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真の歴史へ

次の日

横島達は試験会場に来ていた

神魔組は昨日と同じく別室でモニターを見ていた


今日は対メドーサ用にルシオラが改造した、魔族正規軍の銃も用意していた

軽量化と命中率が向上しており、事態が緊迫したらメドーサを離れた場所から狙撃するためである

横島達は今回メドーサを倒す予定ではないが、いつでも倒せる用意は十分してあった

歴史は常に変化する為、油断はしていないのである


「メドーサは今回も来るかしらね?」

ルシオラは監視カメラのモニターを見ながら話した

「きっと来ますよ。 メドーサは私達が動くか気になってるはずですから」

小竜姫は真剣な表情で答えた

「来なければバレないのに、来ちゃうのがメドーサなのね~」

ヒャクメは笑いながら話した

「メドーサは自ら戦うのを好みますからね… 確かに人界でメドーサに勝てる神魔はここに居るメンバー以外では、ほとんど居ませんから… ですがそれがメドーサの弱点でもあるのです」

小竜姫は自信を持って話した

「神魔の合同捜査だと知ればメドーサは驚くでしょうね…」
ジークは苦笑いして話した

ジーク自身も少し前なら信じられなかっただろう

ましてその中心にいるのが人間なのだから…



そして横島達は観客席で試合が始まるのを待っていた

「今日は人がたくさんいますね~」

おキヌがキョロキョロと周りを見ながら話した

「ああ、有力な新人をみんな探しているからね。 この業界、優秀な人材は取り合いだからな」

横島は笑顔でおキヌに説明した

「ほえ~ そうなんですかー」

横島達や令子など一流のGSしか知らないおキヌは驚いていた

「おキヌちゃん、美神が変わってるだけよ。 普通は仲間を集めてチームで除霊するのよ。 一流でも弟子や助手は居るものよ」

タマモはおキヌがGSを誤解している気がしたので、笑顔で説明した

「そう言えば美神さんも助手を募集してましたよ。 長い人でも3日で辞めちゃいましたが…」

おキヌは思い出しながら話した

「美神さんの性格じゃあな… GS業界では有名だし… 一般人だと続かないしな…」

横島は昔を思い出して顔が引きつっていた


「あら、横島君じゃない? お久しぶりなワケ」

横島達が会話しているとエミがやって来た

「お久しぶりです。 エミさんも新人をスカウトですか?」
横島はエミに軽く頭を下げて聞いた


「今回は私の所からも一人参加してるのよ。 横島君は?」

「俺の事務所からも一人参加してるんですよ。 後、ピートも参加してましたよ。」

エミはピートの名前に嬉しそうに微笑んだ

「ピートが来てるのね!! 私が応援してあげるワケ」

横島達は愛想笑いしているしか出来なかった

(ピート… 済まん苦労を増やしてしまった… 許してくれ…)

横島は心で謝った


「おはよう、横島君にタマモ君におキヌ君… おや、小笠原君も来てたのかい?」


今度は唐巣神父がやって来た

「おはようございます。 神父」

横島達は神父に挨拶した

「唐巣神父じゃない? ああ、ピートの応援で来たのね…」

エミは最初驚いたがすぐにピートを思い出して納得した


「あ~ら、エミじゃない! こんなとこで会うなんてついてないわ~」

エミは突然後ろから声をかけられて、嫌な顔全開になった

エミはゆっくり振り向いた

「おたくに言われたくないワケ。 弟子どころか、アルバイトも逃げ出すおたくこそ、ここは相応しくないわよ… 令子」

エミは嫌そうな顔で嫌みをタップリ言った

令子の顔には青筋が浮かんでエミを睨んでいる

(どうでもいいが、近くでケンカしないでほしいんだが…)

横島はタマモに念話で疲れたように話した

(私達も同類に見られるのは嫌だわね…)

タマモも困ったように話した

唐巣は困ったような顔で止めようか悩んでいる様子だし

おキヌは令子の機嫌が悪いのを察して黙っていた


「令子止めなさい! あなたは一応オカルトGメンとして来ているのよ! 民間のGSにケンカ売ってどうするの!」

令子の後ろから疲れたように美智恵が現れた

「おはようございます。皆さん」

美智恵は笑顔で、横島やエミや唐巣に挨拶した

横島は軽く挨拶を交わした

令子はエミを無視しておキヌに話しかけた

「おキヌちゃん、横島君の事務所はどう?」


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