その一
おキヌ達が魔鈴の言葉と表情に見入っている中、魔鈴は話を続ける
「皆さんも、GSを目指すなら信頼出来る仲間と一緒に、強くなるよう頑張って下さい。 人間は一人では弱いですが、仲間が集まればきっといい結果が生まれます」
魔鈴は優しく話すが、それはかおりや魔理には深い言葉だった
クラスメートもライバルで、競い合うことしかして来なかった2人には非常に重い言葉である
「俺からも一つ言わせてくれ…。 おキヌちゃんは理解してるだろうが、幽霊も妖怪も神族も魔族もみんな命だ。 GSは人間に害するそれらを退治するのが仕事だが、彼らは人間の敵じゃない。 和解も共存も可能なんだ。 それを心の隅にでも残して欲しい。 年のあんまり変わらない俺が言うと生意気に聞こえるかもしれんがな…」
横島は苦笑いして困ったような表情だが、優しく話した
「そんなこと無いです!」
「ああ、うまく言えないけど…、本当に聞いて良かったよ」
かおりと魔理は横島と魔鈴の言葉に感激していた
そんな話をしていると、昼休みが終わりに近づく
「横島さん、魔鈴さん、私達は午後の準備があるから失礼しますね」
おキヌは2人に挨拶して席を立つ
「あっ、弓さんちょっと待って下さい」
魔鈴はかおりに近づくと、怪我が癒えてない腕に強力なヒーリングをかけると…
光と共に、かおりの怪我は治る
「すごい… こんな強力なヒーリング初めてです」
かおりは驚き腕を見た
「私が治したのは秘密にして下さいね。 一応審査員ですから」
「あっ、ありがとうございます」
笑顔の魔鈴にかおりは深く頭を下げる
「今度、3人で事務所に遊びにおいでよ」
横島が最後にそう話すと3人は嬉しそうに返事をして部屋を出て行った
「いい仲間になりそうですね…」
魔鈴は3人が去った後、横島に寄り添うようにして笑顔を見せた
「ああ、力を合わせて頑張って行けば、きっといいGSになるよ」
横島はそっと魔鈴を抱き締める
「もう、おキヌちゃん達は大丈夫そうですね」
魔鈴も横島の背中に手を回して抱き締める
「そうだな…」
横島はそのまま魔鈴に優しくキスをする
それからしばらく、魔鈴は幸せそうに微笑んで横島に身をゆだねていた
一方、部屋を出たおキヌ達は…
「想像以上の方達でしたわ…」
かおりは目を輝かせている
「本当だな…。 さすが現役でトップクラスな訳だよ」
魔理も憧れのような目で思い出している
「私は、いつか横島さんや魔鈴さんの力になりたいんです。 いつか…、横島さん達が私を必要とした時の為に… 私頑張ります!」
おキヌは横島や魔鈴を思い出して、気合いを入れて決意する
その決意は、おキヌのケジメなのかもしれない
永遠に伝えることの無い気持ち
心の一番奥にしまい込んだ、横島に対する恋心への…
「おキヌちゃん…」
「氷室さん…」
そのおキヌの隠された気持ちは、魔理とかおりには伝わっていた
そして前を向き進む、おキヌの強さを感じている
「さあ、決勝も勝ちますわよ! あのお二人に私達の力を見せてやりましょう!」
かおりはおキヌの手を取り気合いを入れる
「あたし達もいつかあの人達のようになる為に…勝つ!」
魔理も同じくおキヌの手を取り気合いを入れる
「はい、行きましょう!」
おキヌは素晴らしい友達に感謝して、笑顔で返事する
その後、決勝のおキヌ達の戦いは別人のようであった
危なげない戦いで一年の部で優勝を決める
かおりと魔理の変化は、クラスメートや教員達や理事長は驚いていたと言う
横島と魔鈴はその日最後まで生徒達に囲まれて、帰った後はさすがに疲れていたらしい
その日の夜…
おキヌは窓から夜空を見上げていた
「横島さん…魔鈴さん… ありがとう 私、素晴らしい友達が出来ました」
おキヌは新しい人生を日々生きていく
そして、横島と魔鈴の努力の結果
