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真の歴史へ

ヒャクメの言葉にタマモと二人考え込む……

おキヌはよく理解しておらず、ヒャクメとタマモを見ていた


「ただの人間じゃないのは確かなんだけどね……」

タマモは首を傾げる

「人間が超加速は有り得ないのねー その割に疲労もほとんど見えないなんて…」

ヒャクメも不思議そうに考えていた


「おキヌちゃんとヒャクメさんはここで待ってて… 会場は少し危険だから」

タマモは二人を見て話した

「わかりました。 気をつけて下さいね」

おキヌは少し心配そうに話した

「気をつけるのねー 相手の正体がわからないから危険なのねー」

ヒャクメも真剣に注意した

「わかってるわ… ヒャクメさん、後を頼むわね」

タマモは別室に二人を残して会場に戻った


(横島、ヒャクメさんの霊視でも正体はわからなかったわ。 やはり捕まえて調べないと難しいみたい…)

タマモは念話で横島達に報告した

(ヨコシマ、今回無理に正体を探るのは危険よ。)

ルシオラが言った

(とりあえず、メドーサの計画を潰すことが最優先です)小竜姫も今回の状況を考えてはなした


(しかたないな… 今回は正体を探るのは諦めよう。 決勝は黒岩と雪之丞だ… 決勝になったら予定通り試合を止めて終わらせよう。)

横島は悔しさを滲ませながら話した

(わかったわ… 神父に話して準備してもらうわ)

タマモが話して、唐巣は白龍会を失格にする準備に入る


メドーサは決して油断出来る相手ではない

黒岩の実力が未知数な以上、ここでの確保は危険だった…



そしてメドーサは…

(小竜姫は動かないわね… どうするつもりだい……? 先ほどの狙撃もあるからいつでも殺せるってことか……?)

横島や小竜姫の出方がわからず動けなかった……



それぞれの思惑はあるものの試合は進んでいく…


そして、いよいよ決勝戦の時間がやってきた

横島はメドーサを小竜姫に任せて移動する

黒岩の近くの観客席に座り、タイミングを待つ


黒岩と雪之丞が試合会場の結界に入る…

審判が後ろを見ると…


唐巣とGS協会関係者がやってきた


「黒岩選手、白龍会の君達はGS規約の重大違反のカドで失格とする! 大人しく投降しなさい!」

協会関係者が試合を始めようとした黒岩に話した



それに驚いたのはメドーサだった…「小竜姫…、仕組んだね? 既に証拠が挙がってたとは…」

メドーサは小竜姫を睨んだ

「油断しましたね。 メドーサ… あなたがこの会場に来なければ、証拠不十分でしたが… あなたのおかげで失格に出来ました。」

小竜姫はメドーサを見て微笑んだ


メドーサは小竜姫の笑顔を苦々しく見つめた


「ちっ! 随分手の込んだ事するじゃないか? 他にも神族がいるんだろ?」


メドーサは小竜姫から情報を聞き出そうとしていた

「メドーサ、あなたの企みは既に神界に報告済みです。 大人しく捕まりなさい。」

小竜姫はメドーサに投降を呼びかけた


「あたしが今更大人しく捕まると思うのかい?」

メドーサはプライドを傷つけられた気分になりイラついた

「私はどちらでも構いませんよ。 ただ… 投降しないなら、命の保障はしませんが…」

小竜姫は真剣な眼差しでメドーサに話す

それは、いつでも殺せると言うプレッシャーをメドーサに与える


「この場所で戦うつもりかい? 人間が死んでもいいのかい?」

メドーサは主導権を小竜姫から奪い返そうと揺さぶりにかかる…


「あら、私は戦いませんよ。 あなたがこの場で戦おうとすれば、その瞬間で終わりです」

小竜姫は笑顔でメドーサに話した

それは暗に先ほどの狙撃を指してるのは、メドーサにもわかっていた


(ちっ! 誰だい、小竜姫に入れ知恵したのは… こんな手の込んだやり方するのは小竜姫じゃないだろ…)

メドーサは今回の手の込んだやり方の裏を考えていた


(どちらにしろ、計画は失敗だ… さっさとおさらばしたいんだが…)

メドーサは隣の小竜姫と目に見えぬ狙撃手を探していた


一方、横島達はメドーサは逃がせば良かった


ただ、実力が未知数の黒岩は問題だった…


黒岩はGS達に囲まれそうだった


このままではまずい…


メドーサは最後の手段に出ることにした…


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