その一
かおりは格下だと見下している、おキヌに心配されてカチンときている
「そんなことあなたに心配される必要は無いわ! いいこと! 勝ちたいなら、私一人に任せなさい!」
かおりは、おキヌと魔鈴にそう言い放ってその場を去った
「頭に来るやつだな…」
魔理はイライラしたように、かおりの後ろ姿を睨んでいる
「弓さんすごくかわいそう。 そんなに勝ちたいのかな。 勝つことだけがそんなに大事なのかな…」
おキヌは心配そうにかおりを見つめた
誰よりも生きてる素晴らしさを知るおキヌには、かおりの気持ちは理解出来ない
「そりゃまー、対抗試合っても将来に関わってくるからね。 負けたい奴はいないさ」
魔理はおキヌの疑問に答えるように話をする
その後、魔理も次の試合まで休む為に、その場を後にした
おキヌはどうすればいいか悩み、そのままその場で一人考えている
そんな時、おキヌの元に横島と魔鈴がやって来る
「おキヌちゃん、大変そうだな」
少し落ち込み気味のおキヌに横島が笑顔で話しかける
「横島さん! 魔鈴さん!」
おキヌは二人の顔を見た途端、嬉しそうに駆け寄る
そして、今日のかおりと魔理との出来事を話す
「そうか…」
おキヌの話を聞いて、横島と魔鈴は考えるようにおキヌを見る
「おキヌちゃん、自分に自信を持って下さい。 あなたは間違ってませんよ。 どんな優秀なGSでも、一人では強力な魔族や悪霊は倒せません。 確かに弓かおりさんは優秀でしょう。 でも実戦経験はあなたの方が上です」
魔鈴は優しく微笑んで、悩むおキヌを見つめる
「そうだな。 君達3人で一番優秀なのは弓さんだよ。 でも最後まで生き残るのはおキヌちゃんだな…。 中途半端な力で天狗になってるGSなんて、山ほどいるからな」
横島も優しくおキヌを見て元気づける
「魔鈴さん…、横島さん…、私どうしたらいいでしょう?」
おキヌは二人の話を聞いて、元気が出てきていたが、具体的にどうすればいいか迷っている
「おキヌちゃんが、今の気持ちを忘れなければいいんですよ。 そして、その気持ちを彼女達に伝えて下さい」
魔鈴は迷うおキヌをしっかりとした口調で導く
「おキヌちゃん、君は誰よりも命の大切さを理解してる。 敵味方問わずね… おキヌちゃんがその気持ちを忘れなければ、俺達は味方だよ」
横島は真剣な表情でおキヌを見つめ話す
「はい! わかりました。 頑張って弓さんや一文字さんに伝えてみます!」
おキヌは迷いが晴れて、決意したように言い切った
おキヌにとって横島と魔鈴は特別だ
好きな人とその恋人…
そして、自分の理想のGS
「おキヌちゃん、優しいだけでは伝わりませんよ。 時には厳しい言葉やぶつかることも必要です」
魔鈴は別れ際におキヌにそんな話する
おキヌは優しいから、なかなか強く言えない
そして、人とぶつかってまで相手に伝えようとはしないだろう
だがそれでは伝わらないと、魔鈴は思って話したのだ
「はい、わかりました」
おキヌは横島て魔理を見て、しっかり頷く
「じゃあ、俺達は戻るな。 一応審査員だからさ。 それと…、弓さんは腕を怪我してるぞ? それほど酷くはないが、戦闘には影響すると思う。 気をつけてな」
横島は最後にそう話して、魔鈴と審査員席に戻って行った
「横島さん、魔鈴さん… ありがとう」
おキヌは二人が去った後、嬉しそうに呟いていた
「他の二人にも言うつもりだったんだが、とりあえずあれでいいだろう」
横島は審査員席に戻りながら、ホッと一息ついていた
「そうですね… おキヌちゃんが今の自分に自信を持って、これから生きてくれれば大丈夫ですよ」
魔鈴は横島をねぎらうように微笑む
「あの二人は、未来でおキヌちゃんの仲のいい友達だったからな~ うまくいくといいけどな」
横島は希望を込めるように笑っていた
