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真の歴史へ

ヒャクメの霊視とタマモの超感覚

どちらもその能力としては最高をほこる

そして二人の意見が一致したと言うことはかなり確率が高いはずである

まして横島達は過去の記憶で、メドーサが白龍会とつながってるのを知っている

メドーサが白龍会を操ってるのは決まりである


「ほぼ決まりですね… 雪之丞さん、白龍会の三人はどんな人間ですか?」

小竜姫が難しい顔をした雪之丞に話しかけた

「さっき話していたおかまの大男が鎌田勘九朗だ。 実力的には前の俺では勝てなかった。 もう一人の顔に傷がある奴は陰念。 奴は実力はたいしたことはない。 最後のもう一人は知らん。 俺が居なくなってから入ったんじゃないか?」

雪之丞は険しい顔のまま話した

「性格やなんかはどうなんだ?」

困った顔の横島が言った

「勘九朗は頭もいい。 冷静だが目的のためなら手段は選ばない。 陰念はただの馬鹿だ。 その辺のチンピラと変わらん」


一同は雪之丞の話を聞いて考え込んだ

「もう一人は黒岩伊知郎。 詳しい情報は無いが、実力は陰念よりは高いだろう」

唐巣がGS試験の受験者の資料を見て話した


「雪之丞… 昔の仲間と戦う覚悟はあるか? 本当に過激派魔族と関わりがあるなら、最悪命のやりとりがあるぞ」

横島は真剣な表情で雪之丞を見た

「俺は… 俺は大丈夫だ。 昔の仲間だろうとな!」

雪之丞は拳を握りしめ話した

雪之丞の事を考えたら、横島達は複雑な気持ちだった

一歩間違えば自分もあそこに入っていたと、雪之丞自身理解していた

些細なきっかけで敵味方に別れてしまった

その運命の皮肉さを雪之丞は感じていた…

「雪之丞さん、あなたの力で彼らに最後のチャンスをあげるのです。 彼らが人間としてやり直すには今しかないでしょう…」

小竜姫は迷う雪之丞を厳しい言葉で導いた


横島や小竜姫達は知っていた

勘九朗達が今回で改心しなければ待っているのは魔族として本能だけで生きることになるのを…


「小竜姫… ああ、俺が奴らの目を覚ましてやるぜ!」

雪之丞は迷いを吹っ切れたようだ

正義や倫理を言うつもりはないが、勘九朗達は自分が止める

その決意は固まったようだった

「雪之丞、あなたはもうわかってるはずよ。 神族も魔族も根本的には同じだと… そして過激派の神魔族は本能で行動する。 本能だけの戦いの先には破滅しかないわ」

ルシオラは冷静に雪之丞に言った

ルシオラの言葉にジーク、ヒャクメも頷く

「ああ、わかってるよ。 ここに居れば俺でも理解出来る。 そして力だけに捕らわれた奴らの目を覚ましてやる!」


雪之丞の力強い言葉に横島達も唐巣も安心した

雪之丞は力を求める

だが力だけではダメなのをちゃんと理解していた

雪之丞の成長に安堵していた


雪之丞は理解していた

強さとは純粋に力だけではない事を…

横島達を見ていればよくわかった


横島は雪之丞がもう大丈夫だと判断して話を進める

「とりあえず、明日は気をつけるんだ。 奴らはおそらく除霊より対人戦闘を鍛えているだろう… 白龍会と戦う時は魔装術も吸血鬼の能力も使ってかまわん。 奴らの能力を暴いて倒せ! そして奴らに自白させればいい。」

横島は雪之丞とピートに強く話した

「わかりました。」

「わかったぜ」

二人が頷いた

「横島君、白龍会の方はどうする? 一応調べるかい?」

唐巣は証拠集めのために白龍会を調べればいいか迷っていた

「いえ、相手がメドーサなら証拠は残してないでしょう… 記憶を消して石にでもしているでしょう それより戦力を試験会場に集中して、監視カメラとヒャクメで証拠を集めた方がいいでしょう」

小竜姫が過去でメドーサに遊ばれた事を思い出し、悔しそうに言った

「そうね… 下手に動かない方がいいと思うわ 小竜姫さんが動いてるのがバレたら、メドーサや白龍会の奴らが警戒するわよ」

タマモが小竜姫の意見に賛成する


「今回は初の神魔の指導部とGS協会上層部の合同捜査です。 なんとしても成功させなくてはなりません。 これが成功すれば神魔のデタントは大きく進むでしょう 皆さんお願いします」

ジークが最後にもう一度、今回の作戦の重要性を説明した
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