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真の歴史へ

静まり返った室内


「わ… 私は協力するねね… あんな未来は嫌なのねー それに、未来の私は楽しそうだったのね… 私もあんな世界になって欲しいのねー」


ヒャクメは笑顔を見せて話した


「私も協力します。 戦友が再び戦おうとするなら私も戦います。 ただ…姉上には秘密なのでしょうか?」


ジークも決意したようだった

だがジークはワルキューレのことが気になるらしい


「ワルキューレにもいずれ教えるつもりだったよ。 ジークが教えていいと判断したら教えてかまわない。 だが他の神魔や人には極秘にしてほしい」


横島はジークを見て説明した

ジークはホッとしたような顔をした

姉を除け者にしたくなかったのだろう


「でも、横島さんはすごいのねー 小竜姫が惚れる訳だわ」

ヒャクメは小竜姫と横島を見て面白そうに話した


「ヒャクメ どういう意味かしら?」


小竜姫がヒャクメに笑顔で詰め寄る


「生真面目で戦うことしか知らなかった、小竜姫を落とすなんて神様よりスゴいのねー」


「ヒャクメ… 少し話があります 横島さん話を続けてて下さいね」


小竜姫は調子にのるヒャクメを引っ張って別室に向かった…

「横島さん! 助けてなのねー! 小竜姫に襲われるー!」

ヒャクメは涙を流しながら助けを呼ぶが…

「人聞きの悪いこと言わないで下さい!」

小竜姫に一喝されて引きずられていった…


横島達は黙って見送るしか出来なかった…


「相変わらず一言多いな…」

「彼女もこうなるのが分かっても言うからね~」

「一種のコミュニケーションだからいいんじゃないの?」


横島、ルシオラ、タマモは懐かしい光景に楽しそうだった



「横島さん… あなたは不思議な人ですね…」


ジークは横島を見てしみじみ話した


「「横島だからね~」」


ルシオラとタマモが当たり前のように言った


そしてその場が笑いに包まれた


「俺は普通のつもりなんだが…」


横島は首を傾げた


「横島みたいな人間が何人もいたら世界は違ったでしょうね~」

タマモは呆れたように話した前世を含めるとたくさんの人間を見てきた、タマモならではの言葉だった


「ヨコシマを常識で判断したらだめよ。ジークさん」


ルシオラは微笑んで話した


ジークは種族もなにもない

暖かい空間に心地よさを感じていた



しばらくして

スッキリした顔の小竜姫と

ブツブツ呟いてるヒャクメが帰ってきた


ヒャクメは、剣は痛いのねー

などと呟いていた



「さて、話を進めますか」

小竜姫は何もなかったように話をした


「う… もう少し優しくしてほしいのねー」

ヒャクメは部屋の隅で違う世界に行っていた


「ほら、ヒャクメ。 遊んでないで仕事をしますよ。」


小竜姫に引きずられてやっとヒャクメは帰ってきた



「仕事はGS試験の問題か…」


横島は真面目な顔になり話を始める

「はい、私達神魔の和平派は過激派魔族がGSと手を組み人界で事件を起こされると困るので… 先ほどの記憶にもありましたが、原始風水盤などは元より、最近始まったデタントを壊すような事件を起こされるとハルマゲドンに一直線になります。」


「そうなのねー GS協会の内部にアシュタロス派が入ると面倒になるのね。 幸いに未来の記憶で敵がメドーサなのと、敵の目星はつくから今回も阻止して欲しいのねー」

ジークとヒャクメも真面目に説明をした

「今回は雪之丞さんはこちらの陣営ですし、雪之丞さんとピートさんに潜入して、情報収集をしてもらいましょう。 ピートさんも最近はしっかりしてきましたので、いい経験になるでしょう」


小竜姫が考えながらそう話した

「今回も唐巣神父の協力が必要じゃない? 協会に顔の利く神父じゃないと途中で試験を止められないわよ」


「潜入は二人で十分よ。 あの二人は十分強いもの 横島じゃ目立ちすぎるしね」


ルシオラとタマモも自分の考えを話した

「そうだな… 後は神父も交えて作戦を考えるか… 今回も白龍GSがメドーサの手下かわからないしな。 一応調べる必要があるな」


横島が話をまとめてその日は終わった

後日、唐巣とピートと雪之丞を交えて具体的な作戦を決めることになった


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