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真の歴史へ

「皆さんいい人ですし、毎日楽しいですよ。 美神さんも元気そうですね」

おキヌは笑顔で令子と話していた

「そう、それは良かったわ。 私は… まあ相変わらずよ。」

おキヌの笑顔に令子も微笑んだが…

自分の話になると少し疲れた顔をしていた

「どうかしたんですか?」

おキヌは不思議そうに令子に聞いた

「いや… ママや西条さんと仕事出来るのは嬉しいんだけど…… 朝は早いし、仕事は忙しいし、…… それにお金… お金… お金… お金…」

令子は顔を引きつらせてブツブツ呟いた……

(相当きてるな…)
横島が過去を思い出してタマモに念話で呟いた

(そうね… 壊れるんじゃないの?)

(う~ん… 美智恵さんがなんとかするだろ)

横島めタマモもあまり興味は無いらしく、そっけなく話していた

そんな中…

呆れたような美智恵が令子を見た

「令子… いい加減お金にガメツいの直しなさいって言ってるでしょ? あなたはお金に汚い守銭奴って、世間に笑われてるのよ」

令子はその話に不機嫌そうに美智恵を見た

「誰よ! 人をそんなふうに噂するのは! 私は守銭奴じゃないわよ!」

令子は本気で否定していた…

(((((自覚が無いの!?)))))

横島達は皆驚いて見ていた

美智恵は娘に呆れつつ…

横島を見た

「横島君、少し話があるのだけど…」

美智恵は真剣な表情で横島に話した

横島はタマモを見て念話で話しかけた

(タマモ、少し話をしてくる。 後を頼む、多分メドーサのことだろう…)

(わかったわ)


「いいですよ。」

横島は美智恵を見て答えた

横島と美智恵は二人でその場をから移動して、外で話をすることにした

「横島君、メドーサはどうするの? 人手が必要なら協力するわよ」

美智恵は周りに誰も居ないのを確認して横島に話しかけた

横島は美智恵の話に少し考えた

信用は出来ないが…

オカルトGメンである以上無視するわけにもいかない

「戦力は十分ですよ。 今回はピートと雪之丞はこちら側です。 それに別室に小竜姫達と神魔の助っ人が居ます。」

横島はある程度、美智恵に説明した美智恵は少し驚いていた

「すごいわね… 人界でそれだけの戦力を用意するなんて…」

横島はあまり表情を変えずに淡々と話していく

「おそらくメドーサが一人でしょうが… 油断するつもりはありませんよ。」

横島の表情と話に、美智恵は横島の評価を改めていた


「そう… なら邪魔はしないようにするわ… それで、メドーサと繋がってる人はどうするの?」

美智恵はオカルト犯罪防止法の拡大解釈で、逮捕も考えていた…


「魔族と契約するだけでは日本の法律では罪にはなりません。 俺にもルシオラが居ますしね… 今回説得が出来なければ、捕まえてGS資格を剥奪して、神界で拘束するでしょう。」

横島は美智恵の考えを読んで答えた

横島はGメンに勘九朗を逮捕させるつもりは無かった

今回は神魔の合同捜査として片づけるつもりだった

仮にオカルトGメンが逮捕しても、数年間刑務所に入って終わってしまう

過激派魔族と繋がる人間を、野放しにするつもりは無かった…


美智恵は少し微笑んで横島を見た

「そこまで考えてるのね… 私が知ってる横島君とは全然違うわね… 本当に不思議なものね… もし、Gメンの協力が必要なら言って頂戴。 アシュタロス戦までは目的は同じでしょ?」


横島はそんな美智恵を見て、思った

この人だからこそ、かつての未来で令子を助けれたのだと…

世界を騙して、アシュタロスから娘を守った

それは美智恵以外では無理だったろう


横島はそんな美智恵の思考力、行動力を改めて評価していた

「ええ、いずれ協力を求めることもあるでしょう。 Gメンにしか出来ないこともありますしね…」

横島は考えを止めて美智恵に話した


横島と美智恵

お互いに味方ではないが、敵でもない…

結局探り合いして話は終わった


横島は、これから先一番の不安な要素は、未来を知る美智恵かもしれない…

そう思った


そして美智恵も、娘を助ける一番のカギは横島だろう…

と考えていた

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