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その二

それから相談の結果、横島とピートと愛子と加奈のドラマ出演と、最後に記者会見が行われることが決まる

記者会見の仕切りや説明などを銀一とドラマスタッフに世話になる為に、横島は悩んだ末に少しの顔見せと出演をすることにしたようだ

ピートは横島が巻き込んで一緒に出演させたが、愛子と加奈は自発的に出演を言い出して結果4人での出演に収まった

ちなみにタイガーには、誰も声をかけることはなく出演しないことが自然に決まる



それからは混乱による撮影の遅れを取り戻すように、慌ただしく撮影が始まった


「特等席で見物出来るわね!」

「これで私達もアイドルの仲間入りになったらどうしよう~!」

横島達はスタッフ側でゆっくり撮影を見学していたが

愛子と加奈は特等席での見物とドラマ出演がよほど嬉しかったようで、興奮気味に見物している


「うーん、さすがにこれだけ見物人が居れば緊張するな」

「僕まで出る必要無いと思うんですが…」

「どうせだから頼むよ。 みんなで出た方が目立たない気がするし…」

愛子達とは対象的に横島とピートは緊張した様子で落ち着かない

ピートは緊張プラス、未だに自分が巻き込まれる必要は無いと思い出演に渋っているのだ


「何故アッシだけ仲間外れに…」

タイガーは密かに不満そうにつぶやくが、誰も答えない

まさか影が薄い上、体格だけ大きいので使えないだろうとは、誰も教えないようである


そんな横島達の様子はさておき、撮影自体はスムーズに進んでいく

あれだけ騒いだ見物人も、いざ撮影になれば驚くほど協力的になり横島達を驚かせた


銀一や共演者の演技も驚くほど素晴らしいもので、撮影が始まればガラッと雰囲気が変わり

肝心の悪霊に襲われるシーンなどは、実際には悪霊は居なく、後で別撮りのシーンと合成するようである



そんな撮影が2時間ほど過ぎた頃、横島達の出番になる

横島とピートは銀一と同じGSで、応援に来たと言う設定が用意され、愛子と加奈は横島達の助手の役になった

突然のことにセリフこそ無かったが、除霊シーンのアクションは撮影される


時間にして30分の撮影で、実際に使われるシーンは2~3分になるらしく

横島とピートはセリフの無いことにホッとして、愛子と加奈は少し残念そうである


その後、横島達の撮影は予想よりも早くすんなり終わった


除霊シーンの撮影は悪霊が居ることを前提に撮影される為、苦戦が予想されたのだが…

横島とピートにとっては、悪霊は見慣れた存在である

しかも除霊のアクションはプロらしく俳優達の遥か上を行く為、たいしたNGも無く終了していた


余談ではあるが横島とピートの除霊アクションは、本物の除霊を知らない俳優や見物人には衝撃だったようで、呆然と見つめる者や驚きや感激など様々な反応があった


いろいろあったが最終的には撮影が予定時間内に全て終わり、監督やスタッフ達は満足そうであった


最後に監督の仕切りの元、銀一と横島が記者会見をして今回の事情などを説明していく

その際に横島と銀一が幼なじみだった過去も語られ、この出演があくまで特別だったと監督が説明した

最終的には横島が学校とGSの両立だけで大変な為、今後もテレビやマスコミ関係には出演しない方針を発表して無事に会見が終わる
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