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▼狐の夢・第一話参

気絶しているっぽい彼には絶対聞こえないはずの小声だったにもかかわらず、どうやら彼の『ヨコシマイヤー』はハッキリと聞き取ることに成功したようだ。
よく見ると翡翠色の珠が4個に増えている。
鼻からもあきらかに致死量オーバーの出血が見られるが、すっごく幸せそうな顔をしているから生きているのだろう、たぶん……

何時までも復活しない横島に痺れを切らしたのか、額をペチッと叩いてタマモが声をかける。

「ほら、いつまでも寝てないで起きなさいよ」

「へいへい」

横島はそう言いながらムクッと起き上がる。

どうやら彼はずっと気絶していたわけではなかったらしい。
額を打ちつけながら、こんなことを考えられるほどその時までは余裕があったようだ。

(しっかしタマモがこんな手でくるとはな。危うくルパンダイブかますとこやった… 自分でもよく抑えられたモンや、偉いぞオレ。
でもなぁ、最近はワザとやないと出来んかったダイブが自然に出そうになるなんてなぁ。
ありゃ、文珠まで出てら、しかも3つも。なーんか昔に戻った気「は、裸エプロンよ……///」なんですとぉーーーっ!)
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