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神と人と魔の狭間で

「これを解体するのはおしいのう。」

「痕跡も残して置けないのネ。」

陰念と勘九郎は倒されメドーサが逃げたことで、元始風水盤はカオスにより慎重に解体されてヒャクメにより痕跡すら残さず最後には小竜姫が地下空間すらも破壊して事件は終了した。

すぐに西条からオカルトGメンにメドーサ撃退と風水盤解体に成功と知らせが届くと、オカルトGメンはその事実を香港攻撃の準備をしていたアメリカや周辺の地域や国に知らせてすぐに公式発表がされた。

香港の特殊霊障はオカルトGメンと日本のGS達により解決されたというのが公式発表で、特殊霊障の中身は調査中ということで隠されてそのままうやむやにする予定らしい。

小竜姫達は最早機能してない香港に用はないと小竜姫とヒャクメの瞬間移動により日本に帰国してしまい、困ったのは茅の外に置かれた香港当局だった。


「新聞は香港一色っすね。」

「無理もないわ。 外資はこれを機会に香港から撤退が相次いで土地も株も暴落してるもの」

逆鱗に触れたとも言える香港当局を無視した小竜姫が事後の後始末をオカルトGメンに任せたのでオカルトGメンは株を上げて霊障の危機管理能力の高さを世界に知らしめたが、逆に香港当局は何の情報もなく右往左往してしまい西条に連絡しても本部の広報部に連絡してくれとしか言わないし令子達を派遣した日本GS協会からは自国のGSを使い潰し責任を擦り付けようとしたことで抗議される始末だった。

特に日本のGS協会は唐巣から小竜姫が香港当局のみならず日本GS協会すら不快感を示していたと知らされてしまい、慌てて小竜姫への謝罪の使者を送り香港当局に厳重に抗議している。

日本GS協会に関しては小竜姫も令子達の立場を鑑みてすぐに許したが、香港当局に関してはオカルトGメンに一任したと言われてしまい香港当局から遅れてきた謝罪の使者には会いもしなかった。

しかも香港当局とその背後で小竜姫を愚弄した中国に関してはヒャクメを通じて神界に報告されており、見えないところで圧力をかけられ神界にそっぽを向かれるなど霊的な苦境に追い込まれる結果となる。

流石に一般には神族を愚弄したとまでは知らされなかったが、日本のGSを使い潰そうとし責任を擦り付けようとしたことは欧米のメディアが世界に配信したので中国は天安門から何も変わってないと世界から叩かれていた。

結果として今は英領だが近々中国返還が迫っておりその前に逃げ出そうとする外資の影響で香港経済は壊滅的な打撃を受けてしまい、イギリスが火消しに躍起になっているが流れは変わるはずもなく世界経済への影響はアジアから世界に広がり中国とイギリスはその評価を更に落とすことになる。

実は令子の元には小竜姫への取り次ぎと仲介を頼む香港や中国関係者が次々と来ては大金をちらつかせるが、令子は話だけはするが後は責任を持たないとしか言わずそれでもと大金が舞い込むが小竜姫と令子はそれを密かに山分けして話は聞いたから後は知らないと突き放していたが。

ちなみに中国はこれを機会に日本政府に圧力をかけたり不満や責任転換にと更なる反日に舵を切り中国国内では反日暴動など起きてしまうが、日本政府には小竜姫の機嫌などどうしようもなく逆に中国本土から日本企業が逃げ出したり投資を止めたりするなど悪循環に陥る香港ショックは二十一世紀以降も大きく中国や世界に影響を与えることになる。

最後に香港だが地理的な優位性がありながら長いこと経済的な低迷期を迎えることになるも、小竜姫がこれ以降香港に関わることはなくオカルト関係者からは香港は神に見放された土地と呼ばれることになるがまあ小竜姫にも横島にも関係ないことだった。


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