二人は審査員席に座ると、試合は進んでいたようで会場は盛り上がっている
「そんなことあなたに心配される必要は無いわ! いいこと! 勝ちたいなら、私一人に任せなさい!」
かおりは、おキヌと魔鈴にそう言い放ってその場を去った
「頭に来るやつだな…」
魔理はイライラしたように、かおりの後ろ姿を睨んでいる
「弓さんすごくかわいそう。 そんなに勝ちたいのかな。 勝つことだけがそんなに大事なのかな…」
おキヌは心配そうにかおりを見つめた
誰よりも生きてる素晴らしさを知るおキヌには、かおりの気持ちは理解出来ない
「そりゃまー、対抗試合っても将来に関わってくるからね。 負けたい奴はいないさ」
魔理はおキヌの疑問に答えるように話をする
その後、魔理も次の試合まで休む為に、その場を後にした
おキヌはどうすればいいか悩み、そのままその場で一人考えている
そんな時、おキヌの元に横島と魔鈴がやって来る
「おキヌちゃん、大変そうだな」
少し落ち込み気味のおキヌに横島が笑顔で話しかける
「横島さん! 魔鈴さん!」
おキヌは二人の顔を見た途端、嬉しそうに駆け寄る
そして、今日のかおりと魔理との出来事を話す
「そうか…」
おキヌの話を聞いて、横島と魔鈴は考えるようにおキヌを見る
「おキヌちゃん、自分に自信を持って下さい。 あなたは間違ってませんよ。 どんな優秀なGSでも、一人では強力な魔族や悪霊は倒せません。 確かに弓かおりさんは優秀でしょう。 でも実戦経験はあなたの方が上です」
魔鈴は優しく微笑んで、悩むおキヌを見つめる
「そうだな。 君達3人で一番優秀なのは弓さんだよ。 でも最後まで生き残るのはおキヌちゃんだな…。 中途半端な力で天狗になってるGSなんて、山ほどいるからな」
横島も優しくおキヌを見て元気づける
「魔鈴さん…、横島さん…、私どうしたらいいでしょう?」
おキヌは二人の話を聞いて、元気が出てきていたが、具体的にどうすればいいか迷っている
「おキヌちゃんが、今の気持ちを忘れなければいいんですよ。 そして、その気持ちを彼女達に伝えて下さい」
魔鈴は迷うおキヌをしっかりとした口調で導く
「おキヌちゃん、君は誰よりも命の大切さを理解してる。 敵味方問わずね… おキヌちゃんがその気持ちを忘れなければ、俺達は味方だよ」
横島は真剣な表情でおキヌを見つめ話す
「はい! わかりました。 頑張って弓さんや一文字さんに伝えてみます!」
おキヌは迷いが晴れて、決意したように言い切った
おキヌにとって横島と魔鈴は特別だ
好きな人とその恋人…
そして、自分の理想のGS
「おキヌちゃん、優しいだけでは伝わりませんよ。 時には厳しい言葉やぶつかることも必要です」
魔鈴は別れ際におキヌにそんな話する
おキヌは優しいから、なかなか強く言えない
そして、人とぶつかってまで相手に伝えようとはしないだろう
だがそれでは伝わらないと、魔鈴は思って話したのだ
「はい、わかりました」
おキヌは横島て魔理を見て、しっかり頷く
「じゃあ、俺達は戻るな。 一応審査員だからさ。 それと…、弓さんは腕を怪我してるぞ? それほど酷くはないが、戦闘には影響すると思う。 気をつけてな」
横島は最後にそう話して、魔鈴と審査員席に戻って行った
「横島さん、魔鈴さん… ありがとう」
おキヌは二人が去った後、嬉しそうに呟いていた
「他の二人にも言うつもりだったんだが、とりあえずあれでいいだろう」
横島は審査員席に戻りながら、ホッと一息ついていた
「そうですね… おキヌちゃんが今の自分に自信を持って、これから生きてくれれば大丈夫ですよ」
魔鈴は横島をねぎらうように微笑む
「あの二人は、未来でおキヌちゃんの仲のいい友達だったからな~ うまくいくといいけどな」
横島は希望を込めるように笑っていた
二人は審査員席に座ると、試合は進んでいたようで会場は盛り上がっている