このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

真の歴史へ

その試合にメドーサは、小竜姫に馬鹿にしたような笑みを向けた


一方、横島達は驚いていた


(ピートが負けた… しかも今のは超加速…)

横島は先ほどの試合を思い出しながら、念話で話した

(超加速は人間の霊力では不可能です。 最低でも、下級神魔の力が無くては…)

小竜姫もショックを隠せないようだった……


(ここで見せたってことは下級神魔より強いと想うわ… もしかしたらメドーサクラスかも…)

ルシオラは考え込んだように話した


(超加速はまずいわね… 私とルシオラさんは使えないから不利だわ…)

タマモの言葉に、横島達は作戦の練り直しを考えていた


横島はヒャクメが戻ったら、黒岩を徹底的に調べさせないといけないと考えていた…


そして、黒岩は試合後もあまり疲労もないようだった


(予定変更だな… 黒岩は俺が抑える。 メドーサは小竜姫一人で頼む)

(それしかないですね… 超加速には超加速を使うのが一番ですから…)

横島の話に小竜姫は不安そうに答えた

(横島、気をつけて! あいつはやはり普通じゃないわ。 私でも正体がわからないなんて不自然すぎるわ…)

タマモは何かしらの嫌な予感を持っていた

未来では、神魔相手に生き残ったタマモが、正体を見抜けないのはあまりに不自然だった……


(ルシオラ… お前とジークも十分気をつけろ。)

横島はルシオラに念話で話した


(わかったわ。 あいつを最悪、こちらで狙撃するわ。)

ルシオラもタマモが見抜けなかった黒岩に危機感を持っていた…


(ああ、そうしてくれ… 出来れば捉えて正体を掴みたいが… ここでは一般人に被害が出る。)


横島はそう話して、再び考えだした


ピートは吹き飛ばされただけなので、怪我は少ないだろう


超加速まで使える以上、殺すことも可能だったはず…


目立つのを避ける為に殺さなかったのか…?


生死に興味が無かったのか…?



そして、歴史が変わっている事実を改めて感じていた



横島達とメドーサが無言の争いを続けてる中

試合は進んでいた



そしていよいよ


雪之丞対勘九朗の対決が迫っていた


(勘九朗だけでも片付けないと厄介だな…)

横島は試合に入る直前の雪之丞と勘九朗を見て念話で話した

(ええ、メドーサと黒岩と勘九朗に連携されると被害が増えてしまいます。)

小竜姫もそう話して、試合を見つめる


(雪之丞に期待するしかないな…)

横島は困ったように試合を見守る


「試合開始!」


審判が試合開始を告げて、雪之丞と勘九朗はお互いに相手の様子を見た


「雪之丞… あなたがどれだけ力を付けたか知らないけど… 私も強くなったわよ…」

勘九朗は雪之丞を見て自信満々の笑みを見せた


「見せてあげるわ… 完成された魔装術を…」


勘九朗はそう話して、霊力を高めた…


勘九朗は見事な魔装術を展開した


「これで、あなたに勝ち目は無いわ…」

勘九朗は勝ちを確信していた


「やはり魔装術か… 陰念とはレベルが違うな… だが……」

雪之丞はそう話して霊力を高める…


バシュッ!!


雪之丞も魔装術を展開した…


それは勘九朗のように完成された魔装術だった…

「魔装術はお前達だけの技じゃない」


雪之丞の魔装術に勘九朗は驚いていた

「馬鹿な! あなたも魔装術を使えるなんて…」



その頃

メドーサも驚いていた

(まさか、魔装術を使えるとは… 神族の小竜姫が教えたのか!?)


メドーサは神族の小竜姫が魔装術の契約をしたのが信じられなかった…

失敗すれば、魔物になる魔装術は、神族には禁断の術なのだから…


そして横島を見て、顔色を変えないで聞いた

「あいつはあんたの事務所の奴だろ? 魔装術を使うとは… 小竜姫が魔装術の契約をしたのかい?」


メドーサが驚いたのを悟った横島は笑顔で答えた

「さあ~ どうだったかな? だが、あいつは魔装術を使いこなしてるぞ?」

横島は笑顔でごまかした

別に隠す気はないが…

教える必要も無かった

(相変わらず、食えない人間だね… だが、勘九朗には勝てないわ)

メドーサは勘九朗の勝ちを信じていた


勘九朗は下級魔族並みの力があるのだから…


57/100ページ
スキ