このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

新しき絆

「横島さんが本当に私とルシオラさんを両方想ってくれるなら、両方幸せにして下さい」

魔鈴は横島に優しく微笑む

横島はそんな魔鈴を見てようやく決意する

「魔鈴さん… 好きです。 ずっと俺の側に居て下さい。 必ず幸せにします」

横島はしっかり魔鈴を見つめて…、強く抱きしめる

(ルシオラ…、お前も必ず幸せにするからな)


横島は目の前の魔鈴と、いつか復活させるルシオラを、絶対に幸せにすることを誓い

この時、ようやく自分の心を認めて、素直になれたのだった


そして、魔鈴という確かな絆を得た横島の心は驚くほど安定していく

魔鈴とルシオラ

2人の愛情に支えられ横島はようやく前を向いて歩き出す


しかし…

この日の横島と魔鈴の決意と誓いは、新たな苦難の道の始まりでもあった


魂の再生、復活

それは人間の限界への挑戦と等しい


そして2人はこれからの苦難の運命を知らない


たが…

後世になり横島が過去を振り返って語った時

自分の人生で最大の試練はこの時までだったと語っている

この後も苦難の道ではあったが、たくさんの仲間や愛する者に支えられ続けた為、幸せだったと語っている



一方ようやく横島に愛された魔鈴は、幸せで何も考えられなく、ただ横島に身を委ねている

愛されないのを覚悟はしていても、やはり出来れば愛して欲しかったのだ


「横島さん…、順番が逆になってしまいましたけど…」

魔鈴はふと思い出してみると、まだバレンタインのチョコを渡してない

苦悩する横島を心配して、つい渡す前に告白してしまっていた


「あっ! 日付が変わったんで、今日はバレンタインでしたね~」

横島は嬉しそうにチョコを受け取る


「これはもちろん本命ですからね?」

魔鈴は嬉しそうな横島に少し照れたように言う


「ありがとうございます! 本当に嬉しいっすよ!」

横島は嬉しそうにチョコを開けて大切にゆっくり食べていく


その後、自分の気持ちに素直になった横島と魔鈴は、今まで以上に甘い空間を作り出し

お互いに相手の愛情と温もりに酔いしれて夜が過ぎていく


元々、並の恋人以上に想い合ってきた2人は、素直になると止まらない
 
 
この夜、横島と魔鈴は最後まで愛し合うことになる



次の日…

魔鈴は横島の腕の中で目を覚ました

(横島さん…)

昨夜の告白が、現実なのを確認して思わず微笑んでいる


魔鈴はそっと横島に口づけをしてから…、一足先に起きる

ベッドから出た魔鈴は服を着て、朝食の準備に向かう

そんな魔鈴は歩き方が微妙に変だったが…、肌の艶は非常に良かった


そして、朝食が出来ると横島を起こしに来る

「横島さん、起きて下さい。 今日は学校でしょう?」

魔鈴は横島を少し揺すって起こそうとした


「うーん…」

横島は眠そうに目を開く

まだ半分寝ぼけているようだ


「起きて下さい…」

魔鈴は目を開くも、ぼーっとしている横島に優しくキスをする


「んっー!!」

横島は思わず眠気が吹き飛ぶ


「目が覚めました?」

魔鈴は横島が驚いたのに満足したように笑みを浮かべる


「はっ…はい!」

横島は思わず飛び起きる


「早く服を着て起きて下さいね。 学校に遅刻しますよ?」

魔鈴は横島の体を見て恥ずかしそうに部屋を後にする

87/100ページ
スキ