未来よりも、おキヌとかおりと魔理の絆は強く確かなモノになっていた
「皆さんも、GSを目指すなら信頼出来る仲間と一緒に、強くなるよう頑張って下さい。 人間は一人では弱いですが、仲間が集まればきっといい結果が生まれます」
魔鈴は優しく話すが、それはかおりや魔理には深い言葉だった
クラスメートもライバルで、競い合うことしかして来なかった2人には非常に重い言葉である
「俺からも一つ言わせてくれ…。 おキヌちゃんは理解してるだろうが、幽霊も妖怪も神族も魔族もみんな命だ。 GSは人間に害するそれらを退治するのが仕事だが、彼らは人間の敵じゃない。 和解も共存も可能なんだ。 それを心の隅にでも残して欲しい。 年のあんまり変わらない俺が言うと生意気に聞こえるかもしれんがな…」
横島は苦笑いして困ったような表情だが、優しく話した
「そんなこと無いです!」
「ああ、うまく言えないけど…、本当に聞いて良かったよ」
かおりと魔理は横島と魔鈴の言葉に感激していた
そんな話をしていると、昼休みが終わりに近づく
「横島さん、魔鈴さん、私達は午後の準備があるから失礼しますね」
おキヌは2人に挨拶して席を立つ
「あっ、弓さんちょっと待って下さい」
魔鈴はかおりに近づくと、怪我が癒えてない腕に強力なヒーリングをかけると…
光と共に、かおりの怪我は治る
「すごい… こんな強力なヒーリング初めてです」
かおりは驚き腕を見た
「私が治したのは秘密にして下さいね。 一応審査員ですから」
「あっ、ありがとうございます」
笑顔の魔鈴にかおりは深く頭を下げる
「今度、3人で事務所に遊びにおいでよ」
横島が最後にそう話すと3人は嬉しそうに返事をして部屋を出て行った
「いい仲間になりそうですね…」
魔鈴は3人が去った後、横島に寄り添うようにして笑顔を見せた
「ああ、力を合わせて頑張って行けば、きっといいGSになるよ」
横島はそっと魔鈴を抱き締める
「もう、おキヌちゃん達は大丈夫そうですね」
魔鈴も横島の背中に手を回して抱き締める
「そうだな…」
横島はそのまま魔鈴に優しくキスをする
それからしばらく、魔鈴は幸せそうに微笑んで横島に身をゆだねていた
一方、部屋を出たおキヌ達は…
「想像以上の方達でしたわ…」
かおりは目を輝かせている
「本当だな…。 さすが現役でトップクラスな訳だよ」
魔理も憧れのような目で思い出している
「私は、いつか横島さんや魔鈴さんの力になりたいんです。 いつか…、横島さん達が私を必要とした時の為に… 私頑張ります!」
おキヌは横島や魔鈴を思い出して、気合いを入れて決意する
その決意は、おキヌのケジメなのかもしれない
永遠に伝えることの無い気持ち
心の一番奥にしまい込んだ、横島に対する恋心への…
「おキヌちゃん…」
「氷室さん…」
そのおキヌの隠された気持ちは、魔理とかおりには伝わっていた
そして前を向き進む、おキヌの強さを感じている
「さあ、決勝も勝ちますわよ! あのお二人に私達の力を見せてやりましょう!」
かおりはおキヌの手を取り気合いを入れる
「あたし達もいつかあの人達のようになる為に…勝つ!」
魔理も同じくおキヌの手を取り気合いを入れる
「はい、行きましょう!」
おキヌは素晴らしい友達に感謝して、笑顔で返事する
その後、決勝のおキヌ達の戦いは別人のようであった
危なげない戦いで一年の部で優勝を決める
かおりと魔理の変化は、クラスメートや教員達や理事長は驚いていたと言う
横島と魔鈴はその日最後まで生徒達に囲まれて、帰った後はさすがに疲れていたらしい
その日の夜…
おキヌは窓から夜空を見上げていた
「横島さん…魔鈴さん… ありがとう 私、素晴らしい友達が出来ました」
おキヌは新しい人生を日々生きていく
そして、横島と魔鈴の努力の結果
未来よりも、おキヌとかおりと魔理の絆は強く確かなモノになっていた