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その二

「魔力による身体能力の強化か… 一応考えたみたいだな~ だが、効率が悪すぎる。 それに拳法や、魔力強化の両方に中途半端だ」

横島は呆れてため息をついた


横島とエヴァは呆れて、その他のメンバーは興味深げに戦いを見つめている


ネギは必死に茶々丸と戦いながら、タイミングを待っていた


そして、茶々丸に吹き飛ばされた時、ネギの足はよろけた


「ネギ先生!」

のどかは心配そうな表情で叫んだ


「いや、あれは誘いアル!!」

古は自信満々に言った


茶々丸は足がよろけた瞬間、追い討ちをかける為に突っ込んだ!


茶々丸の右ストレートがネギに突き刺さる瞬間…


ネギは間一髪で茶々丸の拳をかわして、とらえた

そして、肘でカウンターに入る


「八極拳 六大開『頂』…かくだちょうちゅう!!!」


茶々丸は一瞬で気がつき、真上に舞い上がってネギの後ろに回って、ネギを蹴り飛ばした!


バキッ!!


ズシャー!!


ネギは10メートルは吹き飛ばされた


「な……」
 
古はあまりにも見事にやられた為言葉も出なかった


「ネギ!!」

明日菜とのどかは、たまらずネギに駆け寄った


木乃香達もさすがに心配そうにネギを見ている


「横島…」

エヴァは終わったと言った表情で、横島に言葉をかけた


横島は頷いてネギを見た

「ネギ、これ以上作戦が無いなら、一次試験は終わりだ!」

横島はネギに向かって話した


「まだです! まだ戦えます。 条件に制限時間は無かったはずです!」

ネギは立ち上がってニッと笑って横島を見た


「作戦はあるのか?」

横島は真剣な表情でネギに問いかけた


「はい! もう一つだけ作戦があります!」

ネギの目はまだやる気に満ちていた


「わかった… だが、次が最後だ。 いいか、俺がダメだと判断したら終わりだ!」

横島はネギの目に、もう一度だけチャンスを与えた

だが本当はもう失格だと判断していた


ネギは当たるまで、やるつもりのような発言をしたが、実戦であればネギはもう死んでいる


チャンスは何度も無いのだ
 
横島はそんな甘い考えを許す気は無かった


「契約執行 90秒間 ネギスプリング・フィールド」

ネギはダメージを受けた体に再び魔力供給をした


「ラス・テルマ・スキル・マギステル……」

ネギは続いて小声で呪文を唱えだした



ネギが魔法を使うのに気がついた、横島やエヴァや刹那は驚いていた


まき絵や古や楓は魔法を知らない


彼女達が見守る中、魔法を使うとは思わなかった


だが実際は楓は魔法を知っている


楓が山の中で修行をしている時、偶然ネギと会っていた

それは、ネギが茶々丸を襲って横島に防がれた後だった

ネギは横島にキツく言われて逃げ出していた

その時、偶然会って、ネギが杖で空を飛ぶのを見ていたのだ


そして、ネギが魔法を使うのを感じた楓は、静かに横島に近寄って小声で話しかけた

「横島殿、いいのでござるか? この場の全員魔法を知っているのでござるか?」

楓の話に、横島と隣にいた刹那と木乃香は驚いて楓を見た


「知っていたのか?」

横島は楓を見極めようと見ていた


「拙者は、前にネギ坊主が杖で飛ぶのを見たので知ってるでござる」

楓の話に横島はため息をついた

「なるほど、楓ちゃんほどの実力者に見られたらバレるわな…」

横島は不用意に普段から飛んでいるネギに、呆れていた


木乃香と刹那は苦笑いしていた


「知らないのは、まき絵ちゃんと古ちゃんだよ ネギは何を考えてるやら…」

横島は呆れたように楓に話していた


横島もエヴァも、ここで止める気は無かった


魔法を使うなとは言ってないし、魔法の隠匿はネギの問題であって、横島やエヴァには関係無いのだ

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