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真の歴史へ

「ああ、わかってるよ。 これが説得の最後のチャンスなんだろ?」

雪之丞は横島達の視線に気が付いて、真剣な眼差しで答えた


「じゃあ、目を覚まさせるわよ」

タマモは勘九朗に強力なヒーリングを施した…


「……ここは……」

勘九朗は目を覚ましたら驚いた

その場にはたくさんの神魔が集まっているのだから…


「私を殺しに来たの?」

勘九朗は半分諦めたように話した

勘九朗には理解出来た

間違っても勝てる相手でないのが…

理由は知らないが、魔族のジークまで居たのが決定的だった…

「勘九朗… メドーサと手を切れ! メドーサの計画は失敗して、黒岩とメドーサは逃げ出したぞ」

雪之丞は勘九朗に迫った


「雪之丞… 強くなったわね。 力も、戦い方も……」

勘九朗は感心したように話した

「ああ、横島達に散々鍛えられたからな… 魔装術もな…」

「まさか、私達以外にも魔装術を使う奴がいるなんてね… しかもそっちの方が強い」

勘九朗は不思議そうに話した


「魔装術は契約する魔族の力も多少影響するんだ… それに雪之丞には魔装術の使い方をよく教えたからな…」

不思議そうな勘九朗に横島が説明した


「魔族と手を結んだ私が今更元には戻れないわ。」

勘九朗は雪之丞を見て話した

「今なら間に合う。 小竜姫達にも確認をとった。」

雪之丞は勘九朗に言い切った


「勘九朗… しばらくGSから離れたらどうだ? 旅でもすれば新たな世界が見えるぞ」

横島は静かに話した


「あなた達、さっきまで敵だった、私を信じるの?」

勘九朗は横島や小竜姫達を見た


「今回は許可します。 あなたが本当にメドーサと手を切るなら、あなたの自由は保証します」

小竜姫は勘九朗に言い切った


「雪之丞… いい仲間を見つけたわね… 私はあなた達に従うわ。 私は強くなりたかった。 何をしてでも… でも雪之丞に負けた。 それにメドーサ様まで負けたなんてね。 私がこれ以上メドーサに従う意味は無いわ。」

勘九朗は静かに微笑んでいた


「勘九朗、一つ聞きだい。 黒岩と言う人間はどんなやつだ?」

横島は勘九朗の説得に成功したのを安心して、今回の最大の謎を聞いた


「私もよく知らないわ。 少し前にメドーサが白龍会に来た時、一緒に連れてきた奴よ。 つまらない男でね~ 何話しても、無表情だし~」

勘九朗はあまり興味が無いように話した

「奴の強さは知ってるのか?」

横島が更に聞いた


「知らないわ。 私が会ったのは最初と試験の時だけよ。」

勘九朗の話に横島達は考えこんだ


「鎌田勘九朗君、今回君のGS免許は剥奪される。 だが君が本当に改心すれば、数年で再び試験を受けれるだろう…」

唐巣が勘九朗に将来の展望を話した


「もし、またGSになりたいなら、俺達を訪ねてくればいい。」

横島はそう話して、ヒャクメとタマモを見た


二人は目で頷いた


横島は話さなかったが…

勘九朗が本当に改心したか、ヒャクメとタマモが監視していた

嘘なら勘九朗を自由には出来ないから…

ヒャクメとタマモが勘九朗の言葉を真実だと見抜いたのだ


横島達は医務室を後にした

そして、勘九朗と雪之丞が残った


「またやろうぜ! 腕を磨いてこいよ!」

雪之丞はニヤリとして勘九朗に話した

「そんな事言って、私惚れちゃうわよ?」

勘九朗は怪しい目で雪之丞を見た


「そんな意味じゃねぇ!! バトルだ! バトル!」

雪之丞は顔をひきつらせて言った


「ふふふ… 冗談よ。 わかってるわ… 次に会う時が楽しみね…」

勘九朗は意味深な笑みで話した


雪之丞の顔は引きつったままだが…


二人は再戦の約束をして別れていった


その後、勘九朗はどこかに旅に出たようだ……


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