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真の歴史へ

「令子の性格が未来よりかなりキツいわ… やはり、横島君が居ないのが大きい… この上おキヌちゃんまで居なくなった…」

美智恵は自分と令子の現状を考えてため息しか出なかった…


未来では、横島とおキヌと言う仲間が居たから令子の性格は柔らかくなったのだ…


あの二人がワガママな令子の扱いに我慢して、うまく令子を支えていたのを美智恵は理解していた


「このままでは、アシュタロス戦で令子は孤立してしまうわ… でも、あまり動くと横島君の逆鱗に触れてしまう…」


美智恵は難しい状況の中、アシュタロス戦へ向けて対策を考えていた



一方、高速道路を移動中の横島達は…

パーキングエリアで休憩していた


「ヨコシマ… やっぱり私達つけられてるわよ」


ルシオラが横島の隣に来て話した


「どうせ隊長だろ? いつも事務所を見張ってるからな…」

横島は興味なさげに話した

「多分ね… 何台かの車で交互に尾行してるから…」

ルシオラもあまり気にした様子はなく話した

「まあ、あの人のやりそうなことだよ。気がつかない振りしてればいいよ 知られたくない情報は隠せばいいし… 逆にうまく利用させてもらうさ」

横島はニヤリと笑った


「ヨコシマって悪知恵働くわよね~ 美神さん譲りかしら?」

ルシオラは苦笑いして話した

「アハハッ! あの親子の悪知恵にはかなわないよ。 だけど… 向こうのやり口は読めるからな」

横島は笑って話した


そうして横島達は人骨温泉に到着した…


「ヨコシマ… 氷室神社でいいの?」

ルシオラは助手席の横島に聞いた

「そうだな… まずは氷室神社で調べないとな…」

横島は少し考えて答えた


そして横島達一行は車で氷室神社に到着した


「ふー、やっと着いたわね~ それにしても本当に山奥ね…」

タマモは自然の空気を美味しそうに吸っていた

「東京は空気が悪いですからね~ やはり自然の空気が一番です。」

小竜姫も深呼吸して話した

「二人共自然になれてるからな~ 特にタマモは嗅覚がハンパじゃないしな」

横島は苦笑いしていた

「久しぶりに来ましたね~」
 
おキヌは懐かしそうに周りを見ていた

「こんな山奥に300年も一人で居たのか…」

雪之丞は複雑そうな表情でおキヌを見ていた


「はい、私は山の神様を鎮める為に人身御供になりました。 普通はその後、神様になるんですが… 私才能無くてなれなかったんです…」

おキヌは少し寂しそうに話した

「その話ですが… おかしいのですよね…」

小竜姫がおキヌの話を聞いて話し出した

「人身御供などで死後に山の神になるのに、才能はあまり関係ありません… まして、おキヌちゃんのように純粋な魂がなれないはずはないのですが…」

小竜姫は少し考えるように話した


真実を知る小竜姫が先につながるように、おキヌと雪之丞に説明したのだ

「そうなのか?」

雪之丞は驚いていた

「ああ、それにここの氷室神社はおキヌちゃんを祭ってるみたいなんだ… 祭ってる神社まであるのに神様になれないのはおかしいんだ」

横島も同じく話した

「この辺りには昔、非常に強い妖怪がいました。 そして、その妖怪は地脈を操り地震や火山の噴火などを起こして暴れていました。 当時の人間が、その妖怪を人身御供を使って封じたらしいのです。」

小竜姫はつらそうな表情で話した

「まさか… それが私ですか…?」

おキヌは恐る恐る小竜姫に聞いた

「その可能性が高いのです。 そして、その妖怪が最近復活した兆しがあります。 私達は今回その妖怪を退治に来ました」

小竜姫はおキヌを思いやりながら、優しく話した

「そんな… 私… 覚えてない…」

おキヌはショックを受けていた

「おキヌちゃん、心配するな! その為に俺達みんなで来たんだ… 相手がどんな妖怪でも倒す! そして、おキヌちゃんは本当の自由になるんだ」

横島は優しくおキヌに話した


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