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真の歴史へ

数日後

横島の事務所にメンバーが集まった

横島、小竜姫、ルシオラ、タマモ、雪之丞、おキヌ

唐巣、ピート、ヒャクメ、ジーク

合計10人による話し合いになった


「神父すいません。 厄介なお願いをしまして… ただ問題の性質上、GS協会に顔のきく神父は必要不可欠だったもんで。」


横島は申し訳無さそうに話した

「いや、喜んで協力するよ。 過激派魔族がGS協会に入り込むのは阻止しなければ… 大変なことになるからね…」


唐巣は当たり前のように協力してくれた

「それじゃ、具体的な計画を話しましょう」

小竜姫が一同の顔を見て話し始めた


「試験に潜入する人も何人か必要なのですが… 雪之丞さんとピートさん、試験を受けて見ませんか?」


小竜姫は雪之丞とピートを見て話した


「今回は危険があるかもしれない。 だがお前達の実力なら大丈夫だろう… まあ、魔族絡みだから気が進まないならいいが。」


横島は危険な仕事だとピートと雪之丞に伝えて、試験をどうするか聞いた

「俺は出るぜ! 魔族から逃げてどうする! GSになれば危険は当たり前だろ!」


バトルジャンキーな雪之丞は戦いを楽しみにしていた


「僕も出ます。 GSになって故郷の同胞の生活を助けないですし、放っておけば自分達に返ってきますから」


ピートも横島の事務所で修行を初めてから、だいぶ精神的に強くなったようだった

小竜姫はその二人に満足そうに笑みを浮かべた


「二人なら大丈夫ですよ。 それにいい経験になるでしょう。」

「じゃあ、私は協会の方に話を通しておこう。 GS試験に受ける名簿も手に入れておこうか」


唐巣は弟子のピートの成長を嬉しく思いつつ自分の仕事を決めた


「今回は神魔族合同作戦のテストケースなのねー これが上手くいけば、デタントが進むから頑張って欲しいのねー」


「皆さんお願いします。」


ヒャクメとジークが唐巣達に状況を説明した


「わかりました おまかせ下さい」


責任感強い唐巣は真剣な顔で答えた



数日後
横島達はGS試験の受験者を調べていた

白龍GSがメドーサとつながってる可能性が高いが、必ずしも歴史通りではないため一から洗い直していた


そして今回の作戦を非公開ではあるが、GS協会の信頼出来る幹部にも説明して協力を取り付けた


これは神魔族の存在と、唐巣と横島の協会に対する影響力が高いためである


試験まで1週間
敵の絞り込みがほぼ終わり、後は試験を待つだけになった



ある日夕方、横島とルシオラは二人で東京タワーに来ていた……


「ここにくるの久しぶりだな~ 最近忙しかったからな…」

まだ夕日には少し早い時間

横島とルシオラは並んで街を見ていた


「そうね… 過去に来てからもたくさん事件があったもんね…」


ルシオラは横島に寄りかかった


「いよいよGS試験だな… 過去では俺が受けたんだよな~ あのGS試験で霊能力に目覚めて全てが始まったんだ…」

横島は懐かしそうに話した


「今考えれば無謀よね… 素人がいきなりGS試験を受けるなんてね」

ルシオラは苦笑いしていた


「あの時は小竜姫がバンダナに竜気を授けてくれたからな~ それで生まれた心眼のおかげで受かったんだ…」


横島は少し心が痛んだ

あの時心眼は自分を犠牲にして俺を助けてくれた

俺の最初の師匠だった


横島は気持ちを新たに気合いを入れた

もう誰も無くさない…


そう深く誓った


「小竜姫さんは本当に見る目があったわね~ 当時のヨコシマに才能を見いだすなんて… 当時いつも一緒だった美神さんは全然気がつかなかったのにね」


ルシオラは笑いながら話した


「まあな… 誰も予想してなかったよ。 俺自身もな。 小竜姫だけが俺の才能を見つけてくれた そのおかげでルシオラに会えたし、全てが始まったんだ」


横島は苦笑いして話した


「でもまさか世界の命運を握るほど強くなるとは思わなかったでしょうね」

ルシオラはしみじみ言った


そんな話をしながら二人は夕日を見ていた


「今日も一緒に夕日を見れたな… これからもずっと一緒に夕日を見ような」


横島はそう話してゆっくりルシオラとキスを交わした


「今度はみんなで来ましょうね。 そしていつかベスパやパピリオと一緒にね」
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