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その一

「じゃあ、みんな行くわよ!」

アスナが気合いを入れる

「でどこに行くんだ?」

横島の言葉に気合いを入れたアスナがずっこける

「説明がまだでしたね… 今日は図書館島の深部にある魔法の本を探しに行くんですよ。」

「図書館に行くのに危険があるのか?」

夕映の説明に横島が首を傾げながら聞いた

横島は夕映達に連れられて秘密の入り口から中に入りながら話をしていた

「地下には危険なトラップとかたくさんあるので…」

「なんで図書館にトラップがあるんだ…!」

夕映の話に突っ込む横島だが誰にも理由はわからない


「この図書館島は明治中頃建設され、世界最大規模の図書館です。 ここには二度の大戦中戦火をさけるべく世界各地から貴重書が集められました。 蔵書の増加に伴い地下に向かって増改築が繰り返され… 現在ではその全貌を知る者はいなくなっています。 これを調査するため麻帆良大学の提唱で発足したのが私たち図書館探検部です!」

夕映は珍しく気合いが入っているようだ…

「世界は広いが… 図書館を探検するのはここだけだな…」
横島は少し呆れながら話して、ネギやアスナ達は驚き喜んでいた


「ここが地下3階 私たち中学生が入っていいのはここまでです。」

周りは巨大な本棚に木まで生えている

ネギが本を触ると…

カチ

何か音がしたかと思うと

ビュンッ!

弓矢が飛んできた!

ガシッ

楓が弓矢を素手で掴みネギを助ける


「先生、盗掘者を避けるために罠がたくさんありますからって話したじゃないですか…」

夕映がネギに向かって話した

「えええ!」

「うそー」

「死ぬわよそれー」

ネギ、まきえ、アスナが驚きの声を上げる

それから
夕映が持ってきた地図をみんなで見ながら話している

「目的地は地下11階ですから、往復4時間ですかね」

のどかとハルナは地上で誘導するようで夕映と連絡を取っていた


それからみんな気合いが入って進んでいく

中には自販機があったり、本棚の上を歩いたりしていた

横島は木乃香に小声で話しかけた

「木乃香ちゃん、今日来るのおじいちゃんに言ってきた? この図書館島って魔法使いと関係ありそうなんだけど…」

「ううん、言ってないよ。 この図書館島って魔法使いと関係あるんか~ どうりで誰も地下にたどり着けんかったはずや…」

横島の話に木乃香は驚いて喜んでいた

「多分な、地下深くは魔法使いが管理してるんだろうよ。 だから一般人は入れないようにしたんじゃないか?」

「横島さんなら地下深く行けるんじゃないん?」

「俺なら行けるけど… 後で学園長に怒られるんじゃないか?」

木乃香と横島は話ながら考えていた
横島は少し困った顔をしていたが

「大丈夫や! うちがおじいちゃんに話たる!」

木乃香が横島を元気づける。
木乃香なら本当に学園長を説得出来そうだな~ と横島は思った


それから一行は進むが
まきえが落ちそうになり自分のリボンで助かったり
本棚が倒れてきては古が本棚を蹴飛ばして、楓が本を全て受け止める

横島はそれを見ていて思った

(俺必要ないんじゃないか? 特に楓ちゃんは刹那ちゃんといい勝負だぞ…)


横島は夕映に近づいて話しかけた

「みんなすごいね… 俺の出番ないや。」


「この先はもっと危険ですよ」

どうやら夕映は楽しいようだ


その頃魔法を使えない
ネギは危なっかしくてアスナが世話をやいていた


そうして
途中でお弁当で休憩をしていた

横島は夕映に小声で話した

「夕映ちゃん、この図書館さ、魔法使いと関係あるみたいだから気をつけてな」

「そうなのですか! 怪しいとは思ってましたが…」

夕映は好奇心でやる気がさらに上がったようだった


その後も巨大な本棚や湖があり、服が濡れたりロープで降りたりした

そしてせまい通路を進むと…

石作りの石像のある部屋に着いた

「魔法の本の安置室です!」

じ~~ん

夕映は本当に嬉しいようだった

「こんな場所が学園の地下に…」

「アスナちゃん、気にしたら負けだよ!」

少し呆れてるアスナに横島はつぶやいた

「あっ あれは!? 伝説のメルキセデクの書ですよ!!」
ネギはビックリしていた

「信じられない! 僕も初めて見ました あれは最高の魔法書ですよ!! あれなら少し頭を良くするくらい簡単ですよ!!」

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