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真の歴史へ

「勝者 伊達!」


審判が雪之丞の勝ちを告げて終わった

陰念は気絶したまま、医務室に運ばれて行った…



観客席ではエミや令子が驚いていた

「あの霊波砲はすごいわね… あれだけの威力とスピードのはなかなか出せないワケ」

エミは驚いていた

「あいつの実力はまだまだあんなもんじゃないですよ」

横島は自信に満ちた笑みを浮かべた


「考えてみたら贅沢な事務所なワケ… 小竜姫さまがいつも居て、指導したんでしょ?」


エミは少し呆れたように話した


本来は妙神山の管理人の、竜神の小竜姫

彼女に指導してもらうのはGSとしては、大変光栄なことだから…


「ええ、雪之丞は小竜姫やルシオラやタマモが徹底的に指導しましたからね… 正直、GS試験に出るレベルではないですよ」


横島もエミの言いたいことを理解して苦笑いしていた


「相手が気の毒になるわね…」

エミはそう話して他の試合を見だした


そうして
横島はタマモと神父で医務室に向かっていた…


もちろん陰念から証拠を聞き出す為である


横島達が医務室に行くと、すでに小竜姫とヒャクメが居た


「あら、横島さん。 雪之丞さんは見事でしたね」

小竜姫は笑顔で横島を迎えた

「ああ、うまく戦ったよ。 魔装術を限界まで使わせて、暴走前に倒したしな…」

横島は小竜姫と笑顔で会話していた

「横島… 陰念が起きるわよ」

タマモの声に横島はビデオカメラを回し始めた

「ヒャクメ、奴の記憶を覗いてくれ。 奴がメドーサと繋がってたら陰念に自白させる」

横島はヒャクメを見てニヤリと笑った


「わかったのねー うふふ… 楽しみだわ」

ヒャクメは虫眼鏡みたいな物で陰念の記憶を覗いていった


「メドーサがいたのねー! これで神魔界の証拠はバッチリなのねー」

ヒャクメは自信満々で横島達に話した

「やはりか… 後は彼らを失格にすればいいだけだな…」

唐巣は難しい顔で話した


その時、陰念が起きた

「う…ん お前は横島!! 何のようだ!!」

陰念は横島や小竜姫を見て驚いていた


「陰念… 記憶は見せてもらった。 メドーサと繋がってる証拠は抑えたよ。 大人しく全てを話せば、悪いようにはしないよ」


横島は冷静に話した

「ふざけんな! メドーサなんて知らねーよ!!」

陰念は横島達を挑発する

「嘘は無駄なのねー 私には全部見えてるのねー」

ヒャクメも陰念に迫るが…

陰念は口を割らない

「しかたないな… タマモ、頼む」

横島は頭の悪い陰念に呆れていた

そして、タマモを見て話した


「わかったわ… 夢を見せてあげるわ…」

タマモが陰念の目を見つめると……


「メドーサ様お許しをー!! 勘九朗!! 来るな! 俺はそんな趣味はねぇー!!」


陰念は思いっきり叫んでいた


「タマモ君… どんな幻術を使ったんだい?」

あまりの陰念の慌てように、少し気の毒そうな顔をした唐巣がタマモに聞いた

「別に対したもんじゃないわよ。 メドーサと勘九朗に負けたお仕置きをされるだけよ」

タマモはニヤリとして話した


その場にいる横島達は気が付いていた…


メドーサはともかく

勘九朗のお仕置きが、予想とは違ったお仕置きになってることに……


「ちょっと予想とは違ったけど… 口を割らせたからいいか…」

少しだけ陰念に同情した横島だった


「ヒャクメ、あなたは陰念を拘束して神界に連れて行きなさい。 陰念には神界で罰を受けてもらいます」


小竜姫はそう言って陰念を縛ると、ヒャクメが瞬間移動で陰念を連れていった


「とりあえず証拠は揃ったね… すぐに他のメンバーを失格にするかい?」

唐巣は横島と小竜姫を見た


この作戦の実質的な指揮は横島と小竜姫がとっていたのだから…


「いえ、勘九朗か黒岩のどちらか、出来たら両方を試合で倒してからにしましょう。 会場で暴れられたら一般人に被害だ出てしまいます」

小竜姫は真剣な表情で唐巣に話した

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