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真の歴史へ

メドーサが会場に現れたのはすぐに横島達にバレることになる


別室ではヒャクメが真っ先に気が付いた

「メドーサが来たのねー! 会場に入って観客席に向かってるわ!!」

ヒャクメの話に小竜姫やルシオラ達は、真剣な表情に変わって準備を始めた


「来ましたね… これであなたの計画は終わりです。 メドーサ」

小竜姫は真剣な表情で呟いた

ルシオラとジークはすぐに銃を用意し始めた

そして二人は霊波迷彩服を着込んで銃を持つ

「小竜姫さん、私達は行くわね。」

ルシオラは小竜姫に話した

「ええ、気をつけて下さい。 私ももう少ししたらメドーサを抑えるために行きます」

小竜姫と話すとルシオラとジークは会場に向かった


霊波迷彩服を来て離れた場所から、メドーサをいつでも狙撃出来るようにして待つのだ



小竜姫とヒャクメはモニターを見て、メドーサの元に行くタイミングを待っていた



そして会場では…


タマモがメドーサに気が付いていた


(横島、メドーサがきたわよ)

タマモは一瞬だけ目線をメドーサに向けて念話で話した

(来たか… じゃあ、ルシオラとジークも動いたな… 後は白龍会の誰かに口を割らせるだけだな)

そして横島はエミや唐巣に静かにメドーサが来たのを告げる

「神父、エミさん… 来ました。 メドーサです」

横島の言葉にエミと唐巣の顔に緊張感が走る

「横島君どうするワケ?」

エミは横島に聞いてきた

「メドーサは大丈夫ですよ。 こちらも対策を練って来ましたんで」

横島は笑顔でエミに話した


エミは少し驚いたが、横島の事務所には小竜姫やルシオラがいる

彼女達の力は以前見ているのであまり心配はしてなかった



三回戦はいよいよ大詰めだった

雪之丞対陰念の戦いが始まろうとしていた


「試合開始!」


観客席では横島達やメドーサ

そしてルシオラとジークが試合を見守っていた


「クックックッ… 雪之丞! 今まで散々俺を見下してくれたなー 今日こそ俺の実力を見せてやる」

陰念は危ない笑みを浮かべて雪之丞に話した


「下らんことを言う暇があるなら、かかってこい…」

雪之丞は冷たく言い放った


陰念は怒りの表情を浮かべて霊力を上げ始めた

「貴様は殺す! 圧倒的な力の前に死ね! はーーっ!!」

陰念はそう話すと魔装術を展開した


「あれは… 魔装術!! あんな奴を相手にして大丈夫なワケ?」

エミは驚いて横島を見た

「ええ、あの程度の魔装術なら問題は無いですよ」

横島は微笑んで話した


横島の後方では、令子も驚き美智恵に話していた

「あいつ普通じゃないわ… 魔装術なんて… 魔族と契約してるの…?」

「落ち着きなさい令子。 魔装術を使うだけなら犯罪じゃないのよ…」

美智恵は険しい表情で試合を見つめていた


試合では雪之丞が冷静に陰念の相手をしていた


「その程度の魔装術しか使えんのか? 術を全く制御出来てないぞ… 人間をやめるつもりか?」

雪之丞の冷たく冷静な言葉に陰念は、怒りだして雪之丞に向かう


「死ね! 雪之丞!!」


ドッガ!!


陰念は怒りまかせに雪之丞に攻撃するが、雪之丞には当たらなかった…


雪之丞は素早い動きでかわしていく…


魔装術を制御出来ずに、動きも遅い陰念は雪之丞の敵では無かった



その頃白龍会のメンバーは…


陰念の戦いを呆れて見ていた

「陰念はダメね~ 相手の実力もわからないんだから…」

勘九朗はため息をついていた


「所詮クズはクズだな…」


黒岩は小さく呟いた…


試合の方は一方的だった

陰念はいくら攻撃しても雪之丞には当たらない


霊波攻撃も、雪之丞の霊波砲で迎撃される…


陰念は限界時間が迫っていた

「くそ… 魔装術はもう限界だ… だが、今術を解けば確実にやられる」

陰念は追いつめられていた


「お前の実力はそんなもんだろ… そろそろ終わらせるぜ」

雪之丞はそう話すと両手の霊力を高める…


「終わりだ!」

雪之丞は陰念に霊波砲を放った

「バカな…」


ドッカーン!


さっきまでの霊波砲とは威力もスピードも全然違っていた

雪之丞の霊波砲は陰念の胸に当たり、魔装術をぶっ飛ばして気絶させた
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