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神と人と魔の狭間で

「こんなことになるなら初めから香港の依頼受けるんじゃなかったわね。」

一方小竜姫達の方は地上からメドーサの潜伏している屋敷に向かっていたが、令子はメドーサと戦う前に香港当局に振り回されたことに少し愚痴を溢していた。


「想定外ですが結局メドーサに人質にされそうな人間が居なくなったのは悪くないですよ。 それに今回は私もまだまだ未熟だと痛感させられました。 人間は難しいですね。」

ただ小竜姫は想定外の連続だったことを認めつつも、未来の時のようにメドーサに人質にされそうな人間が居なくなったことは良かったと思うしかなかった。

それと未来から来たことで上手く立ち回ればメドーサに勝てるとの驕りがあったのかもしれないと自己分析して今後の糧としたいと気を引き閉めている。


「帰ったららGS協会に抗議するわ。 あのクズども私達に責任押し付ける気だったワケ。」

「私からも言っておきますよ。 欲を出すのは構わないのですがやることをやった上でないと流石に認められませんから。 本来なら事前に話を付けて頂かなくては。」

そしてエミの方はと言えば香港当局に対して無条件に近い形で自分達を派遣した日本のGS協会に矛先を向けていた。

最低限の避難と責任を取ることに後始末と令子達が要求したのは本来ならば、日本のGS協会が事前に話を付けておかなくてはならない内容とも言える。

日本のGS協会も決して褒められた組織ではないが香港当局ほど無能でもない。

ただまあ香港当局の要請を安請け合いしたのは明らかに失敗で小竜姫やオカルトGメンが居なかったらどうなっていたらと考えると、依頼を断ってもあいつらが断ったせいだと責任転換されかねなかった。

まあ小竜姫も今回は流石に思うところがあるので後始末に出来る限り動くつもりだが。


「来ましたね。」

「もう隠す必要もその気もないワケね。」

「やるわよ!」

そんな小竜姫達であるが目的地の屋敷は屋敷の敷地ばかりか付近の道路にまでゾンビが出てきて待ち構えている。

メドーサは一体何を考えているのかと微かな疑問を感じながら小竜姫と令子達は屋敷の回りに居るゾンビと戦いを始めることになる。


「フフフ、やはり小竜姫は居ないね。」

「メッメドーサ!?」

同じ頃地下に突入してたヒャクメや横島達は史実と同じ霊波攻撃を弾く石像があったものの、それをマリアが破壊したことで先に進むもそこに待ち受けていたのはなんとメドーサ本人であり横島達を驚愕させた。


「小竜姫の性格上まっすぐに上から来ると思ってね。 あっちには勘九郎達に足止めさせてるのさ。 小竜姫を出迎えるのに是非ともボウヤの首が欲しくてね。 恨むなら小竜姫を恨みなボウヤ!!」

メドーサの狙いは単純明快に横島ただ一人だった。

雪之丞もヒャクメですら眼中になく、ただ小竜姫を絶望のドン底に落とすためにメドーサは横島の首を狙い刺す又を構え横島に迫る。

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