的には先にも上げたインターネット通販の夏季商品の水着があるとのことでそちらを貰うことになった。

しかしここでのどかが異空間アジトに水着なんかの一部の着替えを置いておければいいのにと独り言のように呟くと、眠そうだったハルナの琴線に触れたらしく突然興奮気味に叫びだしてしまい周囲を驚かせる。


「今度は何です? ハルナ。」

「こっちで家を借りるのよ! 別荘にしとけばいいじゃん。 いや~、最近荷物が増えて寮におけないから実家に送ってたんだけど親にいい顔されないのよねー。」

「そんな突然言い出しても……。」

さっきまでの眠そうな様子とはまるで別人のように瞳をランランと輝かせてるハルナの突然の思い付きに、夕映やのどかはまたかと言いたげな表情をしておりハルナの言い出した内容にもそれは流石に無理だろうと言いたげであった。


「悪い考えではないわね。 そろそろこちらで落ち着ける場所があってもいいと思うわ。 費用次第という部分もあるけど。」

「家を借りるんか? 借りるのは構わんが空き物件あるかわからんぞ。」

ただここであやかの姉であるさやかが家を借りることに賛成すると話の流が変わる。

何だかんだとこちらには月一くらいは着ているので別荘的な家を一つ借りるのも悪くないと言えば悪くないのだ。

しかも肝心の横島が借りるなら借りてもいいとあっさりと言ってしまうものだから、少女達は一気に別荘を借りることに心が傾き騒ぎだしてしまう。


「ねえ、本当にいいの?」

「空き物件があればいいっすよ。 ハニワ兵達も好きなように家を建てたり借りたりしてるでしょうし。」

刀子を筆頭に何人かは流石にワガママ過ぎるだろうと不安げだが、横島はあえて言わなかったが前例が実はあって令子なんかの前の世界の仲間や友人の家が異空間アジト内に今も残っている。

いつか復活した時の為にとハニワ兵達が掃除をして管理していたので別に問題はなく、加えてハニワ兵達もまた好きなように家を借りたり建てたりしてるのでこちらではさほど珍しくはない。



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