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その二

次の日の朝…


ネギは古と修行の最終段階に入っていた

今夜には試験があるのだ


横島達は朝ご飯をたべて、ネギ達より少し遅い時間に集まっていた


「ネギは僅か数日で、一応中国拳法の形を作ったな…」

横島は感心半分、呆れ半分で話していた


「実際、拳法だけ見たら凄いんですけどね… たった3日で形を作れるのは…」

刹那は横島の呆れの意味を理解しており、苦笑いしていた


「ネギは試験に受かりそうなの?」

明日菜は横島を見て聞いていた


「いや… あのままでは、まず無理だな… 俺やエヴァちゃんは拳法の才能を見たいんじゃないんだよ… 拳法を使った戦い方を見たいんだ… バカ正直に正面から挑むなら失格だよ」

横島は険しい表情で言い切った


「じゃあ… ネギ先生は…」

のどかは不安そうに横島を見つめた


「まあ、試験やってみるまで何とも言えないが… 失格だったらどうするかな~」

横島はため息をついて考えだした


ネギの性格上、諦めるとは思えない

子供の癖に頑固だから……
 
 
それにもう少し強くしてやらないと、危険だと…

横島とエヴァは考えていた


結局、最終的には修行をつけることになりそうだと、横島は考えていた


「さて… 俺たちも始めるか?」


横島は木乃香達の修行を始めた


一番気合いが入ってたのはまき絵だった

明日にはまき絵も選抜テストがあるのだ


まき絵は横島にアドバイスを求めながら、真剣に練習をしていった…


お昼は木乃香達の手作り弁当を広げていた

木乃香、刹那、夕映、まき絵が早起きをして気合いを入れて作ったのだ


少し豪華すぎるような、五段の重箱に入っていた…


横島達に加えて、ネギや古を加えて賑やかな昼食になっていた


「ネギの、試験はどうなりそう?」

明日菜は弁当を食べながら古に聞いていた


「それがこのネギ坊主は反則気味に飲み込みがいいアルよ。 フツーならサマになるのに1ヶ月とかかる技を3時間で覚えるアル… 全くどうなっとるかネ このガキは…」

古は弁当のおかずを食べながら少し羨ましそうに話した


「じゃあ、勝てる作戦はあるの?」

明日菜は横島の話を思い出して、古とネギがどう考えてるか興味があった…


横島や刹那達はあまり顔に出さないが答えに興味があった…


ただ、まき絵はあまり興味が無いようで、笑顔で弁当を食べていた


「それは秘密アル… ただ、チャンスは何度も無いアル。 ネギ坊主がそれをモノに出来るかが鍵アルネ…」

古はニヤリとしていて、少しは自信があるようだ…


刹那や木乃香はどんな作戦か興味深そうに見ていた


横島はネギと古の修行を見ていた為、ある程度想像は出来ていた

問題はそれがダメだった時、ネギがどう考えるかなのだ…


横島達がネギの試験を考えてる中…

一人マイペースなのはまき絵だった

「横島先生ー これ美味しいよ? アーン♪」

まき絵は笑顔で、横島におかずを食べさせようとしていた


横島は照れた表情になるが、断れなくて…

口を開いていた


「美味しい?」

まき絵はニコニコと横島に聞く

「ああ、美味しいな~」

横島は照れていたが、笑ってごまかした


木乃香達は、いつの間にかアピールをしているまき絵に驚いて、自分達も横島に積極的になっていく……

「うちらも頑張らんとね…」

木乃香は刹那と夕映と見合わせて、次々に横島に食べさせていく…


「横島さん、こっちも美味しいえ~」

木乃香はそう言って自然に横島に食べさせていたが…


刹那と夕映は苦戦していた


男の人に食べさせるなど、想像しただけで顔が真っ赤になる二人には、大変だった…

「よ… 横島さん… こちらもどうぞ…」

刹那は顔を真っ赤にして、やっと小声で話して横島に食べさせた


「刹那ちゃん、顔が赤いぞ? 大丈夫か?」

横島は刹那を心配して、おでこに手を当てて熱を計ったが…


「あっ…!」

刹那は頭から煙が出そうだった…


「せっちゃんは大丈夫やよ」

たまらず木乃香が助けに入った


さすがに刹那には限界に見えたのだ


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