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GS横島 運命と戦う者

魔族の男はフードをかぶって顔が全て見えないが、それでも令子を見下しているのをわかった


魔族は令子に霊波砲を連続で放ち遊んでいた


令子は必死によけながら反撃のチャンスを待った


「お前の力はそんなもんか? 所詮は偽物の英雄か…」


反撃も出来ない令子に魔族はガッカリしていた


令子は怒りの表情で魔族を睨みつける

「私は美神令子よ! 神も魔も恐れないわ!」


「口だけは立派だな。 お前はメドーサにすら勝てなかったんだろう?」

魔族は馬鹿にしたように言った


「メドーサ? メドーサは前に私達が倒したわ!」

令子は魔族に言い返したが…

「メドーサを倒したのは横島忠夫だろう? いつの間に自分で倒したことにしたんだ? 横島忠夫は妙神山の保護下に居て簡単に手が出せないからな… まずは貴様を殺して人間達に理解させなければな… 人間が魔族に勝つのが無理だと」

魔族は完全に令子を舐めていた


「私は一流のGSよ! あんたなんか私一人で十分だわ!」

令子は魔族に神通鞭で攻撃する

ズバッ!!


魔族が着ていたコートを切り裂いたが、逆に反撃を食らった


その時
「令子!!」

「令子ちゃん!!」

美智恵と西条が騒ぎを聞きつけて駆けつけた

美智恵は霊体ボーガンで攻撃し、西条は銃で魔族を撃った!


しかし魔族には全くきかなかった

「オカルトGメンよ! 覚悟しなさい!」


美智恵は神通混に変えて魔族と対峙した

その隙に西条が令子と合流した

「ママ! 西条さん! 気をつけて!! 強いわよ!」


令子は二人に叫んだ

「美神美智恵に西条輝彦か… これまたアシタロスを倒した英雄か…」


魔族は言葉少なく呟いた


「抵抗するなら遠慮はしないわよ!」


美智恵はそう言って、西条を見た


「破魔札マシンガン!!」

「精霊石よ!!」


西条は破魔札マシンガンを、美智恵は精霊石を魔族に一斉に放った!


ババババババ…


ドッカーン!!


魔族は直撃を受けた

美智恵と西条はその隙に令子を連れて事務所から逃げ出した

いかに美智恵や令子でも何の準備もなく魔族には勝てなかった…


そして事務所には無傷の魔族が残された

「逃げ足だけは一人前か…」

魔族は余裕の笑みを浮かべて消えた



一方なんとか逃げた美智恵達は、Gメン日本支部に入って装備の用意と助っ人のGSを集めるため連絡をしていた



そして数時間後
Gメンの要請に応えてGS達が集まった…

メンバーは唐巣神父、ピート、小笠原エミ、タイガー、六道冥子、伊達雪之丞、ドクターカオス、マリアが集まった


「では今回令子ちゃんを襲った魔族の対策会議を行います。」

美智恵が中心で西条が進行役になり話始めた


「その前に聞きだいことがあるんだが… 横島達はどうしたんだ?」

アシュタロス戦の後、旅に出ていて横島達がGSを辞めたのを知らない雪之丞が西条に聞いた


雪之丞の言葉に西条や美智恵は顔色が変わる


「…横島君はGSを辞めたよ。」

西条は言葉少なく話した

雪之丞は驚いた顔で令子を見た

「なんであいつがGSを辞めたんだ?」

令子は嫌な顔をして無言のままだった


「横島君の話は後にしましょう? 先に魔族を退治しないと…」

美智恵が話を変えようとしたが…


「いや、先に横島君の話を説明しよう。 ここにいる人は知る権利があるはずだ…」


険しい表情の唐巣が話を遮った

「先生!」

美智恵が驚いてとめるが…

「私も聞きたいワケ。 横島が居なくなってあなた達のいろんな噂を聞いたわ… 真実を聞かないと一緒に戦うなんて無理なワケ」


そこでエミも説明を求めた


「私が説明しよう…」

唐巣が横島が辞めた時の話をした


「ふーん… わかったわ。 私は今回は降りるワケ」

「俺も帰るぜ。」


「ワシも遠慮しようかの…」


エミに雪之丞にカオスが帰ろうとした


「小笠原君に雪之丞君にドクターカオスまで… なぜ協力してくれないんだ!」

西条は慌ててエミ達を止めようとした


美智恵や令子は顔には出さないがショックを受けていた


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