このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

その二

「さて、俺たちは帰るか」

横島はネギ達の混乱を見なかったことにして、木乃香達やエヴァを見て話した


「そうだな。 私も帰るとするか」

エヴァもネギ達のドタバタを関係無いと思い帰ろうとした


「横島さん、よろしいんですか?」

刹那が放置されて、混乱しているネギ達を哀れと思い聞いた


「いや、俺は魔法使いじゃないし… 説明はネギがするんじゃないか?」

横島はため息をついて、ネギ達をみた


ネギは困った様子で、カモと内緒話をしているし

明日菜は古とまき絵に慌てて、何か言っていたし

のどかはオロオロしたままだ


「そのオコジョ喋ってるアル!」

馬鹿イエローこと、古は耳が良かった

ネギとカモの内緒話が聞こえていたみたいだ


「えー!! 本当に!? ネギ君どうなってるの?」

まき絵はオコジョを手に持ち、くすぐったりして話をさせようとしていた


「あう… まき絵さん、放して下さい。 魔法がバレたら、僕もオコジョに…」

ネギは最早混乱して、秘密も何も無かった


「まるで喜劇だな…」

エヴァはため息と共に呟いた


「マスター、あれはどちらかと言えばコントの方が近いかと…」

茶々丸は冷静に突っ込んだ


「ネギ君って、天才って言う割には抜けてるんよ~」

木乃香は最早、魔法を隠すのは無理だと思っていた


「明日菜さんがトドメに大声で言いましたからね…」

夕映は、オロオロした親友を助けたかったが手遅れだった


一方ネギは、古とまき絵に問い詰められて、混乱の極みに達していた

「こうなったら記憶を消させてもらいます!」

ネギは子供の練習用の杖を持ち、呪文を唱え始める


「やめぇーい!! またノーパンにする気!!」

明日菜はネギを止めた

ネギが最初に魔法をバレたのは明日菜だった

その時ネギは、明日菜の記憶を消そうとして、パンツを消していたのだった


「記憶を消すとはどういう意味アル! 私は中国拳法教えたのにヒドいネ!!」

古は魔法はさっぱり理解してないが、ネギが記憶を消すと言ったのは理解出来た

自分は中国拳法を教えたのにそれは納得がいかなかった 
 
その時まき絵は気がついた…

魔法を見て騒いでいるのが、自分と古だけな事実に


「もしかして、明日菜達みんなさっきの不思議なこと知ってるの?」

まき絵は思いついたように手を叩き、ネギを庇うように言い訳をしながら、事態を悪化させてる明日菜に聞いた


「わっ… 私は関係無いわよ!」

明日菜はまき絵から目を逸らしていた


「あー!! アスナが目を逸らした!」

まき絵はやっぱりと言った表情で、ネギや明日菜やのどかを見ていた



「あの… 横島さん、そろそろ事態を収集しないと大変なことになるです。 もしも話がパルにでも知れたら、全ての秘密が麻帆良全部に広がります」

夕映は呆れて見てるだけの横島に話しかけた


困ってる親友を助けたかったし、それにこれ以上騒いで問題を大きくすれば、横島達まで被害が及びそうな気がした


「うーん…、しかたないな~」

横島はため息をついてネギ達の元に歩み寄った


「はい、そこまでだ。 話の続きは、俺の家でしろ。 こんな夜中に外で騒ぐと他人に迷惑だろ?」

横島の言葉にネギと明日菜はやっと冷静になった


そして、一行全員を連れて横島の家に向かった


横島の家に着くと、夜中にも関わらず一同はリビングに座った


木乃香と茶々丸が、すぐに飲み物をみんなに配っていた


ネギや夕映達はジュースで、横島とエヴァには、エヴァの注文で酒を出していた


ただ、チャチャゼロは現在、人形のフリをしている

さすがに、今動いて主に問題が飛び火するのは避けていたのだ


「眠くなったやつは、二階の空き部屋のベッドで寝ろよ。 布団は用意するからな…」

横島はそう話すと、布団を用意に向かった


さすがにこの人数の布団は無いため、アジトから運んだ


一緒に手伝ってくれた茶々丸と二人で、空き部屋のベッドに布団を敷いていった


8/100ページ
スキ