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GS横島 運命と戦う者

横島達はそのまま妙神山に向かった


タマモは体力が無く、小狐になって横島の頭に乗っていた


横島達が妙神山に到着したのは夕方だった


「おう! 横島とルシオラ達ではないか… 今日はどうしたのだ?」

まだ妙神山の再建は終わって無かったが、鬼門は再建が終わっていたようだ


「小竜姫さまと老師に相談があってな… 中に入れてくれないか?」


「うむ、入るがよい。 お前たちを試す訳にいかないしな」

横島達はそうして中に入ると小竜姫が出てきた


「あら、横島さんにルシオラさんにパピリオちゃん、いらっしゃい。 今日はどうされました?」


小竜姫は笑顔で横島達を迎えた


「あの… しばらくここに置いてもらえないでしょうか… もちろん修行の為に…」


横島は言いにくそうに話した


「修行ですか… 横島さんはすでにここの最難関をクリアしてますが… それにしばらくとはどのくらいの期間ですか?」


小竜姫は不思議そうに話した

「とりあえず来年の春までで、後は修行しながら考えようかと……修行は基礎からお願いします。 俺は基礎とか全然やったことないんで……」


横島は言いにくそうに話していた


そんな時小竜姫の後ろから声がした


「横島よ。 何かあったのか?」


外が騒がしいので老師が出てきたのだった


「はい、実は… 美神さんの事務所を辞めまして… 学校も留年しましたし、一から修行して出直そうかと思ったんです」


横島の話が複雑なのを理解した小竜姫は、母屋に横島達を案内して事情を聞いた

横島とルシオラはタマモの件や横島の状況を小竜姫と老師に説明した


「それで美神さんの事務所を辞めたと…」

小竜姫は呆れていた

横島が貧乏なのは知っていたが、人間の暮らしに疎い小竜姫は、横島がそこまで酷い扱いを受け生活をしていたのを知らなかった


「それで、なぜ修行をする気になったのじゃ? お前は人間としては十分強いぞ。」

老師はゲームをしながら聞いていた


口調は真剣だが、ゲームをしてる姿で台無しだった

老師を知らないタマモは、目の前のえらそうなサルに首を傾げていた

「俺は修行って老師とのやつしかしたこと無いんですよ… 霊力の使い方も全く」


その言葉に小竜姫と老師は唖然としていた

老師はゲームを手放して横島を見た

「そんな素人が人間で初めてワシの試練を乗り越えて、アシュタロスを倒したのか……?」


さすがの老師も理解に苦しんでいた


「美神さんは何も教えてくれなかったのですか?」


小竜姫も信じられなかった

いかに令子が非常識でも最低限は教えてると思っていた

事実、横島は急激な成長をしたし…


「美神さんは何も…」


「小竜姫よ。 あの美神令子はどうなっとるんじゃ?」

老師は呆れたように聞いた


「どうと言われましても… 話に聞いた通りかと… 元々自分の事しか考えてない人ですから… お金の為なら何でもしますし…」


横島のあまりの状況にルシオラは苦笑いをして

パピリオやタマモは同情していた


「まあよいか。 では修行と長期滞在を許可しよう。 ただし、ここの修行はキツいぞ!」


老師はこれ以上話を聞いてもいい話は無いと考えて先に進んだ

「よろしくお願いします。 ルシオラやパピリオやタマモを守れる力が欲しいっす」

横島は老師に頭を下げた


「人間が神魔と同じ力を求めるなら人間を超えなければならんぞ?」

老師は難しい顔になり横島に話した


「はい、お願いします。 もう二度と大切な人を失いたくないんです」


拳を握りしめ横島は力強く話した


ルシオラはそんな横島を頼もしく思い笑みを浮かべた


「そうか… わかった。 だがおぬしの場合まずは基礎からだな… 小竜姫、一から教えてやるといい。 ワシもこやつの修行方針を考えるでの」


「はい、わかりました」


話が一段落したと感じたタマモは横島に聞きだいことを聞いた


「横島… このサルは誰?」


横島やルシオラ達は苦笑いした


「お嬢ちゃんは初めてだったの ワシは斉天大聖孫悟空じゃよ」


「はっ!?………」

タマモは固まってしまった


「本物!?」

タマモの驚いた様子に横島は子供らしく可愛いな~

と思った

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